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4月26日にメルマガ40兆個による細胞への攻撃が延々と続いていくを発行させていただきました。

2023年からの世界 人類の未来 健康の真実 悪魔の輪郭 日本の未来

「人間の重要な分子規則を永久的に書き換えてしまっている」

投稿日:




 

多くのタンパク質に恒久的な調節不全が

昨日でしたか、科学誌ネイチャーで「何だか気になる」論文を見たのです。ところがなんだか難しくてですね。

論文自体は以下にあります。


nature.com

これは、新型コロナの自然感染後の人々の身体の状態を調査したものですが、こういう場合の研究は「ワクチン接種後と同様」と考えて構わないと思います。

コロナの急性感染から約 18ヵ月経過した人たちのタンパク質を「プロテオミクス分析」という、タンパク質の構造や機能を網羅的に解析する手法により調査したものです。

特に、感染後に POTS と呼ばれる「体位起立性頻脈症候群」を発症した人たちをひとつの対照群として調査した初めての研究でもあります。

体位起立性頻脈症候群というのは、起立時の立ち眩み症状や頻脈などを特徴としたものですが、この POT で、ふと思いだしたのは、

「コロナワクチン接種後に、最も接種前より増えた症候群のひとつがこの POTS 」

であることを思い出しました。

以下は、2022年12月のネイチャーに掲載された論文にあるグラフです。

ワクチン接種前と接種後の症例数率の変化

nature.com

ワクチン接種前に、その人になかった症候群で、接種後に増えた「増加幅の多い順」となっています。

・心筋炎
・自律神経失調症
・POTS

の順となっていますが、自律神経失調症も POTS に含まれるのだそうで、つまり、

「心筋炎と共に、最も多いワクチン後の症候群は POTS」

ということになるようです。

この論文は、コロナワクチン接種後、あるいは自然感染後に、この POTS になるリスクが非常に高くなることを説明したものでした。

以下の記事の後半でこのことについて書かせていただいています。

(記事)NHKが「心不全のパンデミックが起きている」と報じる中、ワクチン接種後に特に増加する症候群は何かを科学誌ネイチャーのデータから考える
In Deep 2023年3月2日

このタイトルには心不全とありますが、正確には「増えているのは心筋炎」です。

ともかく、自然感染後、あるいはワクチン接種後には「 POTS 症候群を抱える人が非常に増える」という現実があるため、冒頭でご紹介したような「 POTS を発症した人たちのタンパク質の詳細な分析」の研究が行われたのだと思います。

難しい論文ですが、たとえば、概要にあります、

「 700 個のタンパク質のうち約 200 個の調節不全が明らかになり…大部分 (> 90%) が上方制御されていた」

とか、

「止血/凝固、代謝、免疫応答、および血管新生の変化が明らかになった」

とか、

「 33 個のサイトカイン/ケモカインのうち 11 個が、PACS(新型コロナウイルス感染症後急性症候群) + POTS および、POTSを伴わなかった PACS の両方で健常対照と比較して有意に上方制御され、どのサイトカインも下方制御されていなかった」

 

など、「どうも致命的なタンパク質の変化が起きている」ようなのです。

ここに考えられる問題はただ一点であり、調査を受けた人たちは、

 

「感染後 18ヵ月以上経っている人たち」

 

だということです。

つまり、コロナ感染後の急性症候群の間「だけ」タンパク質に変化が起きていたとか、ワクチン接種後の副反応の間に「だけ」タンパク質に変化が起きていた、ということではないのです

それだけの時間が経過しているのに、タンパク質の変化が元に戻っていないことを示します。つまり、その変化が恒常化している可能性があるということです。

コロナワクチン後も POTS が急増しますが、接種した人たちの体内でも「同じことが起きている」のではないかと。

しかし、今ひとつはっきりとしていない部分もあったので、この論文を解説してくれているものはないかなと探しましたら、X に投稿している方がいました。

この方の過去の投稿から、この分野の理解はある程度正確な方だと見られます。

以下のように書いていました。

 


SARS-CoV-2 は体の分子規則を書き換える

Outbreak Updates 2023/11/20

 

新型コロナウイルス感染症後急性症候群(PACS)は、最初のウイルス攻撃を単純に拡張したものではない。

これは、数多くの生物学的経路やネットワークに影響を与える、根深い全身性疾患であり、新型コロナウイルス感染症以前の状態に戻る身体の能力に課題をもたらす。

プロテオミクス分析(※ タンパク質の構造や機能を網羅的に解析すること)により、止血や代謝などの機能に重要な 200種類のタンパク質の驚くべき調節不全が示され、そのほとんどが過剰活性状態にあることが判明した。

