3月26日 ライトアップされた東京・中目黒の夜桜
今日(3月28日)は、急遽、夕刻から外出することになりまして、記事を書く時間があまりなくなってしまいました。
そこで、最近気になっていたけれど、ご紹介することができなかったいくつかのニュースや光景をまとめてご紹介しようと思います。
あまり解説等はできないかもしれないですが、ザザザと。
カタルーニャの赤い虹
昨日、スペインのカタルーニャの空に「絵に描いたような赤い虹が赤い空に出現」したという出来事がありました。
下がインスタグラムに投稿されていたその様子です。
3月26日 スペイン・バルセロナにて
・Instagram
しかも、この虹は「二重」でした。
「赤い空に赤い虹」という組み合わせだけでも印象なのですが、このカタルーニャでの事象をさらに印象深くしていたのが、その前日の以下の出来事です。
カタルーニャ前首相、ドイツで拘束
時事通信 2018/03/26
スペイン東部カタルーニャ自治州のプチデモン前州政府首相が25日、ドイツのデンマーク国境付近で身柄を拘束された。プチデモン氏の弁護人がツイッターで明らかにした。ドイツ当局は今後、スペイン送還の是非について判断するための手続きに入る。
ドイツ検察当局はDPA通信に「前首相は警察に拘束されている」と認めた。プチデモン氏はスペインの裁判で有罪判決を受けた場合、最高で25年の禁錮刑に処される可能性がある。
この出来事の連鎖に、「赤い虹」の事象はさらに忘れがたいものとなりそうです。
「銃のない世界を」と平和を語るローマ法王の入場の光景
フランシスコ法王のパワフルな沿道への入場
・After US anti-gun rallies, Pope asks youth to not let themselves be silenced
3月25日、アメリカで銃の反対するデモがおこなわれたことに対し、その日、ローマ法王は、「若者たちは平和への理想を持ち続け、決して沈黙しないようにして下さい」というメッセージを送ったそうですが、そのローマ法王が沿道を進む光景の物々しいこと……(笑)。
「どんなギャング映画のシーンだよ」とも思いましたが、いずれにしても、バイオレンス映画のラスボス的な雰囲気を保ったまま、この日のローマ法王は、「銃のない社会への理想」を銃(最低 16挺)に囲まれながら説き続けたようです。
太陽が「真っ黒に」
これは、いわゆる「コロナホール」というものの影響だと思うのですが、3月20日頃から数日間、
「地球側に向く太陽の表面が真っ黒になっていた」
ことがありました。下がその時の様子です。
3月20日の太陽
・NASA
これにより多少の磁気嵐の影響があったかもしれないですが、太陽活動自体が弱いですので、生活に影響のあるような磁気の影響はなかったと思われます。
この時には、「このまま太陽が暗くなっていっちゃうんじゃないだろうか」と心配しましたが、その後もとに戻りました(当たり前だ)。下のような過去記事もあり、実際に太陽は暗くなり続けているので。
ところで、インドではすでに「 40℃超え」の猛暑となっています。いかなインドでも、3月の 40℃超は想定外のようです。
3月25日のインドの気温。ムンバイでは43℃に
・vk.com
次は、以前取りあげた「落ちてくる空の宮殿」の話です。
中国の「天の宮殿」という名の人工衛星がついに地球の大気圏に落下する(予定では4月1日前後)
・ESA
これは、2016年の記事、
・中国の宇宙ステーション「天宮」=「天国の宮殿」が空から地球に墜ちてくる2017年。そんな国家存在が示してくれ続ける「この世の終わり」
In Deep 2016/09/27
でご紹介したもので、中国の宇宙ステーション「天宮1号」が落下するということは、上の記事の 2016年に中国当局が発表していました。
そして先日、さまざまな宇宙機関によって「落下する日が特定された」のです。
天宮1号の落下は 3月30日から 4月2日の間となるようです。
上の写真は、2008年に、ESA の 補給機「ATV-1」が地球の大気圏に突入した時の様子で、宇宙ステーション「天宮」も同じようなことになると思われます。
落下する場所は、その可能性の範囲があまりにも広く、具体的には特定されていません。
あと、これはいろいろな意味で興味深い事象ですので、別の機会に該当する報道を翻訳してご紹介したいと思いますが、カナダのバンクーバー島で、「ニシンの卵を食べた人たちにコレラが拡大している」ということが報じられています。
カナダで「収穫されたニシンの卵」を食べた人たちの間にコレラが拡大
