ポリ-クライシス
エドワード・ダウドさんの投稿で、世界経済フォーラムが 1月にリリースした記事を知りました。
「ポリ-クライシス (Polycrisis)」という造語を使った記事でした。
私たちは「ポリクライシス」の瀬戸際に立たされている – どれほど心配すべきだろうか?
We’re on the brink of a ‘polycrisis’ – how worried should we be?
これは要するに「複合危機」という意味の造語だと思います。
記事としては、いつものようなアチャラカで、大したものではなく、2年後と 10年後に「どのような危機が考えられるか」ということを示したものですが、つまりは、世界経済フォーラムからすれば、
「こういう複合の危機が予定されていますよ」
というメッセージでもあります。
以下のような危機が「想定される」としたものでした。
世界経済フォーラム「グローバルリスクレポート 2023」
今後2年に想定される危機
1. 生活費の危機
2. 自然災害と異常気象
3. 地経学的対立
4. 気候変動を緩和できない
5. 社会的一体性の低下
6. 大規模な環境的破壊
7. 気候変動適応の失敗
8. 蔓延するサイバー犯罪とサイバー不安
9. 天然資源の危機
10. 大規模な自発的ではない移住今後10年に想定される危機
1. 気候変動を緩和できない
2. 気候変動適応の失敗
3. 自然災害と異常気象
4. 生物多様性の損失と生態系の崩壊
5. 大規模な自発的ではない移住
6. 天然資源の危機
7. 社会的一体性の低下と社会の二極化
8. 蔓延するサイバー犯罪とサイバー不安
9. 地経学的対立
10. 大規模な環境破壊事象
「気候変動」という言葉が何度も出てきますので、世界経済フォーラムの今後の主要な課題はここらあたりにあるようです。
地球温暖化を食い止めなければならないというものですね。
なお、ここに「天然資源の危機」とありますが、次に来るのは「水」だと思われます。世界経済フォーラムの会議で「水危機への対策」を主張している女性(男性?)の動画がいくつか投稿されています。
ここに「疫病の蔓延」という項目が入っていないのは意外でしたが、ワクチン全世界接種計画が、やや失敗気味の状況になってきて(とはいっても、被害は大きいままですが)、そこからシフトしたのかもしれませんが、よくはわかりません。
さて、話は変わりますが、イルミナティカードというものがあります。陰謀論系の話で取り上げられることもありますが、もともとは、40年くらい前に出た、単なるカードゲームです。
イルミナティ(Illuminati)は、1982年に発売されたスティーブ・ジャクソン・ゲームズ社のカードゲーム。各プレイヤーが、他のプレイヤーと争いながら自分の支配組織(自分の場札)に小組織(カード)を取り込んでいき、一定数を支配したら勝ち、というもの。
近世の秘密結社イルミナティをゲーム化したものであり、ロバート・アントン・ウィルソンとロバート・シェイが1975年に発表した小説『イルミナティ』三部作(英語版)』に触発されて作成された。
このゲームのカードに描かれたイラストが、後の重大事件を予言しているとして話題になった。
1982年以降に起きたことが、いろいろと予測的に描かれているのではないか、というような話がよく出ていたというようなことです。911とか、まあいろいろですが、そのあたりの陰謀論的な話はここではいいです。
世界経済フォーラムの報告書を読んでいて、ふと、このイルミナティカードのことを思い出しました。先ほどのことのようなことが織り込まれているのかなと。
「しかし、実際には全部のカードを見たことはないのだよなあ」と思っていました。
何しろ 450枚あるとのことで、実際に全部を見るには購入する他はないだろうと思っていたのですが、何となく検索していましたら、日本の方のサイトで、「イルミナティカードの全種類を紹介」しているものがあったのです。
・未来予知!?イルミナティカードと陰謀論について徹底考察! (RENOTE 2023/03/07)
ともかく 400枚以上ですから、「すごく手間がかかったのだろうなあ」と、ページ作者の方への敬意を含めまして、
「だったら全部見よう」
と、今日、イルミナティカード全部を初めて見たのでした。
内容はさまざまですが、見ていてまず気付くのは、
「 23という数字がやたらと出てくる」
ことでした。
この「23」という数字については、個人的な想いが強いということだけであり、詳細に書くつもりはないですが、以下の 2021年の記事と、12年前の記事をリンクさせていただきます。
(記事)パンデミックの象徴の数が「23」であることがさらに明白に
In Deep 2021年4月19日
(記事)「In Deep の意味」、「 23 の意味」、そして「悪魔」
n Deep 2011年01月29日
2011年のは、日付けを見ますと、東北の震災の 1ヵ月ほど前の記事ですね。
