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4月12日にメルマガ夢見と古代ギリシャと「痛みとの個人的歴史」が混沌とを発行させていただきました。

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これらの「ヘビ毒」はどこから生じた? 欧州の研究者たちが、新型コロナ感染者のサンプルを分析し、そこに「毒液の有毒成分と同一」の複数の成分を見出す

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複数のヘビ毒が「ヒトの」排出物から検出される

今日かなり興味深い論文を見ました。

それはイタリアの研究者たちによるもので、新型コロナウイルスに自然感染した患者たちの血漿、尿、糞便などのサンプルを分析したというものでして、その結果、

「ヘビ毒と同一の動物毒性成分が複数検出された」

というものでした。

念のため書いておきますが、この研究自体は、ワクチンとは関係ないものであり、新型コロナに自然感染した人たちを対象としたものです。

先にその論文の概要部分をご紹介します。アメリカ国立衛生研究所 国立医学図書館のライブラリーにあります。


COVID-19患者の血漿、尿、糞便サンプル中の毒素様ペプチド

Toxin-like peptides in plasma, urine and faecal samples from COVID-19 patients
ncbi.nlm.nih.gov 2021/10/29

概要

背景 : COVID-19 疾患を引き起こし、現在世界に影響を及ぼしているパンデミックにつながった SARS-CoV-2 は世界中で広く調査されている。

その感染メカニズム、および関連するヒト遺伝子、転写物、タンパク質を理解するために、さまざまな研究が行われてきた。並行して、COVID-19 疾患と同時に発生する多数の臨床的肺外症状 (※ 肺以外の症状)が報告されており、それらの重症度と持続性の証拠が増加している。これらの症状が、SARS-CoV-2 感染と同時に発生する他の障害に関連しているかどうかは議論中だ。

今回の作業では、液体クロマトグラフィー表面活性化化学イオン化 – クラウド・イオン・モビリティ質量分析法を適用して、COVID-19 患者の毒素様ペプチドを同定したことを報告する。

方法 : COVID-19 患者と対照者の血漿、尿、糞便サンプルを分析して、ペプチド毒素のプロファイルを研究した。高分子量タンパク質を除去し、ペプチド画分を効率的に可溶化するために、タンパク質沈殿調製手順が血漿に使用された。糞便と尿の場合、直接ペプチド可溶化が採用された。

結果 : コノトキシン、ホスホリパーゼ、ホスホジエステラーゼ、亜鉛金属プロテアーゼ、ブラジキニンなど、動物の毒液の有毒成分とほぼ同一の毒素様ペプチドが、COVID-19 患者のサンプルで確認されたが、対照サンプル (※コロナに感染していないグループ)では確認されなかった。

結論 : 毒素様ペプチドの存在が、SARS-CoV-2 感染に関連している可能性がある。それらの存在は、COVID-19 疾患と、動物の毒液の有毒成分とほぼ同じ (オリゴ) ペプチドの体内放出との関連の可能性を示唆している。

神経学的症状のような、不均一な肺外 COVID-19 臨床症状の大規模なセットへの関与を排除することはできないだろう。

ここで検出された毒素様ペプチドのパネルの共存により、それらの組み合わせが COVID-19 に関連している可能性がある。これらのペプチドの存在は、神経学的症状を含む、これまでに観察された COVID-19 臨床症状の病因に関する新しいシナリオを開く。


 

ここまでです。

何度も「ペプチド」という言葉が出てくるのですが、私自身、わかっているようで、よくわかっていませんでしたので、わかりやすい説明を探しましたら、日本食肉消費総合センターのウェブサイトの「アミノ酸やペプチドってどんなもの?」というページわかりやすく書かれていました。

 

(「アミノ酸やペプチドってどんなもの?」より)

> …アミノ酸同士は一定のルールに基づき次々につながります。ペプチド結合といい……タンパク質はこのペプチド結合によりアミノ酸が何百個もつながったものです。

> 一般にアミノ酸が50個以上結合したものをタンパク質といい、50個未満のものはペプチドと呼ばれます。 jmi.or.jp

 

というわけで、ま、タンパク質みたいなものという感じでしょうか。

論文では、コロナ患者の排出物サンプルから、次のようなものが検出されたとあります。

 