新型コロナウイルス感染症後急性症候群(PACS)の複雑さは、新型コロナウイルス感染症の初期症状の長期化をはるかに超えている。

それは体の基本的な生化学に深く根ざした深刻で全身的な大変動を示している。

これは長引く咳や倦怠感だけではない。これは分子レベルで身体に影響を与える多層的な危機だ。

関与するタンパク質の完全なセットを研究するプロテオミクス分析では、調節不全を起こしている約 200個のタンパク質が明らかになった。

これらのタンパク質は単なるタンパク質ではない。これらは、血液凝固を制御する止血や、エネルギー生産と細胞の健康の中心である代謝などの重要なプロセスを制御する機構の重要な歯車なのだ。

さらに、サイトカイン(※ 細胞間相互作用に関与するタンパク質)やケモカイン(※ 白血球の遊走を引き起こして炎症の形成に関与する)のレベルの上昇によって明らかなように、免疫系の驚くべき過剰反応が見られる。

これらは炎症の単なるマーカーではない。

これらは免疫応答のメッセンジャーおよび動員剤であり、その過剰な存在は、通常の治癒プロセスをはるかに超えた持続的な免疫活性化状態を示唆している。

さらに、細胞膜の重要な成分であるスフィンゴ脂質(※ ヒトでは主に神経系の細胞膜に存在する脂質)レベルの乱れは、細胞のコミュニケーションと完全性の崩壊を示している。

これは何かひとつが間違っているということではない。

血流から免疫反応、細胞の健康に至るまで、相互に接続されたシステムの網の目の、すべてが軌道から外れているということだ。


 

ここまでです。

 

> 血流から免疫反応、細胞の健康に至るまで、相互に接続されたシステムの網の目の、すべてが軌道から外れている…

 

というのは、なかなか重い響きですが、どうやら SARS-CoV-2 というのは(一応、自然感染もワクチンも共に)重要なタンパク質や脂質に、不可逆的な「変化」を与える可能性があるようです。

上に「スフィンゴ脂質」という初めて聞くものが出てきますが、Wikipedia などを読んでも、ちんぷんかんぷんですが、ただ、 Wikipedia の記述で印象深かったのは、この奇妙な名称がついた理由は、以下のようなものだそう。

 

> スフィンゴ脂質は1870年代に脳抽出物から発見され、それらの謎めいた性質から神話のスフィンクスより名付けられた(諸説あり)。

 

150年くらい前に見つかったのですね。

この名称が気にいって調べていましたら、以下のような文書がありました。公益社団法人 日本生化学会のページからです。

神経変性疾患におけるスフィンゴ脂質の役割

アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患の病理形成過程にスフィンゴ脂質と呼ばれる膜脂質の一群が関与することが示唆されている。

パーキンソン病ではリスク因子としてスフィンゴ糖脂質の分解酵素であるグルコセレブロシダーゼ遺伝子変異が同定され、関連脂質はレヴィ小体形成に関与する可能性がある。

またアルツハイマー病ではAβアミロイドやタウ病理など複数の病理形成過程においてセラミドやスフィンゴミエリンをはじめとしたスフィンゴ脂質が関与する分子機序が提案されている。

本稿では,これら疾患におけるスフィンゴ脂質の役割について、セラミド依存的に産生されAβ分解機能を持つエクソソームに関する我々の最近の研究を含めて紹介する。

社団法人日本生化学会 2020/10/25

本稿の中には、

 

> アルツハイマー病患者脳においてスフィンゴ脂質濃度が変動することが,まだ少数ではあるが報告されている。

 

などという表記もあり、これが「スフィンゴ脂質濃度の変動がアルツハイマー病の原因の一因となる」のか、「アルツハイマー病となった結果としてスフィンゴ脂質濃度が変動するのか」はわからないですが、このスフィンゴ脂質というものが、これらの神経変性疾患に何らかの役割を持っているということのようです。

そして、さきほどのネイチャーの論文には、コロナ後、あるいはワクチン接種後に、このスフィンゴ脂質に「(おそらくは不可逆的な)変化が起きる」ということが示されています。

 

うーん…。

 

こういうような「不可逆的かもしれない変化」はコロナやワクチン絡みでは多いですね。




 

身体を永遠に変えてしまうという概念

最近は、マイクロRNA というものについて、以下のような記事を書かせていただきました。

(記事)心筋炎の原因はスパイクタンパク質ではなく「ワクチンmRNAにより生成されるマイクロRNAそのもの」であることを知る。そして、ガンと心筋炎とALSの饗宴の時代が近い…
In Deep 2023年11月19日

(記事)マイクロRNAによる「男性総不妊症化」計画
In Deep 2023年11月20日

 

これらも、一種「不可逆な変化」を身体にもたらすものといえそうで、さらには、DNA 混入まで絡んでくるとなると決定的です。世代を超えた影響になり得るのです。

今の世代は当然としても、世代を超えた影響がどのあたりまで広がるのか…。あるいはそれは何世代続くのか…。場合によっては、永遠ということになるのか。

なお、この「世代」という概念ですが、最近の記事で、以下のように書いたことがありました。

 

