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12月06日にメルマガ免疫と戦争とパンデミックと5Gを発行させていただきました。

2019年からの世界 人類の未来 地球という場所の真実

地球の大気の流れに何が起きているのか : 北半球の「風力」が過去40年間で最大70パーセント近くも「弱くなっている」ことが中国科学院の大規模調査で判明

投稿日:

中国科学院の研究を報じるロシアのメディア


mirvokrug

本日、メルマガの第21号を発行させていただきました。タイトルは「パニック障害や、あらゆる心の不調や苦悩を治癒する方法の根幹」というもので、「腸内細菌とセロトニンやGABA(ギャバ)の関係」などを書いたものです。

同時に、これは「精神の健全とは何か」ということに対しての自分個人のひとつの結論を書いたものでもあります。




 

というわけで、ここから本文です。

今年の年明けに、ロシアで、

「北半球の風力が著しく《弱まっている》ことがわかった」

ということが報じられました。

これは、風力発電に影響を与えることとして報じられているのですが、風力発電はともかくとして、

「強くなっているのではなくて、弱くなっているの?」

と正直思った次第です。

というのも、わりと最近、「サハラ砂漠の粒子が何らかの力で 3500キロメートルも移動していた」というオランダ王立海洋研究所の発表を以下の記事でご紹介したことなどもあったからです。

地球の上空に存在する 「未知の物理法則」: 重力に逆らう力によりサハラ砂漠の塵が世界中に拡散しており、これが気候変動の原因かもしれないと科学者たちは述べる

こういう現象を知り、これは風によるものではないのですけれど、それでも漠然と「地球の風力は強くなっているのだろうなあ」というように思っていましたら、少なくとも北半球では、風力は「激減」しているというのです。

報道そのものは短いですので、まずはその内容をご紹介します。


Ветры в Северном полушарии ослабевают
МИР ВОКРУГ2019/01/02

北半球の風が著しく弱まっている

中国科学院の科学者たちは、陸上の風力発電所のタービンを駆動する風速が、北半球全体で著しく減少していることを発見した。

科学者たちは、世界中で 1000以上の気象観測所を調べることによって、この発見に至った。

発表では、1979年のレベルと比較して、北半球の風の力は 67%減少していることを示しているという。

この影響は、アジアで最も顕著であり、風力発電基地の 80%が、約 30%の電力の減少を示した。

また、ヨーロッパの全拠点のほぼ半分の風力発電基地でも同様の結果が示された。

北アメリカでは、気象観測所の 30%が、1979年の風力の 3分の 1にまで低下していた。

そして、この事実は、世界最大の風力発電所群が設置されている中国にとっては、懸念されるべきュースとなっている。

中国の研究者たちは、このような変化の原因を突き止めようとしているが、理由のひとつには、1979年当時は空気の移動を妨げないような畑や草原が広がっていた土地が多かったことと比較すると、現在は、土地の使用方法が変化し、大量の建物が出現したことなどがあるのではないかと指摘している。

あるいは、大気中の二酸化炭素濃度の増加により地球の環境が変わったことにより風力が弱くなったのではないかと考える科学者たちもいる。

複合的な要因で風の流れの減少に影響を与えた可能性もある。

科学者たちは、風力エネルギーを開発することを計画しているすべての国と企業は、これらの要素を考慮に入れなければならないと指摘する。

 


 

ここまでです。

「 67%減少」というのはかなりのもので、現在の私たちの住む北半球は、今から 40年前などと比較して 7割近くも風が弱くなっているようなのです。

 

ふと思い出すのは、今から 6年前の記事ですが、「ハワイからそよ風が消えている」という報道を、

ハワイから消滅しつつある「そよ風」。でもその理由は誰にもわからない
 In Deep 2013年06月06日

という記事で取りあげたことがありました。

どうでもいいようなニュースにも見えるのですが、個人的には、何となく気に留まるニュースでもありました。

その時にご紹介したカナダの報道の一部をここでもご紹介しておきますね。


ハワイのおだやかなそよ風が消えつつある。しかし、科学者たちはその理由がわからないという

CTV News 2013/06/04

人々がハワイに住みたいと思う理由のひとつに、ハワイ特有の心地よい「そよ風」の存在も含まれているように思われる。その穏やかな風は北東からやってくるもので、ハワイの湿度を追い払ってくれることにも十分に役立っている。

ハワイでは、涼むためにリビングではなく、庭や駐車場などでリラックスする光景は珍しくない。涼しいそよ風と冷たい飲み物があれば、扇風機もエアコンもなくとも、快適に過ごせるのだ。

ところが現在、専門家が言うには、貿易風と呼ばれるこれらのそよ風が減少し続けていて、ハワイの人々の生活にも少しずつ変化をもたらしている。

それは見た目に大きな変化ではないが、湿気に弱いハワイの人々は以前より扇風機やエアコンを使う機会が増えていて、あるいは、火山からのスモッグをすべて吹き飛ばすには現在の風はあまりにも弱いために、街にモヤが増えてきているということなどがある。