コロナ患者から検出された毒物ペプチド

・コノトキシン
・ホスホリパーゼ
・ホスホジエステラーゼ
・金属プロテアーゼ
・ブラジキニン

どれも初めて聞く名称ですので調べましたが、このうち「金属プロテアーゼ」そして「ホスホリパーゼ」は、まとめて以下のページに出てきました。「危険な毒蛇ハブの全ゲノム解読」という報道です。

 

(その報道より)

> ハブをはじめとするクサリヘビ類の毒液は、出血毒として知られています。毒液は、血管を破壊する金属プロテアーゼ炎症や壊死を引き起こすホスホリパーゼA2、血液を固まらせないC型レクチンなど、多様な生理活性を持つタンパク質の「カクテル」であり、その全容解明のためには、全ゲノム解読が待たれていましたoist.jp

 

また、「ホスホジエステラーゼ」というのも、こちらのページに「ヘビ毒」とあります。

検出された毒物は、数としてはヘビ毒が優勢ということで、つまりは、

 

「コロナ患者の排出物からは、ヘビ毒が検出される」

 

ということになりそうです。

なお、検出された毒物のうちの「コノトキシン」は、南西諸島のイモガイという大型の貝が分泌する毒だそうで、かなり強い毒性だそうですが、その毒性から、モルヒネなどに替わる鎮痛剤としての応用の研究も進められているようです。

もうひとつの生体毒物「ブラジキニン」は、その作用について書かれているページがあり、以下のような作用があるそう。

ブラジキニンは、

・発痛作用
・血管拡張作用
・血管透過性亢進作用
・古典的な急性炎症症状すなわち、発赤、腫脹、発熱、疼痛を生じる。

現在では、ブラジキニンが炎症による痛みの主要起因物質であると考えられている ブラジキニン発見の歴史

これは、「痛みを生じる」毒性のようです。

ここに合わせて、先ほどのヘビ毒は、

 

・金属プロテアーゼ → 血管を破壊する

・ホスホリパーゼ → 炎症や壊死を引き起こす

 

とあり、軽症か重症かで異なるでしょうけれど、

「コロナに感染すると、痛み、血管の破壊、そして炎症や壊死が起きる可能性がある」

ことが、これらの検出された毒物から想像できます。

 

「血管の破壊……」と思わず呟いてしまいましたが、少し前に以下のような記事を書かせていただいたことがありました。

コロナというのは「血管病」だと。

 

[記事] 「新型コロナウイルス感染症とは結局どのような疾患なのか」が中国の研究で結論付けられる。それは100%「血管内皮の機能障害に他ならない」と。ネイチャーに論文が掲載される
 In Deep 2022年10月23日

 

私は、こういう症状のすべてが「ほぼスパイクタンパク質の作用」だとすっかり確信していたのですけれど、そういうことでもないのかもしれません。

あるいは、ワクチンの場合ですと、以下の記事でご紹介しましたように、ファイザーワクチン等に使われているポリエチレングリコールなどの脂質ナノ粒子は、

「強い炎症性を持つ」

ことも知りました。

 

[記事] mRNA+脂質ナノ粒子ワクチンは「子孫に免疫性が遺伝する」ことが判明。また、 脂質ナノ粒子自体の炎症性が「鼻腔内接種で死亡率80%」と非常に強力であることも知る
 In Deep 2022年11月1日

 

ですので、炎症や痛み、あるいは壊死などが起こることについて、私自身は、

・スパイクタンパク質
・脂質ナノ粒子

と頭から思い込んでいた部分があります。

しかし、実際には、

「感染すると、体内にヘビ毒が生じる」

ようであり、これも関係しているということなんでしょうか。

ヘビ毒も、それぞれ強い血管の損傷、痛み、炎症を起こすはずです。

 

そういえば、比較的最近の研究で、米フロリダ大学とオクラホマ大学の科学者たちの査読済みの論文を見たことがありますが、その冒頭には、

 

> COVID-19 の一般的な急性症状には、痛み (筋肉痛、頭痛、喉の痛み) がある。 jpain.org

 

とあり、コロナは、一般的な気道感染症(風邪とかインフルエンザなど)としての症状より、「痛みの症状が一般的」だと書かれています。

結局、新型コロナ感染症というのは、痛みや炎症を伴う血管内疾患だということが、症状的にここでも述べられているのですけれど、その原因のひとつには、「検出されたヘビ毒」もあるのかなと思い始めたりもしました。

 

 

