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「私たちは毎日ウイルスの雨の中に生きている」 : 天文学的な量のウイルスが上層大気から地表へ常に降り降りている事実が初めて突き止められる

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そこから個人的に思う「宇宙とウイルスの関係」

2018年2月7日の米にニューズウィークの記事より


newsweek.com

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この In Deep というブログには、これを書き始めた動機ともなり、また当初から一貫したひとつのテーマともなっているものがあります。

それは、以下の概念です。

「ウイルスやバクテリアを含めた、すべての微生物は宇宙から地球に降り注いでおり、地球のすべての生物(人間含む)はそのウイルスがもたらす進化の影響下にある」

というものです。

地球の生命が宇宙の由来だとする学説は「パンスペルミア仮説」というように呼ばれていますが、この言葉は一般的に馴染みがないものだと思いますので、特にここではあまり使う気はありません。

とにかく、「地球の生命は、地球に登場した時から現在にいたるまで、そのすべてが宇宙から来たもの」という主張は一貫しているもので、もともとは、この説を 2008年頃に初めて知り、その頃に「ブログでも書いてみようかな」と思って始めたのが、ブログ「けんちゃんのウキウキ寿司ランド」……じゃない、 In Deep でした。

これは最初は、英国の偉大な天文学者だったフレッド・ホイル卿(1915 - 2001年)の著作で知ったものです。

もちろん、ホイル博士がこれを初めて主張したわけではなく、近代で有名なところとしては、1903年にノーベル化学賞を受賞したスヴァンテ・アレニウスも、「宇宙から生命がやってきている」ことを提唱し続けていました。

以前はずいぶんとこのことについて書いていましたが、どれも同じような傾向になることもあり、最近はこのテーマを記事にすることは少なくなりました。

さて、このあたりに関しては後半に書かせていただくとして、今回ご紹介するのは、この「宇宙から来たウイルス」という概念とは少し違う話ですが、

「空からおびただしいウイルスが常に地表に向かって降り注いでいる」ことが初めて確認された

ということに関しての報道をご紹介いたします。

ウイルスが宇宙からやって来る、といったようなことに興味がない方にとっても、この事実はなかなか興味深いのではないでしょうか。

「毎日」1平方メートルあたり 8億個のウイルスが地上に降下していると見積もられるそうですから、日本でのちょっとした大きな都市なら、毎日、数兆個から数百兆、あるいはそれ以上のウイルスが日々地上に降り続けていることになります。

まさに「私たちは毎日、ウイルスのシャワーの中で生きている」ということになりそうです。

論文は科学誌ネイチャーに発表されました。

1月29日にネイチャーに掲載された論文


nature.com

まずは、その報道をご紹介します。2月7日の米国ニューズウィークの記事です。

記事の後に補足と……あとは……宇宙からの微生物について好き勝手に書きたい放題書かせていただきます。

ここからです。


MORE THAN 800 MILLION VIRUSES FALL THROUGH THE SKIES EVERY DAY IN A SINGLE SQUARE METER
Newsweek 2018/02/07

毎日、1平方メートルあたりに8億個のウイルスが空から降り注いでいる

地球の空はウイルスに完全に包囲されているようだ。

カナダのブリティッシュ・コロンビア大学の研究者たちは、地球の大気境界層下を飛び回るウイルスの数を測定し、どれだけ多くのウイルスが上層大気から地表に降下しているのかを測定した。

この観測はこれまでで初めてのこととなる。

この調査で、研究チームは空を通って移動する何十億ものウイルスを発見した。これらのウイルスの存在は、世界中の非常に異なる地域で著しく類似したウイルスの流行が広がることを説明できると彼らは考えている。

チームは、スペイン南部のシエラネバダ山脈にある高地から大気圏を調査した。その結果、9,000フィート(約 2.7キロ)を超える高さの大気中から莫大な数のウイルスが発見されたのだ。

ブリティッシュ・コロンビア大学のウイルス学者カーティス・サトル(Curtis Suttle)博士は、声明で以下のように述べる。

「毎日、 1平方メートルあたり 8億個以上のウイルスが地球の大気境界層より地球に供給されていることが判明した」

今回、科学者たちは、初めて対流圏上部の大気中の気象システム上の成層圏のウイルスの数を測定した。

地球の大気境界層の最下部にある地球の対流圏は、地球表面の状態に反応し、ウイルスは、海上からの噴霧や土壌の塵の上を上方に移動する。それらは地表に降下する前に、上層の対流圏の大気を通って何千キロも飛行することができると考えられる。

そして、この研究の結果としては、ウイルスが地球全体に拡大するメカニズムが明らかになったことだ。何らかのウイルスがある大陸の大気中に拡散した後、それらが他の大陸の地表に降下するということが説明できるということだ。