簡単に書けば、23 は「獣」の数字(人間の数字ではないということ)で、たとえば 666 等と同等の意味を持つものなのだそうです。上の記事の 2011年に初めて知りました。
私は、その数と共に、人生のうちの 30年以上を過ごしていたわけですから、「悪魔性においてはどんな人間より勝る」とも言えるのですが、ともかく、このイルミナティカードには、「23」という数がイラストの中に頻繁に出てきます。以下は一部です。
イルミナティカードのイラストに出てくる「23」
左上からそれぞれイルミナティカードの「コンビニエンスストア」、「クローン調整者」、「フッ素化する残忍な者」、「大量殺人」、「地球を舗装する」、「23番倉庫」というタイトルのカードです。 renote.net
イルミナティカードには、666も出てきますが、ほんのちょっとです。
23の勝ちです(何と争ってるんだ?)。
コンビニエンス・ストアというようなものが上にありますが、このイルミナティカードにたくさん出てくる概念のひとつに、
「人々に悪いものを食べさせる」
というものがあります。
カードには特別に説明はないですので、悪いものが何なのかはともかく、「悪いものばかりを食べる人類」という概念です。今でいう超加工食品のようなイラストがよく出ます。
「フランケンフード」
「それはホタル、フレンチフライ、トマト、トヨタからの遺伝子を持っている。遺伝子操作は、特別な副作用と味の御馳走を作り出す」
別にコンビニで売られているものが悪いものばかりということではないにしても、現在の食べ物で、人々が弱っていっていることは、ある程度は事実だと思います。
あと、LGBT的な世界の拡大についても、ずいぶんと多くのカードがありました。
しかし、イラストの迫力として目に止まるのは、「人間の感情」に関してのものかもしれません。
恐怖と憎悪の推進
イルミナティカードで勉強できることとしては、
「人間の怒りや憎悪の感情は単に利用されるもの」
だということです。
今が特別、対立と憎悪と怒りの時期だということには、あまり違和感はないと思いますけれど、これらの憎悪と怒りの感情というのは、イルミナティから見れば、
「大衆に抱いてほしい感情」
だと気付きます。
それは結局、コントロールに使えるものだからです。
もう 10年以上前のものですが、「殺され続ける詩人シナ」という記事で、作家の山本七平さんの 1973年の著作『ある異常体験者の偏見』から、
「扇動者が、どのように人々を扇動するか」
について書いたことがありました。
全体は、その記事をご参照いただきたいと思いますが、
> 原則は非常に簡単で、まず一種の集団ヒステリーを起こさせ、そのヒステリーで人びとを盲目にさせ、同時にそのヒステリーから生ずるエネルギーが、ある対象に向かうように誘導するのである。
と山本七平さんは書かれていて、つまり「怒り」や「憎悪」を焚きつけることが扇動者の役割で、怒りや憎悪がピークに達すれば、もう「さらに扇動する必要はない」のです。
人々が勝手に暴力に向かって動いてくれる。
今は各地で戦争とかが起きていて、また、コロナワクチンなどに対しても、意見の対立が続いています。意見の対立だけならともかく、そこには「敵対」という概念が登場してしまっています。
これは、
「ワクチンの批判者も現在、扇動されている」
可能性が高いです。
たとえば、専門家の方なら、怒りも絶望も必要なく、淡々と研究するだけで十分だと思います。
何かに怒りを感じる必要はないし、逆に何かを賞讃する必要もない。
最近は SNS で「怒りを感じる」という表現を見ることもありますが、当事者でない限り、怒りを感じる、という時点で「悪」だということがあります。
なぜなら、それは扇動されている可能性があるからです。
戦争でもワクチンでも同じです。
憎悪と怒りをかき立てるためにすべてが進められているのなら、そして、それに応じて、人々の憎悪と怒りが発展していくのなら、その繰り返しの中で人類は滅びていくことになります。
イルミナティカードの中で最も印象的だったのは以下のものです。
「テープが終わって...」
renote.net
テープの再生(?)が終わった時に、地球が真っ二つに割れています。
ともかく、感情を平静にする試みは常に必要かと思います。何しろ、これからさらに「ひどい状態」が出現する可能性が高いからです。
なお、個人的にとても興味深かったのは、「ギリシア神話の不和と争いの女神」である「エリス」のカードがあったことでした。
「エリスに栄光あれ」
renote.net
エリスは、8月に出てきた新型コロナの変異種にもつけられた名称です。
(記事)変異種「エリス」と共に悪魔とイディオットたちが共に動き出す
In Deep 2023年8月21日
「やっぱり、エリスが出てくる時期が山場なのだなあ」と、しみじみ思った次第です。
それはともかくとしても、人間にとって感情は大切なものですが、制御できない感情が人類を滅亡させることも事実なのかなとも思います。
神話でエリスが使い続けた手法です。
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