しかし問題は、

「このようなヘビ毒が、いったいどんなメカニズムで生じているんだ?」

ということです。

 

この世にはさまざまなウイルスがあり、さまざまな毒素を作り出すものもあるでしょうけれど、「的確にヘビ毒をヒトの体内に作り出す」というメカニズムはどんな? と興味を持ちました。

 

なお、今年の春に書いた記事ですけれど、

「もともと新型コロナウイルスの《遺伝子配列》はヘビのものと似ている」

ことを以下で取りあげたことがあります。記事の後半にあります。

 

[記事]コロナワクチンは「何十億人にヘビ由来の遺伝子を注入している」可能性を主張する科学者の話から、パンデミック当初に「報道から消された発生源」を思い出す
 In Deep 2022年4月13日

 

2020年1月22日の米サイエンティフィック・アメリカン誌の「ヘビが中国での新型コロナウイルスの発生源である可能性がある」という記事などをご紹介しています。

 

> 新型コロナウイルスの遺伝子配列の研究は、ヘビに見られるものとの類似性を示唆した。Scientific American

 

「遺伝子」がヘビと似ているのです。

サイエンティフィックアメリカンからその部分を抜粋しますと、以下のように書かれていました。

 

(サイエンティフィックアメリカンより)

> 論文の著者たちはさらに、宿主細胞上の受容体を認識するウイルス粒子の「冠」を形成する 2019-n CoV スパイクタンパク質の DNA コード配列が、コウモリウイルスが人に感染する前に変異した可能性があることを示していることを発見した。

> しかし、研究者たちが 2019-nCoV のシーケンスのより詳細なバイオインフォマティクス分析を実行したところ、このコロナウイルスはヘビに由来する可能性があることが示唆された。Scientific American

 

DNA コードとありますが、これは RNA コードだと思いますけれど、それはともかく、ここで引用された研究論文は、以下にあります。

新たに特定されたコロナウイルス 2019-nCoV の種間感染
Cross-species transmission of the newly identified coronavirus 2019-nCoV

 

以下はその「概要」からです。

新型コロナウイルスは、最終的には、コウモリのコロナウイルスとの組換が起きたものだけれども、「それとは別にさらに遺伝子の組換えが起きている」ことが解析でわかったもので、調べたところ、それは「ヘビ」だったと。

論文より

中国の武漢市でのウイルス性肺炎の現在のアウトブレイクは、ウイルス RNA ゲノムの配列が決定され、世界保健機関によって 2019-nCoV と指定された新型コロナウイルスによって引き起こされた。

初期の患者たちの多くは、家禽、ヘビ、コウモリ、その他の家畜も販売されている華南海鮮卸売市場で野生動物にさらされていた。

可能なウイルス保有者を調査するために、2019-nCoV シーケンスに基づいて、さまざまな動物種間の相対的な同義コドン使用頻度バイアスと組み合わせて、包括的なシーケンス分析と比較を実行した。

分析から得られた結果は、2019-nCoV がコウモリコロナウイルスと「起源不明のコロナウイルスとの間の組換えウイルス」である可能性があることを示唆している。

この組換えは、ウイルスのスパイクタンパク質内で発生した可能性がある。スパイクタンパク質は、(ヒトの)細胞表面の受容体を認識する。

さらに、私たちの調査結果は、2019-nCoV がコウモリのコロナウイルスと最も類似した遺伝情報を持ち、ヘビと最も類似したコドン使用バイアスを持っていることを示唆している。

まとめると、この結果は、相同組換えが発生し、2019-nCoV 種間感染に寄与する可能性があることを示唆している。MEDICAL VIROLOGY

 

ここまでです。

「なるほど……」と、この論文を約3年ぶりに読み直してわかりました。

この中に、

 

> この組換えはウイルスのスパイクタンパク質内で発生した可能性がある。

 

とあります。

やはり、ヘビ毒を生じさせている源泉は、スパイクタンパク質と考えて構わないのでしょうか。

少し面倒な理屈となるかもしれないですが、続けさせていただきます。




 

ヘビ毒の発生由来がスパイクタンパク質なら

スパイクタンパク質は、もちろんコロナの自然感染でも体内に生じますけれど、ワクチンも、このスパイクタンパク質を作り出します。

しかも、「自然より多く」そして、「自然より強い」ものを作り出します。

ファイザーの初代コミナティにおいて、スパイクタンパク質を「より多く作り出す」配列に変更されていることについて、マサチューセッツ工科大学のステファニー・セネフ博士が論文で記しています。