なお、研究チームは、大気中に膨大なウイルスを発見したが、バクテリア(細菌)の数はウイルスよりはるかに少なく、同じ面積に数千万個程度だった。

これは、ウィルスは大気への付着力が細菌より大きいために、雨などで地表に降下する量が細菌より少ないためだと思われる(ウイルスは雨と共に地表に落ちずに、大気に乗って地球の上空を広い範囲で漂い続けることのほうが多いという可能性)。

論文の著者のひとりであるグラナダ大学の微生物生態学者イサベル・リシュ(Isabel Reche)博士は、以下のように述べる。

「これらの大気中の細菌やウイルスは、降雨や、サハラ砂漠などの塵の侵入によって、多くは地表に戻ってきます」

これらの話(空からウイルスが降ってくること)は恐ろしく感じられるかもしれない。

しかし、論文では、実際にはこのような微生物の輸送メカニズムが地球の生態系の維持と繁栄に役立っていることを確信していると述べている。

彼らは次のように書いている。

「これらの空からの微生物の降下と堆積は、地球にマイナスの結果をもたらしているのではなく、生態系が環境の変化に迅速に適応できるようにするためのシードバンクを地球に提供していると考えられる」


 

ここまでです。

この論文は、ネイチャーに掲載されたものですが、記事にありますように「宇宙」とか、そういう面倒な概念は出ていません。ここでは、

「それらのウイルスは地表から上空へと移動したもの」

とされています。

実際には、地球の大気システムには「上空に向かう大気中の力はほとんどない」という事実があり、火山や竜巻などの一部の自然現象がそれを起こしますが、火山も竜巻も「世界のごく一部の地域」での出来事ですので、地球全体に当てはめられる「上空への推進力は地球には存在しない」ために、本来なら何億というウイルスが「地表から移動したものだとすれば」、上空にあること自体は奇妙なことなのです。理論を正当化するなら、もっと少なくなければいけないはずです。

まあしかし、いずれにしても、この研究では、ウイルスを採取した高度は 2.7キロメートル上空という高層大気では最も低いところですので、ここなら「宇宙」とか、そういう言葉を持ち出す必要もないのかなとは思います。

In Deep の過去記事では、「高層大気で微生物が捕獲された」という報道などについてはずいぶん取りあげていますので、少しご紹介しておきたいと思います。

 

地上の大気が流入し得ない宇宙近くの空間見つかり続ける微生物

過去記事では、

パンスペルミア説を証明できる実験が数十年ぶりにおこなわれ、成層圏で宇宙から地球への「侵入者」が捕獲される
 In Deep 2013/09/23

や、

地球の生命は「地球や太陽系よりも古い歴史を持つ可能性」がアメリカの国立研究所により示される
 In Deep 2015/09/17

などで、「高層で採取されたバクテリアなどの微生物」について取りあげています。

さきほどの今回の記事に出ていたのは上空 2.7キロメートルですが、過去には、

・1960 - 70年代に上空 40キロメートルでバクテリアが採取される(NASA 、ソ連)

・2013年には、上空 25キロメートルで藻類の一種「ケイソウ」が採取される(英国大学の調査)

というようなことがあったことをご紹介しました。

図で示しますと、以下のような感じです。

 

このうちの 1960年代からの実験に関しては、興味深い事実がフレッド・ホイル博士の著作に記されています。つまり「そんな高層大気に生物がいるはずがない」として始めた実験でバクテリアが見つかってしまい、NASA はすぐに実験を中止したというものです。

その頃の科学の世界では「地球の生命は、地球の原始の海から自然と生まれた」という乱暴な主張がまかり通っていて、宇宙から生物が来ては科学界としては困るのでした。

その実験については、ホイル博士の著作『生命・DNAは宇宙からやって来た』に以下のように書かれています。

フレッド・ホイル 『生命・DNAは宇宙からやってきた』第2章「地球大気へ侵入する彗星の物質たち」より抜粋

1960年代には、アメリカの科学者たちが高度 40キロメートルまで気球を飛ばして、成層圏にバクテリアがいるかどうか調査した。その結果、ごく普通のテクニックで培養できる生きたバクテリアが回収され、実験者を当惑させた。

さらに問題だったのは、バクテリアの密度分布だった。成層圏の中でも高めのところでは、1立方メートルあたり平均 0.1個のバクテリアがいて、低めのところでは 0.01しかいないという結果になったのだ。

高度が高いほど多くのバクテリアがいるという結果は、バクテリアが地上から吹き上げられたと考える人々が期待していたのとは正反対の傾向だった。不思議な結果に、研究資金を出していたNASAはこれを打ち切ってしまった。

