・再びロックダウンされたスペインのマドリッド。 malaymail.com
曖昧だったことがはっきりとしてきた
もうムチャクチャでんがな。
今日は、先日の記事「PCRの発明者であるノーベル賞学者キャリー・マリス博士が述べていた抗ガン剤のメカニズム」で少しふれました、最近肺ガンで亡くなった方の、いわゆる納骨だったんですけれど、納骨の後、会食になり、ちゃんとした料理屋さんでして、そこでとても美味しい「豆腐の田楽」というのが出ましてね。
それで、家に帰ってきてインターネットのニュースなんかを見ていましたら、田楽ならぬ「でんがな」という気分になりまして、夜中、これを書いています(ダメだな、この流れは)。
まあしかしですね。
アメリカのイヨッ大統領が感染して未承認の薬を投与されているというのはご同情申し上げますけれど、それはともかく、今日、ニュースを見ましたら、スペインとフランスで「再度のロックダウン」というような以下の報道を見ました。
スペイン首都マドリードがロックダウンへ コロナ感染対策を強化
スペイン政府は30日、首都マドリードの新型コロナウイルス感染拡大抑制策を強化すると発表した。全ての住民に対しマドリードから出ないよう要請すると同時に、市外から入ることも禁止する。
強化策は向こう数日で施行。マドリード市内ではレストランやバーが午後11時に営業を終えるほか、公園なども閉鎖される。 (Newsweek 2020/10/03)
フランス・パリの感染状況が悪化、来週初めにも全面封鎖の恐れ
フランス政府は、首都パリで新型コロナウイルスの感染状況が悪化しているとの認識を示した。来週初めにも再びロックダウン(都市封鎖)の措置が講じられる可能性がある。
フランスのベラン保健相は同日夕、パリの感染状況が過去24時間で一定の目安を超え、警戒レベルを最高に引き上げる見通しになったと述べた。
フランスで「最高警戒レベル」に達したとみなされるのは、感染者が10万人当たり250人の割合に達し、集中治療室における新型コロナ患者の病床占有率が少なくとも30%に上り、高齢者10万人当たりの感染者が100人を超えた場合となる。 (CNN 2020/10/03)
またも、ヨーロッパの大都市で次々とロックダウンが行われたか、行われる可能性が高くなっているのですけれど、こういう記事を読んでいて、ニュースによっては、Yahoo に引用されるものには「コメント欄」なんかがありまして、ふと、以下のようなものを目にしました。
どういう方かはともかく、フランス在住の知識人かなにかの方です。
フランスでは、毎週70万人から120万人がコロナウイルスの検査を受けています。
国の体制がしっかり整っているので、患者数や死者数は信用でき、ほとんど正確なデータに基づいて国は判断を下しているのに疑いはありません。
このようにあったのです。
> 毎週70万人から120万人がコロナウイルスの検査
これはもう、「偽陽性率」(誤検査結果)の率から考えると、これだけ徹底的に検査すれば、毎週数万人の「感染していない感染者」が出ることは当然です。
この偽陽性の率はいろいろな主張がありまして、先日の記事「コロナ検査の全国民強制施行計画であるイギリスの「ムーンショット作戦」…」で引用した WIRED の記事に出てくる英バーミンガム大学の生物統計学教授の数値では「 2.3%」となっています。
これだと、1週間に 120万人検査すれば、えーと……最近、認知症的に数字に弱いんですが、それでも、2〜3万人みたいな数となると思います。
現在の医学界での PCR 検査の偽陽性率として言われている最も中心的な数字の「検査の 99パーセントは正確」だとする主張をとったとしても、
「 120万人検査すれば、1万2000人の感染していない感染者が検知される」
ことになるわけですよ。
もちろん偽陽性率はもっと低いという主張もあるでしょうけれど、どんな医学者でも、「検査による偽陽性率がゼロと言える人はいない」はずです。
どれだけ主張する数値に幅があっても(上は 8%なんてのもありますけれど)、仮に 0.1パーセントでも 120万人対象なら、1200人です。
そんな根拠性に乏しい検査により、ロックダウンなどを行う。
しかも、60歳以下の重症率はほとんどの感染症より低い。
でも、学校も閉鎖する。飲食店にも自粛させる。
