報道がサル痘にシフトする中で
ここに来て、急に国内の報道でもサル痘、サル痘と騒がしくなってきていて、私も意地になって、転載的サイトにサル痘連想でいろいろと記事を投稿していました。
・サル徒党…。山口県でサルの襲撃により44人が負傷。海外でも大きく報じられる (2022/07/26)
・サル痘…もとい仏サルトーが干ばつで危機的な状況に。個人の水の使用の多くが禁止に (2022/07/20)
・サル痘……もといウルグアイの弁護士サルトゥ氏が、入国に関するワクチン未接種者への差別に対して訴訟を起こす (2020/07/26)
ダジャレもいい加減にしろという感じですが、それぞれ何となく深刻なニュースではありました。
山口市の「サルの攻撃」にしても、サルが短期間で 40人以上の人たちを、しかも「家の中にはいって攻撃する」という、これほどアグレッシブな行動を見せたことって過去にあったのかなあと。
「サルよ、何があった」と呟きましたが、変な感じですね。
フランスのサルトー県(本当は伸ばさないですが)では、水不足により「生活上での水の使用が原則禁止」となっています。このフランスの報道を読むと、飲料と料理など以外ではほとんど使えないような感じです。本格的な夏はこれからだと考えますと、ヨーロッパの干ばつも例外的な状況になりつつあるようです。
特筆すべき報道は、上の3つめの「ウルグアイの弁護士サルトゥ氏が……」で、これはウルグアイの国内ニュースなんですが、翻訳していて気づいたのですけれど、ここに出てくる裁判官の方は、
先日、ウルグアイ政府と、ファイザー社関係者に、
「mRNA ワクチンの関連資料のすべてを提出しなさい」
と命じたウルグアイ行政訴訟裁判所のアレハンドロ・レカレイ裁判官でした。
以下の記事に出てくる方です。
[記事] たった1人で世界は変わる
In Deep 2022年7月11日
今度の裁判は、ウルグアイ入国の際に、「ワクチン未接種者だけが PCR 検査を自費で強制される」ことに対して、「差別的である」としての訴訟がサルトゥさんという弁護士から起こされたものでした。
ウルグアイでは、ごく少数なんでしょうけれど、次々と「たった 1人」が登場し続けていまして、頼もしいです。1人と 0人はまったく違うのです。
日本を含めて、多くの国ではなかなかそういう方の登場は聞きません。
かつての日本語には「握り金玉」なんていう表現がありましたが、その状態のままで進んでいってしまうのですかね。
ところで、ウルグアイの記事を思い出していまして、ファイザー社というキーワードが、ウルグアイの裁判と関係していたのですけれど、このファイザー社ワクチンが「配布された国々」を見ていますと、興味深い特徴が見えます。
ファイザー社ワクチンとサル痘分布地域の比較
このことは、海外の記事で知ったことですが、まず以下は、ファイザー社ワクチンが承認・接種された国です。医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル (BMJ)の 2021年5月の記事ですので、やや古いものですが、少なくとも、その時点ではこれらの国で展開されていました。
ファイザー社ワクチンが展開された国 (赤)
BMJ
そして、以下は、「サル痘の感染が確認されている国」です。5月27日時点のもので、やはりやや古いですが、現在も基本的にはあまり変わっていません。
サル痘が確認された国と地域
newsweek.com
オリジナルのマップではロシアやインドも赤くなっているのですが、最新のデータを見ますと、ロシアが 1人で、インドが 3人となっていて、数人の感染はあまり意味がないと思いますので、10人以下の国と地域は、編集できる範囲で色を外しています。
並べますと、以下のようになり、どうもこう「相関」を感じるのです。
ワクチンだけでないですが、
「スパイクタンパク質が、ヒトヘルペスウイルスの再活性化をもたらす」
ことは、昨年ずいぶんと書かせていただきました。
ヒトヘルペスウイルスの特に 6型などは非常に広い疾患と関係しているもので、それがスパイクタンパク質によって再活性化されることが研究で何度も認められています。
以下のような記事が最初のころのものです。
[記事] コロナの長期後遺症の原因が「日本人のほぼ100%が持っている」休眠中のウイルスが「再活性化する」ことによるという米国と中国の論文から見える、やや暗い未来。何か手立ては?