さらには、風は雨が降る手助けをする。貿易風が減少することは、水そのものが少なくなることをも意味する。当局は、ハワイでの給水の保持と、人々へ節水を促しているが、その理由にこの「風が消えてきている」ということがある。

水の減少は森林が健全に維持することに影響し、また、農作への影響についても、科学者たちは検討している。

なぜ風が減ったのだろう。

しかし、科学者たちには、その背景にある原因を突き止めていない。

ハワイ大学の気象学者、パオ・シン・チュー博士は、風の減少について次のように述べる。

「風のことは、いつもハワイの人たちに質問されます。どうしてハワイに風がなくなってきているのかと。しかし、私たち科学者にはその理由がわからないのです」

地球物理研究ジャーナルで発表された 2012年の秋の調査では、 1970年以来、ホノルル空港での測定で、貿易風がこの数十年で 28パーセント減少していることが示されている。

ハワイに住む住人たちは体感的にこのことに気づいている。釣りやカヌー、あるいはサーフィンを楽しむ人々は、風が変化したことを直接的に感じているという。

また、貿易風の減少は、ハワイの一部が干ばつとなっている理由のひとつにもなっている。たとえば、マウイ島では、2013年に観測史上最も乾燥した 4月を記録している。干ばつは農業にも影響を与える。

そして、貿易風の減少は、最大の産業であるハワイの観光にも影響を与える可能性があることが懸念されている。


 

ここまでです。

先程の中国科学院の科学者たちは、北半球の風が弱くなっている原因を、「家や建物が増え、風が通りにくくなった」とか、「二酸化炭素の濃度が増えて云々」というようなことを述べていたようですが、おそらく、それは関係ないですね。

大きな大気の流れは高い場所を通っているわけですから、そういう地上の状態と関係する小さな話ではなさそうです。

やはり、たまに取りあげさせていただく、

「地球の大気の流れの崩壊」

というようなものが関係しているのではないでしょうか。

下のような過去記事は、今の地球の上空で大気の大きな変化や崩壊が急速に進行しているかもしれないことを示した記事です。

《特報》地球の気流が壊れた : ジェット気流が赤道を通過して北極から南極に進むという異常すぎる事態。このことにより、この先の気象と気温はこれまでに考えていた以上のカオスとなる可能性が極めて濃厚に

気流の崩壊は続く : 規則正しく続いてきた成層圏の気流のサイクル「準2年周期振動」の規則性が2015年に崩壊したことがアメリカ地球物理学連合の研究で明らかに

私たちはまた気温と天候のカオスを見ている:分断した極渦と偏向する大気の流れが北極から北半球に起こしている「異常事態」の現実

たとえば、上の3つめの記事でもご紹介したものですが、2018年2月には、北極で、「 数日間で気温が 40℃上昇した」ことが記録されました。

2017年9月から2018年2月までの北極の気温の変化


CPD-JMA

これは、北極周辺の大気の流れによるものでした。

大気の流れの異常によって、最近は他にもさまざまなことが起きています。

先日、

ミニ氷河期的なカオスと共に始まった2019年の北半球。ヨーロッパ、アメリカ、イラン、インド、トルコ…を包み込む異様な雪と氷の世界
 In Deep 2019年1月8日

という記事で、ヨーロッパなど世界各地での異常な気温と大雪をご紹介しましたが、これも北極周辺からの大気の流れによるものでした。

その後、ギリシャではさらに異常な寒波に見舞われまして、エーゲ海のビーチに雪が降り、北部では氷点下 20℃を下回るというちょっとした極地の状態となっています。

ギリシャで記録的寒波 5人死亡、氷点下23度も

okinawatimes.co.jp 2019/01/11

温暖な地中海性気候で知られるギリシャを記録的な寒波が襲っている。悪天候に関連した死者は10日までに全土で少なくとも5人に上り、北部フロリナでは8日に氷点下23度を記録した。

 

これはちょっと過度な気候の異常ですけれど、こういう変化がこの数年で少しずつ拡大しているのだと思われます。

最初にご紹介した「北半球で風が弱くなっている」ということ自体の影響は、現時点では、風力発電が衰退していくという程度の影響しかないかもしれないですが、しかし、風の流れは地球のさまざまな生命の生態系と関わっているはずですし、さらには、植物の受粉や育成とも関わっているはずです。

そこから考えますと、この「風が弱くなっている」という出来事は、地球の生物や植物の状態と関係している可能性が高いと思われます。

現在は生態系も含めての大気の流れの変化の影響による様々なことが起きている最中ということなのかもしれません。

 

なお、私自身としては、これらの地球の大気の流れの大きな変化は、「地球が宇宙の中にあることと関係している」と考えていまして、これらは地球単体の変化ではなく、宇宙と地球の関係性の中での出来事だと思っています。

雲を作り出すのが宇宙線であるように、地球に温度差と気圧差を生じさせて、そこに「空気の流れ」が生じるその根本的な部分には、宇宙の力が極めて強く関係していると・・・まあ、理論的には何もいえないですが、そう考えています。

つまり地球の大気の流れの変化は、「地球と宇宙の関係の変化そのもの」をあらわしているのだろうなと。





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Oka In Deep

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