ロックダウンが、個人や小さな企業にどれだけ大きな影響を与えたのかは、すでに現実でも数値の面でもわかっているはずです。
どこのどんな国の支配層でも。
先月、以下の記事で、ニューヨークでレストランを経営していて、閉店することになったオーナーの手記をご紹介したことがありました。
ニューヨークからすべてのレストランが消える日… : 同時多発テロの直後にレストランをオープンして繁盛店にしたオーナーからの「閉店の挨拶」に思うこれから
投稿日:2020年9月12日
これは、飲食店の話で、飲食店や観光業はどの国でも苦しめられていますけれど、ニューヨークなどは、すでに、そういう業種だけの話ではないです。
9月29日の米ウォールストリート・ジャーナルは「マンハッタンのオフィスは、ほとんど空の状態」というタイトルの記事を掲載しています。
・Manhattan Offices Are Nearly Empty, Threatening New York City’s Recovery
パンデミックが宣言されて 6ヶ月経った 9月18日の時点で、ニューヨークで働くビジネスマンが「 10%しか戻ってきていない」のだそうです。オフィスビルが無人のままですかから、その周囲の多くの飲食店にしても他の業種にしても「崩壊した」と報じられています。
こういうことが、すでに数字としてあらわれているのに、スペインやフランスは、再度のロックダウンに向かおうとしている。
再度のロックダウンの導入が見込まれているフランスの死者数の推移は以下のようなものです。
このような推移が、公衆衛生上の危機だというのもいいでしょうが、しかし、ロックダウンでこれまで起きている本当の健康の問題がさらに拡大するだけです。
それほど厳しいロックダウンを施さなかった日本でも以下のようなニュースが出ているほどです。
10代女性の自殺、8月は去年の約4倍 コロナ禍で何が
コロナ禍が続く中、若い女性の自殺者が増えている。30代以下の女性の8月の自殺者数は193人と前年8月に比べ74%も増え、とくに10代では去年の3・6倍にも上る。何が起きているのか。
厚生労働省によると、今年8月の自殺者は1854人と、昨年8月に比べて251人増えた。男性は5%増だったのに対し、女性は40%増だった。とくに若い女性が増えており、20歳未満が40人(前年11人)、20代が79人(同56人)、30代が74人(同44人)だった。
自殺の問題に詳しい国立精神・神経医療研究センター薬物依存研究部の松本俊彦さんは「パンデミックや自然災害がメンタルに影響するまでには通常、タイムラグがある。しかし今回はその影響が出るペースが早い」と話す。
なかでも「特に問題」とあげるのが、若い女性の自殺だ。
松本さんの外来診療では、5月の大型連休ごろから10代や20代前半といった若年層や、リストカットをする女性の患者が増えた。「自殺未遂や自傷行為がこの数カ月で多くなった」(朝日新聞デジタル 2020/10/03)
仕事を奪われ、人とのコミュニケーションを断たれた社会で、このようなことになっていくのは当然のことでもあります。
また、以前もふれましたけれど、この記事の医師の方も、
> パンデミックや自然災害がメンタルに影響するまでには通常、タイムラグがある。
とおっしゃっていますように、メンタルヘルスに関しては「これから」が問題となります。
それは短いスパンではなく、何年も何十年も続く話です。
こういうことは、以下の記事でもふれましたけれど、アメリカでも顕著で、ロックダウンを行えば行うほど同じようなことが拡大することは間違いないのです。
「過去4週間で1年間分の自殺企図と遭遇しました」:アメリカで爆発する自死の波。そして、ロックダウン緩和後もさらに増加し続ける失業率
投稿日:2020年5月23日
こうなってくると、
「わざと?」
というように思わざるを得ません。
誰かが何かを面白がっている。
検査数を増やせば増やすほど、偽陽性数が途方もなく増えることは誰にでもわかることで、また重度の基礎疾患のある高齢者の中にも偽陽性が出るわけで、実は死因が何かなんてわからない。
しかし、それを理由としてロックダウンをする。
中小企業はさらに破壊され、若者たちも高齢者たちも、その心はさらに破壊される。
そんなこと少し考えれば誰でもわかることなのに、それをあえてやっている。
このあたりからも、
「西洋全体の意志の方向性」