In Deep 2021年9月6日
[記事] うつ病……帯状疱疹……
In Deep 2021年9月8日
[記事] 数年後の社会 : 双極性障害、大うつ病性障害、統合失調症、アルツハイマー病… HHV-6の再活性化が及ぼす広い影響に戸惑うばかり
In Deep 2021年9月16日
この「ヒトヘルペスウイルス」というものには何種類かあるのですが、その中に、
「水痘ウイルス」
があります。
小児で水ぼうそうを起こすものですが、このようなヒトヘルペスウイルスというものは、「病気が治っても体内から消えるわけではない」のです。
基本的に、一生、その人の細胞の中で「休眠」しています。
そして、その後、ストレスや免疫低下、あるいは最近でしたら、スパイクタンパク質等により、「再活性化」することがあります。
その際に起きるのが、
「帯状疱疹」
です。
米国 CDC の有害事象報告には、コロナワクチン後の帯状疱疹の報告が数多くありますが、インフルエンザワクチンとの比較で、コロナワクチンは、極めて帯状疱疹の副作用、あるいは後遺症が多くなっています。ちゃんと計算していないですが、以下のグラフからだと、2万パーセントくらい多いのではないでしょうか。
インフルエンザワクチンとコロナワクチン後のヘルペス/帯状疱疹の報告数
healthimpactnews.com
ここにある数値だけでも、コロナワクチンのヘルペス/帯状疱疹の有害事象報告は、インフルエンザワクチンより 1,614%高くなっていますが、インフルエンザワクチンは、2008年から 2020年までの総数ですので、相当な差になると思います。
帯状疱疹はともかくとしても、「スパイクタンパク質は、さまざまなヒトヘルペスウイルス (以下、HHV と表記します)を再活性化する」わけで、この帯状疱疹のかなりの報告数からも、ワクチンも自然感染同様に HHV の再活性化をかなり促していることがわかります。
さて、この「水痘」。
いろいろ調べてみますと、実は、
「サル痘と水痘は、基本的に見分けがつかない」
ことが、1988年の医学論文からわかります。
(論文) 人間のサル痘:水痘との混同
Human monkeypox: confusion with chickenpox
論文には以下のようにあります。
> 天然痘が存在しない場合、主な臨床診断上の問題は、水痘とサル痘を区別することだ。
国立感染症研究所のサル痘のページにも以下のようにあります。
> 初期においては水痘や麻しん、梅毒などのその他の発疹症との鑑別が困難なことがある。 (niid.go.jp)
そもそも検査においても、
> ウイルス抗原の検出、抗ウイルス抗体の検出等が可能であるが、オルソポックスウイルス属の他のウイルスとの判別は不可能である。(niid.go.jp)
とあり、オルソポックスウイルス属、つまり天然痘やサル痘、牛痘などとの識別は「不可能だ」と国立感染症研究所のサル痘のページには書かれてあります。
では、現在、何の基準で、「これがサル痘」だと感染確認しているのか。
それは単に「鶴の一声」だと思われます。今回のサル痘騒動では、最初に、たとえば WHO などが、
「これはサル痘である」
と述べたために、「全体がそれに従う」ことになっている。
個別ではなく、「全体に適用されている」ということになっています。
そういうような意味では、新型コロナウイルスのパンデミックの最初と似ていないでもないですが、実際には「何が流行しているのかよくわからない」のが現状だと思われます。
私自身は、すべてとはいわないまでも、その症例のうちの一部分は、
「水痘あるいは帯状疱疹」
だと思っています。
スパイクタンパク質の再活性化によるものです。
あるいは、スパイクタンパク質が「自己免疫と関係する」ことも知られています。
