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2020年からの世界 2021年からの世界 人類の未来 悪魔の輪郭

コロナカオスの最悪期は4月までにやって来る。それは、感染事例と共に激増するロックダウン地獄の中で

投稿日:


npr.org




 

最悪のシナリオ

11月17日に、ソフトバンクグループの孫正義会長が、米ニューヨーク・タイムズのオンライン講演会で、「世界経済を崩壊させる可能性のあるリーマンショックのような危機」について警告 したことが世界中で報じられていました。

世界で最も楽観的な投資家と言われている孫さんが、ここまで警告感の強い発言をするのは珍しいことなのかもしれません。

このオンライン講演の内容について、以下のように伝えられています。

ソフトバンクCEO、世界経済を崩壊させる可能性のある「リーマンのような危機」を警告

SoftBank CEO Warns Of "Lehman-Like-Crisis" That Could Crash Global Economy
zerohedge.com 2020/11/17

ソフトバンクの孫正義 CEO は、ニューヨークタイムズのディールブック・オンライン・サミット (DealBook Online Summit)で講演し、コロナウイルスのパンデミックの第二波が激化するにつれて、今後数か月で世界市場を襲う可能性のある差し迫った「大災害」の可能性について警告した。

ディールブックの編集者で、米 CNBC のホストであるアンドリュー・ロス・ソーキン氏は、この仮想会議において、孫氏は通常、このメンバーの中で最も楽観的な投資家であると語っていたが、孫氏の態度は最近劇的に変化したようだ。

ソーキン氏は孫氏に、その世界市場を崩壊させる可能性のある「最悪のシナリオ」を引き起こすものについて、もう少しわかりやすく述べてほしいと言った。

孫氏は、仮に(コロナの)ワクチンが出来たとしても、クラッシュすることにより世界中の金融混乱の「ドミノ効果」を生み出す可能性のあるような「いくつかの大企業」が存在する可能性があると答えた。

孫氏はそれが「たった一つの銀行」である可能性さえあり、それは「リーマンショックのような危機」を引き起こす可能性があると述べた。

孫氏は、今後数ヶ月のうちに「何かが起こる」可能性があると警告し、ワクチンの開発についての前向きなニュースにより事態は幾分良くなっているとは確信しているが、しかし、孫氏は「最悪のシナリオに備えている」と警告した。

孫氏の警告は、ナスダック先物が4か月近く停滞し、コロナウイルスの第二波が西側諸国を襲っており、二番底の景気後退の恐れが急激に上昇していることから来ている。

孫さんがどのようなことを考えていらっしゃるのかはわからないですが、コロナウイルスの今後の展望については、以下の記事にありますように、

「寒くなると感染事例が急増する」

という米ゴールドマンサックスの顧客向けレポートが示すことの通りとなれば、「今後、春までに感染事例はとめどなく上昇し続ける」ことが予測されます。

感染の増加を「数」だけで見ていると社会は終わる : コロナウイルスの感染事例は「正確に気温と反比例する」ことを米ゴールドマンサックスが解析。年明けまでに現在の何倍にも増加する可能性
投稿日:2020年11月15日

 

 

感染事例の増加を食い止めることは3月までは不可能

今日も、「東京都のコロナ新規感染493人、過去最多に (日本経済新聞 2020/11/18)」という報道が出ていましたが、まだほとんど気温の顕著な低下が起きていない現在でこれですから、12月から 1月、 2月はどんなことになるのかわからない状況といえます。

北半球は多くの国や地域で同じとなっていて、ヨーロッパでもアメリカでも減少する傾向を見せていません。

ヨーロッパでは多くの国や地域でロックダウンを実施しているにも関わらずです。

以下は、11月15日の時点のヨーロッパ各国の「 過去14日間の 10万人あたりの累積感染者の状況」です。色分けは以下のようになります。

2020年11月最初の2週間の累積感染者数

err.ee

もうヨーロッパほとんどが「真っ赤」となっていますが、今後これどころではなくなる可能性が高いのです。

そして、ヨーロッパはどのように対処しているかというと、

「お決まりのロックダウン」

です。

10日ほど前の以下の記事では、11月5日時点で、ヨーロッパでロックダウンを課している国や地域のマップを示しました。

ヨーロッパ各地が二度目の完全ロックダウンに戻る中、英政府発表の内容に見る「確実に進行しているディストピアの中で生きなければならないこれからの人類」
投稿日:2020年11月7日

11月5日の時点でのヨーロッパのロックダウンの状況

statista

その後、感染拡大が収まらない中、多くの国で「制限をさらに厳しく」する傾向が出ています。

つまり、

「春の状態に戻りつつある」

のですね。

日々、制限内容は変化していますが、ヨーロッパやアメリカのロックダウンの内容について、伝えられている部分をいくつか記しますと、以下のようになります。

欧米のロックダウンの内容(2020年11月)

英国 地域的に、家からの必須ではない外出と移動はすべて禁止。一部の中等学校も閉鎖。

フランス 主要都市に夜間外出禁止令。学校は開いている。ビジネスも閉鎖されてはいないが、必須ではない店舗やビジネスは閉鎖。必須の理由でなく屋外にいる場合は、「証明書許可」の用紙の所持が必要。