1970年代後半には、旧ソ連で同じような実験が行われた。彼らは、成層圏より上の中間層にロケットを打ち上げて、高度 50キロメートル以上の高さでパラシュートにくくりつけた検出装置を放出した。パラシュートが落下するにつれて、いろいろな高さで次々にフィルムが露出され、粒子を付着させては密封された。

回収されたフィルムを研究室に持ち帰って微生物を探したところ、 50から 75キロメートルの高度について、バクテリアのコロニーが 30個ほどできた。中間層は空気が薄く、バクテリアはすみやかに落下する。したがって、中間層のバクテリアの密度は成層圏では数ケタ低いはずだ。それにも関わらず、これだけの結果が出たのである。

なお、この実験もたったの3回で打ち切られてしまった。

アメリカと旧ソ連で行われた実験は、はからずしてバクテリアが宇宙からやってきたというわれわれの仮説に見方してしまった。

 

このようなものなのですが、このような数十キロ上空でのバクテリアやウイルスの採取実験というものは「宇宙関連の機関の協力がないとできない」のです。

そのため、現在に至るまで、成層圏より上の50キロ、100キロといった高層大気で生物を採取するという本格的な実験は、なかなかおこなわれていません。

2013年に英国の大学主導で一度おこなわれたことがあり、その時のことは、

パンスペルミア説を証明できる実験が数十年ぶりにおこなわれ、成層圏で宇宙から地球への「侵入者」が捕獲される
 In Deep 2013/09/23

に書いています。この時にも、上空 25キロメートルの成層圏で「藻」が採取されました。

 

しかし、やはりこの種の実験は大がかりすぎてほとんどおこなわれず、今後もあまり期待できなそうです。

たまにある実験も、今回のように「地上数キロ」の程度のもので、これだと「地表から噴き上げられたウイルス」だと片付けられてしまいますので、パンスペルミア説的には、それほど意味があるものではないかもしれません。

それでも、

「私たちの生きている空間には、日々、空からウイルスが降っている」

という事実は、この世界の「様相」の見方を多少変えられる部分もあるのではないでしょうか。

そういえば、最近の記事で、やや「宇宙からのウイルス」というものと関係あるものとして、昨年 12月に書きました、

なぜ風邪やインフルエンザは冬に流行するのか・・・「それはウイルスが宇宙から定期的に地球に運ばれるから」という確定的な説を無視し続けるせいで…
 In Deep 2017/12/15

があります。

この記事のタイトルに「インフルエンザ」とありますが、ホイル博士は、

「インフルエンザは、宇宙からやってきて直接ヒトに感染する」

という主張を持っていました。

風邪やインフルエンザの水平感染(ヒトからヒトに感染していく)神話が完全に定着している現代では、まったく受け入れられない主張でしょうが、しかし、実際には、「風邪やインフルエンザの水平感染が科学的に証明されたことはない」のです。

ホイル博士の晩年の著作『生命(DNA)は宇宙を流れる』には、

われわれは、インフルエンザをはじめとする多くの上気道感染症(いわゆる「風邪」)が、宇宙からの直接感染によって起こる病気であると考えている。

風邪はうつるというのが常識のように思われているが、実は、その伝染性はいまだにはっきりと証明されていない。コントロールされた条件下で風邪の水平感染性を証明しようとする試みは、ことごく失敗に終わっているのである。

とありますが、この「風邪の水平感染性を証明しようとする試みは、ことごく失敗に終わっている」というのは、おそらく現在に至るまで同じだと思います。

エビデンスを重視するはずの現在の医学が、この「根本にあるエビデンス・ゼロ」についてあまり気にしないというのは興味深いです。

これらのことに関しては、いくら書いてもキリがないですので、過去記事を少しリンクして締めたいと思います。

「宇宙からやってくる微生物」に関しての過去記事

地球の生命は宇宙で作られている」ことがほぼ確定 — 発見の最後の砦だった「RNA(リボ核酸)」が宇宙空間で形成され得ることをフランスの研究チームが特定したことにより「地球の生命の構成要素がすべて宇宙に存在」することが確実に
 In Deep 2016/04/09

「インフルエンザウイルスはヒトからヒトへ感染していくものではなく、宇宙から個人に直接感染するものである」という説を今一度思い出し
 In Deep 2013/04/19

宇宙塵自身が生命であることに言及した 100年前のノーベル賞学者の実験
 In Deep 2011/05/07

この関係の記事は、In Deep の過去記事には他にもおびただしくあります。

地球の生命が宇宙から来ているからといって、それがどうしたという意見もあるかもしれないですが、それはさらに辿れば私たち自身も同じ由来かもしれないということにもなるのです。

つまり、私たちの存在はすべて、その源泉が宇宙にある、あるいは「あった」と。


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