というものが明らかになっているわけですけれど、願わくば、東洋はあまりこのようなことに引きずられないでほしいです。
しかしですね。
今回は、偽陽性なんて概念を使わなくても、PCR でなら「いくらでも作り出せる」ことを想起させる文章を掲載させていただいて締めたいと思います。
先日、以下の記事で、PCR の発明者であるキャリー・マリスさんの本について少し書かせていただきました。
「永遠に心のフィールドで踊り続けて」 : PCRの発明者であるノーベル賞学者キャリー・マリス博士が述べていた抗ガン剤のメカニズム
投稿日:2020年9月30日
そのマリスさんの著作『マリス博士の奇想天外な人生』からの抜粋です。
これは、新型コロナとはちがいますが、「レトロウイルスである HIV は、もともと人間が進化の過程で持っているものだ」ということを記した部分です。
つまりは、精密な検査をすればするほど、「誰からでも検出される可能性がある」ということになりそうです。
私は新型コロナがそうだと言っているわけではありません。しかし、エイズに関しては、そういう部分があり、そして新型コロナと HIV は似ています。
ここからです。
『マリス博士の奇想天外な人生』 エイズの真相より抜粋
われわれは無数のレトロウイルスとともに生活をしている。レトロウイルスはどこにでもいるのだ。レトロウイルスは人類と同じくらい長く、この地球上に存在している。われわれは自分たちのゲノムの中にもレトロウイルスをもっている。
われわれはレトロウイルスを母親から受け取ることもある。つまりそれは、母親から胎児へ移ることのできる感染性のウイルス粒子ということである。両親からウイルスを介して別の遺伝子をもらい受けることになる。
われわれはゲノムの中にもレトロウイルス固有の配列を保持している。ゲノムの中に存在するレトロウイルスの遺伝子は、レトロウイルス粒子を作り出せる可能性がある。
そして、それは実際に起こっていることでもある。
レトロウイルスのあるものは、HIV のような構造をしている。しかし、これまでのところ、レトロウイルスが人間を死に至らしめる証拠はなにもない。
レトロウイルスがヒトのゲノム中に潜んでいるのはそれなりの理由があるはずだ。
われわれのゲノムのかなりの部分がレトロウイルスの配列から構成されている。
ゲノム中に無用の配列があると主張する人々もいるが、それは間違っている。もし、われわれの遺伝子の中に何か特別な配列があるのなら、それはそれなりの理由があるのだ。生物はそう簡単にムダなことはしない。
私はかつてある遺伝子配列をバクテリアの中に入れこもうとした。ところが、その配列がバクテリアにとって不必要ならば、バクテリアはただちにそれを取り除く。ヒトの遺伝子も、バクテリアと同じくらい賢く振る舞うはずである。(略)
HIVがずっと昔からこの地球上に存在し、母親から子供にも移行することが分かっている以上は、HIV陽性の子供の母親に対して抗体検査をすることにどんな意味があるだろうか。特に母親が病気の兆候をまったく示していない場合、なおさら不必要である。
ここまでです。
しかし、その後、現実には、エイズの検査は「拡大」し、病気の症状のない人たちに対してさえ、治療薬が処方されていくことが記されています。
この
> われわれのゲノムのかなりの部分がレトロウイルスの配列から構成されている。
というあたりを読みまして、「今も同じことなのかもな」と思った次第です。
検査すれば、一定の割合で必ず陽性反応が出る「もの」は何か。
私たちの現在の世界の様相は、そこに狙いを定められてしまった結果だと思われます。
画策したのが「ほんの一握りの存在」でも、日本を含めて、多くの国の為政者たちは、そんなことを考える余裕もなく、また理解もできずに、よくわからないまま大きな流れに乗らされる。
さきほどニューヨークのひどい状態にふれましたけれど、今日のある記事では、専門家の方が日本の飲食店の今後について、以下のように書かれていました。
うまくお伝えすることが難しいのですが、要するに新型コロナの影響でこれから閉店するであろう飲食店の数は、このままの政策が続いた場合、皆さんが想像しているよりもはるかに大規模になりそうなのです。
コロナの影響の問題は、まだ始まってもいないのかもしれません。
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