ギリシャ 外出するためには、テキストメッセージによる承認が必要。

アイルランド 学校は開いているが、屋外への必須ではない用事での移動は禁止。

デンマーク 当局はロックダウンと表現していないが、自らの市町村から離れないように要請。レストラン、スポーツ、文化活動は閉鎖。

スペイン ほとんどの地域で州境を閉鎖。いくつかの都市は完全な都市封鎖。

ドイツ バー、レストラン、レジャー施設は閉鎖され、テイクアウトと配達のみが許可されている。観光目的での宿泊も禁止。

 The Local、他より

まあ、キリがないですが、ポルトガル、スイス、イタリア、チェコ、オーストリア、ポーランド、オランダなど、ヨーロッパのほとんどの主要国では、都市閉鎖か夜間外出禁止令、必須ではないお店の閉鎖、レジャーの禁止、集会・パーティ等の禁止などのどれかが課されています。

感染拡大状況を世界的に見てみれば、(中国を除いた)北半球のほとんどの地域が劇的な増加を示していることがわかります。

以下は、11月13日までの 28日間、つまり約 1ヶ月の間の世界各国の「新たな感染者の増減」を示したものです。赤が濃くなればなるほど新たな感染確認数が増えていることを示しており、色分けは以下のようになっています。

11月13日までの過去28日間の新たな感染確認数の推移

DW

北半球は、もうほとんどといっていいほどの地域が、感染者数がそれ以前の 28日間からは増加しているか、「著しく増加」していることがわかります。

先ほどのブログ記事「コロナウイルスの感染事例は「正確に気温と反比例する」…」から見れば、これから北半球の多くの場所で気温が低くなっていく中、このような状況はさらに大規模になっていく可能性がかなり高いと思われます。

数倍、というような表現も出てくるかもしれません。

このような状況を受けますと、またも春のように「世界全体がロックダウンに?」というような懸念…というより、ヨーロッパではすでにそれを実施しているわけで、そして、「感染事例が減少しない限り、ロックダウンを解くことはない」と思われます。

場合によっては、桜の季節くらいまで、ヨーロッパでは今のような状況が続く可能性もないではないのです。

 

そのような中で、日本はどうするでしょうかね。

日本もこれから気温の低下と共に感染事例が飛躍的に増えていくことは避けられないと思われます。感染が拡大していく理由は、今後、気温が低下するということだけであり、他にはほとんどないです。

冬になれば気温が下がる。

気温が下がれば(通常の)コロナウイルスの感染は拡大する。

この単純、かつ科学的な理由から 3月くらいまでの指数関数的な感染事例の増加は避けられないと思われます。

 

なお、今回は、「ロックダウンや社会的距離、マスク」のすべてが感染抑制に無意味であることが示された大規模な実験的研究をご紹介して締めさせていただきます。

世界で最も歴史ある医学専門誌の「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」で 11月に発表されたもので、アメリカ海兵隊の兵士 3000人を使って、

「人間の分離、外出禁止、集会の禁止が感染抑制に有効か」

ということを調査したものです。その論文を、アメリカ経済研究所(AIER)が記事にしていました。

記事そのものは長いですので、「どんな調査だったか」という部分を引用します。

米ニューヨークのマウントサイナイ医科大学が実施し、アメリカ海兵隊の 3,143人の新兵が参加した大きな研究です。

軍事的に実施された検疫方法でさえウイルスの拡散を止めることはできないことを研究は明らかにした

研究に参加したすべての海兵隊員の新兵は、睡眠中あるいは食事中を除いて、屋内でも屋外でも常に 2層の布製マスクを着用した。

彼らは、すべての場所において、少なくとも 6フィート (1.8メートル)の社会的距離を確実に履行した。演習地を離れることは許可されなかった。

また、表面透過に寄与する可能性(物体の表面に付着しているウイルスから感染する可能性)のある個人用電子機器やその他のアイテムにふれることは禁止された。

さらに、定期的に手を洗い、彼らは洗面台付きの 2人部屋で就寝し、共有のダイニング施設で食事をし、共有のバスルームを使用した。

すべての新兵は毎日部屋を掃除し、部屋を使用するたびに漂白剤でバスルームを消毒し、各小隊が食べた後に漂白剤で掃除した食堂で調理済みの食事を食べた。

ほとんどの指導と演習は屋外で行われた。

新兵のすべての移動が監視され、人と人との接触を最小限に抑えるために指定された建物の出入り口を使用し、一方向の人の流れが実装された。

研究への参加に関係なく、すべての新兵たちは毎日体温と症状のスクリーニングを受けた。各小隊に配属された 6人の教官が 8時間交代で、検疫措置を実施した。

新兵が新型コロナウイルスと一致する徴候または症状を報告した場合、電話で報告し、新型コロナウイルスの迅速な PCR 検査を受け、テストの結果が出るまで隔離された。

教官たちも演習場からは出られず、マスクを着用する必要があった。あらかじめ準備された食事が提供され、毎日の温度チェックと症状のスクリーニングを受けた。

陽性の症例が診断された小隊に配属された教官は、迅速な PCR 検査を受け、結果が陽性の場合、教官職務から外された。 アメリカ経済研究所 2020/11/13)

それで、このような厳しい検閲の生活を続けた後、新兵全員に検査をしてみると、

「感染は拡大していた」

のでした。

感染者の 90パーセントは無症状だったとのことですが、いずれにしても、「何をどのようにしても感染は広がる」ことが、ある程度実証されたと言える研究とも言えます。

そのようなことは、実は各国の当局者も知っているはずですが、それでもロックダウンを行う、移動の制限を行う、緊急事態宣言を出す。

なんで?

とも思いますが、ディストピアとはそういうものなのかもしれません。

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