3月26日のカナダの報道より
・metronews.ca
このようなことは現代のカナダで起きたことはないことで、ニシンの卵を食べることでコレラの感染が拡大しているというのが本当なら、この太平洋の「細菌の状況」も、いろいろと変化しているのかもしれないなと思います。これは後日ご紹介しますね。
さて次は・・・というところで、そろそろ時間がなくなってまいりました。
ああそうだ。
2週間ほど前の東北大学の発表で、これはマウスを使った実験ですが、
「糖質制限ダイエットをすると、老化の進行が異常に早いことが判明した」
という、美容のために糖質制限ダイエットをやっている人にはおぞましいニュースが出ていました。糖質制限をしたマウスは、老化の進行が 30%も速くなったのだそうです。寿命も 20%以上短くなったようです。老化は、特に肌と脱毛への影響が著しいようです。
私自身は「糖質制限」という概念には以前からいろいろと思うところもある人なのですが、信奉・実践している方々も多いことですので、是非はともかく、そういう研究があったということで、その報道から抜粋しておたきいと思います。リンク先に全文があります。
炭水化物減らすダイエット 60代後半で老化顕著に
日本農業新聞 2018/03/15
ご飯やうどんなどの炭水化物を減らした食事を長期間続けると、高齢になってから老化が早く進み、寿命も短くなるとの研究を東北大学大学院がまとめた。
糖質制限は「内臓脂肪を効率的に減らす」と話題になっているが、マウスを使った試験では人間の年齢で60代後半からの老化が顕著だった。
同大学院農学研究科のグループは、食事の量を減らさず炭水化物の量を制限し、その分をタンパク質や脂質で補う「糖質制限食」について、摂取と老化の影響を分析。マウスに日本人の一般的な食事に相当する餌を与えた場合と、糖質制限食を与えた場合を比較した。ビタミンやミネラルは同じ量を与えた。
一般的な食事を与えたマウスは多くが平均寿命よりも長生きしたが、糖質制限食では平均寿命まで生きられなかった個体が多かった。死んだ個体は平均寿命より20~25%ほど短命だった。また、糖質制限の個体は見た目も同齢の一般食の個体と比べて背骨の曲がりや脱毛などがひどく、老化の進度が30%速かった。
同科の都築毅准教授によると、現時点で詳しいメカニズムははっきりしていないが、「糖質制限食の個体は、血液中に多く存在するとがんや糖尿病の発症が早くなる可能性が高まる物質が多くなっていた」と、食事による違いを指摘する。
さらに、若い時期は影響が目立たないために健康そうに見えるが、加齢が進んで人間の年齢換算で60代後半になると、外見的な老化が進行し、皮膚の状態の悪さがはっきりしてくるという。
糖質制限に対しては、いろいろな考え方はあるでしょうけれど、ダイエットや健康といった面に関しては、私はよくわからないですので、それはともかくとして、「人類の文明の歴史」という点からは、思う部分もあります。
すなわち、人類は「穀物の栽培の開始と共に文明を築くことができる存在になった」という部分がやはりあります。
野菜や肉だと大量に摂取しないと生命を維持できないところを、炭水化物はほんの少しの量で生命維持のエネルギーを摂取できることは事実でして、食べ物があまりない遠い昔の人類の時代にこれは大変な進歩だったと思います。文明を築くことのできる余裕が出てくる。
これは東洋でも西洋でもそのような感じだったと思われ、人類が糖質の定期的な獲得(穀類の栽培)方法を手にしたということは、「現世人類の歴史の黎明」とも結びつく部分はありそうだとは思っていす。
それに、もともと地球の生命の細胞の構造は「地球上に糖質があることを前提に発展した」という部分があります。そして、糖質をとることのできない時には、人間も含めた生物は体の緊急反応として「自分の体を消費する」のですけれど、それが糖質制限で痩せるメカニズムの基本だと思います。「自分の体を食べていく」ということになるでしょうか。
詳しいことはわからないですが、その意味では、確かにダイエットしやすいかもしれないですが、恒常的に糖質制限をおこなうには、かなり厳密な専門家等の「管理下」でないと、衰えていく人ばかりになってしまうのではないかと心配になります。しかし、私は痩せたい人の気持ちもよくわかるので、難しい問題だと思うばかりです。
というわけで、中途半端になりましたが、いろいろなことが起きる中でご紹介できるのはほんの少しだといつも実感します。
世界ではこの瞬間にも同時進行的にどれだけのことがどれだけの勢いで起きているのだろうと思います。