ワクチンによる自己免疫疾患の問題を述べていた専門家の方々は数多くいて、過去にご紹介もしていますが、それを最初に知った頃の記事として、イスラエルの「免疫学の父」と呼ばれていたイェフダ・ショーンフェルド博士の主張を以下の記事で取りあげたことがあります。
[記事] 「免疫学の父」と呼ばれるイスラエルの免疫学者が、今後の世界の「自己免疫疾患の壊滅的な大流行」を警告 - 分子模倣による細胞内の戦争が始まる
In Deep 2021年2月20日
イェフダ・ショーンフェルド博士は著作で以下のように述べています。
「ワクチンの大規模接種の副作用の 1つは、特に遺伝的に自己免疫を起こしやすい人たちにおける自己免疫疾患の出現である可能性がある」
これが現在のサル痘と関係があるのか。
ある「かも」れないのですね。
自己免疫とサル痘の症例
調べてみますと、この「自己免疫」と関係しそうな「症状がサル痘とよく似ている疾患」はさまざまにあるようです。
たとえば、
「自己免疫性水疱症」
というものがあり、その中には、類天疱瘡 (指定難病)というようなものも含まれるのですが、「自己免疫性水疱症」というのは以下のようなものらしいです。
以下は、慶應義塾大学病院のサイト KOMPAS からの抜粋です。
> 自己免疫性水疱症
>
> 私たちの体は、細菌やウィルスといった外敵から守るために、自己と異なる異物を認識し排除する免疫というしくみを備えています。自己免疫疾患とは、その免疫系が自分自身の正常な細胞や組織に対して攻撃を加えてしまう疾患です。
>
> 自己免疫性水疱症は、自分の皮膚の表皮、あるいは粘膜の上皮にある成分を攻撃する抗体が体内で作られてしまい、その結果、細胞がバラバラに離れて皮膚や粘膜に水疱を生じる病気です。人から人へとうつる病気ではありません。自己免疫性水疱症は、水疱が起こる深さによって天疱瘡群、類天疱瘡群に分かれます。 (keio.ac.jp)
サル痘の写真を載せる気がしないのと同様に、自己免疫性水疱症の写真も載せるつもりはないですが、水痘、帯状疱疹も含めて、「サル痘と比較できる」ものです。
もちろん、本当にサル痘の感染が拡大しているのかもしれないですが、
「どうやって診断を確定させているんだ?」
という疑問は残ります。
欧米では、毎日数百人やそれ以上の単位で症例が増えており、そんなに迅速に「確定診断できるものなのだろうか」と。
ただ、サル痘で疑問なのは、
「症例が男性ばかり」
と報じられていることです。
これが本当であるならば、ヒトヘルペスウイルスの再活性化や自己免疫とは、また異なるメカニズムがあるのかもしれないですし、そのあたりはわかりません。
しかしまあ…今のこの時代ですからね。
いろいろなことが人為的に起こされても、すでに不思議でもなんでもないです。
実際には、今の流行が本当のサル痘であることが一番望ましいはずです。
健康な人にとっては重い病気じゃないですから。
しかし、これがヒトヘルペスウイルスの再活性化や自己免疫が関係あるとすれば、何年も続く健康の影響の中で生きていかなければならなくなるという意味で重大です。
なお、関係ない話となりますが、アメリカでは、サル痘ワクチンが展開されてから、急激に症例数が上昇しています。
アメリカで展開されているサル痘ワクチンは、これまでの天然痘ワクチン等と基本的に同じようなものだということはわかるのですが、内容物の「詳細」はまったくわかりません。
日本でも使用されれば、厚生労働省が緊急承認書などをアップしてくれると思いますので、それでわかると思いますが。
これもまたみんな打っちゃうのですかね。
こんなものを。
免疫が抑制されている中でこんなの打ったら、それこそ何らかの病気になっちゃいます。
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