 

(セネフ博士の論文より)

> ワクチン mRNA に対して行われたもう一つの改変は、RNA に余分なG(グアニン)とC(シトシン)をたくさん追加したことです。G と C をたくさん入れ、スパイクタンパク質を作ることを有利にしています。

> その結果、自然の新型コロナウイルスのスパイクタンパク質の産生能力を 1,000倍にし、mRNAが、より多くのタンパク質を産生するようにしたのです。 ijvtpr.com

 

二倍、三倍どころではなく、1,000倍です。

さらに、この「 G(グアニン)とC(シトシン)」は、本来は、哺乳類などには少ないものであり、病原体に多く見られます

それだけに、 G と C が「並ぶ」と、体内の免疫システムは、それを病原体だと判断して攻撃する、のです。

これについては、面倒な概念ではあるのですが、ちょうど1年くらい前の以下の記事で書いています。

「 Toll様受容体」なんて、この時に初めて知りました。

 

[記事]Toll様受容体を調べて突きあたった「 mRNA 配列の改変で C と G が異常に強化されている理由」は、もしかすると悪意のような背景に満ちているものかもしれない
 In Deep 2021年11月13日

 

さらにいうと、RNAには 「逆転写」という問題があります。

その場合、DNA に組み込まれて、存在は「永続的」になってしまいます。

以下の記事では、DNA が損傷を受けた場合「逆転写が起こりやすくなる」ことが過去のさまざまな研究でわかっていることなどを書いています。

 

[記事] 「最大の目的は逆転写」 : その理由
 In Deep 2022年9月21日

 

ここでは、現在展開されているオミクロン対応ワクチンとされる新しい二価ワクチンが「トリス-スクロース製剤」というもので、以前よりも安定性が高いかもしれないものに変更されたことにもふれています。

つまり、新しいオミクロン対応ワクチンは、「初代よりもさらに多くの《抗体と呼ばれるもの》」が作られる可能性が高いと私は思っていました。

最近のファイザー社の臨床試験に関する報道にも、それがある程度はあらわれていると思います。以下は、今日 11月5日の時事通信の報道です。

 

「新型コロナ改良ワクチン、治験で好結果=「中和抗体」が4倍 – 米ファイザー」

> 米製薬大手ファイザーは4日、新型コロナウイルスのオミクロン株派生型「BA.5」などに対応した改良ワクチンの臨床試験で、良好な結果が得られたと発表した。感染を予防する「中和抗体」のレベルが従来品に比べ、一部の年齢層で約4倍になったという。改良ワクチンは米国や日本で接種が始まっている。 2022/11/05

 

先ほどのステファニー・セネフ博士の「 1000倍」という数字を思い出しますと、オミクロン対応の新たなコロナワクチンは、

「最初の天然の武漢型より 4000倍スパイクタンパク質が多く作られる」

というような例えもできなくはなさそうです。

まあ……この報道の内容の問題は、

「今さら臨床試験って……あんた、もう実際に接種が始まっているんだが」

というところにもありますが、それはいいです。

 

そんなわけで、新型コロナウイルス感染症というものの毒性は、さらにもう一点加わり、以下のようになりそうです。

 

・スパイクタンパク質 (天然、ワクチン共通)

・脂質ナノ粒子 (ワクチン)

・ヘビ毒 (天然、ワクチン共通)

 

これらがいっせいに襲ってくるのですから、なかなか壮絶ではあります。

50年くらい前でしたか、米映画に『怪奇!吸血人間スネーク』 (1972年)というのがありまして、私はまだ小学生か中学生で、しかも住んでいた町の映画館にこの作品はやってきませんでしたが、映画雑誌などで写真を見て「コワー」とか思っていました。

この映画は、Wikipedia の説明では、

 

> マッドサイエンティストによって蛇の血清を注射され、体が蛇と化していく青年の姿を描いたホラー映画。…爬虫類学者のストーナー博士は、人類がこの先、生き残るには爬虫類に変化するしかないと考えており…

 

というようなものでした。

世界経済フォーラムにもこの映画のファンがいたのかもしれません。

なお、あえて書かなかったですが、実際にヘビ毒を体内で生産しているという事実は、接種者の一部で、遺伝子の一部がヘビと同一となったことを意味するのかもしれません。

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