> 一世代(数十年など)という範囲で考えれば、非常に多くの民族が今後絶滅していくと見られますが…

 

以下の記事の後半です。

(記事)ウクライナの赤いオーロラを見て、第二次世界大戦前夜にヨーロッパ全体の空がオーロラに包まれたときを思い出し、そして、ファティマの聖母の言葉を思い出す
In Deep 2023年11月7日

 

私は、「一世代」という年代の括りを、人間の平均寿命的に考えてしまっていたのですが、最近、科学者の荒川 央さんが書かれた記事で、「一世代」というのは、女性の生殖可能年齢と解釈したほうが適切だと知ります。

つまり、20〜 40年くらいというのが一世代ということですね。

その荒川 央さんの記事は、「 DNA 混入問題などに詳しくない方々にもわかるように」コロナワクチンについてわかりやすく書かれているもので、誰か他の方などにお勧めするのにとてもいいと思います。

以下の note 記事です。

 

コロナワクチンのDNA汚染が危険な理由: 子ども達や親御さん、及びこの問題に詳しくない方へ向けて
荒川 央 2022/11/17

 

記事の後半で、荒川さんは以下のように書かれてらっしゃいます。

荒川 央 さんの note 記事より

父親と母親の両方から同じ遺伝子の変異を受け継いだ事で初めて発症する遺伝病は多くあります。また複数の遺伝子変異の組み合わせで病気を発症する場合もあります。

現代社会で女性が子供を産むのが20〜40歳頃と考えると、人間の一世代はおおよそ20〜40年となります。そのため、何世代もの影響を見るには長い時間がかかります。

DNA汚染は未来への負債という「原罪」を背負った可能性があるのです。

汚染DNAによって引き起こされるのは最も長期のコロナワクチン後遺症です。mRNA製剤へのDNA混入が危険な最たる理由は、ゲノムに干渉し、ゲノムを改変する可能性がある事です。

それはワクチン後遺症の中でも最も遅効性の副作用であり、不可逆的であり半永久的な副作用です。そしてこれは場合によってはヒトのヒトたるゆえんにすらも干渉するのです。

note.com

 

> 場合によってはヒトのヒトたるゆえんにすらも干渉する…

この表現は強いですね。

 

そういえば、先日、10年くらい前の In Deep の記事を探していました。ルドルフ・シュタイナーの『いかにして高次の世界を認識するか』という著作を偶然知って購入した頃のものです。

以下にあります。

(記事)人工 DNA から生命が作られる物質科学の時代に考え直したい 100年前にシュタイナーが唱えた「人類が高次へ移行する方法」
In Deep 2014年05月12日

 

このタイトルに「人工 DNA」とありますが、10年くらい前に、すでにそういうことは成功していたのです。

その報道の冒頭は以下のようなものでした。

科学者たちが人工 DNA から最初の生物を作成

カリフォルニア州ラホーヤにあるスクリップス研究所 (TSRI) の研究者チームは、地球上のどこにも見られない遺伝子構造に基づいてまったく新しい細菌を作成した。

主任研究者のフロイド・ロメスバーグ氏によると、この偉業には、DNA 物質の独自な組み合わせ(どの生物にも見られない組み合わせ)を人工的に操作し、通常は自然な DNA の組み合わせのみを含む生きた細胞にそれを挿入することに成功したという。

「地球上のあらゆる多様性に富んだ生命は、ATとCGというたった 2対の DNA 塩基によってコード化されています」とロメスバーグ教授は研究所のニュースリリースで説明した。「そして私たちが作ったのは、これら 2つと 3つ目の不自然な塩基のペアを安定して含む生物です」

「これは、遺伝情報を保存する他の解決策が可能であることを示しています」と彼は付け加えた。「そしてもちろん、新薬から新しい種類のナノテクノロジーまで、多くのエキサイティングな応用が期待できる拡張された DNA 生物学に私たちを近づけるのです」

ロメスバーグ氏とチームは、(2014年)5月7日の ネイチャーで、アメリカ国立衛生研究所から一部資金提供を受けて行われた自分たちの研究について語る。

U.S.News 2014/05/07

 

なお、先ほどのシュタイナーの著作『いかにして高次の世界を認識するか』は、いかにもスピリチュアルなイメージのタイトルですが、私自身は「高次」とか「神秘学の学徒」だとか、そういうことにはあまり興味がなく、ただ、この本を読んで感銘を受けたのは、

「人が日常で生きる上で当たり前のことが書かれてある」

ことでした。

たとえば、「神秘学の学徒になるための条件」の最初には以下のように書かれています。

『いかにして高次の世界を認識するか』より

私たちが克服しなければならない性質には、怒りや不機嫌のほかに、臆病な心、迷信、偏見を好む心、虚栄心、名誉欲、好奇心、必要のないことを何でも人に話したがる気持ち、人間を外見的な地位や性別や血縁関係をもとに差別する態度、などがあります。

こういうことをしない、こういう感情を「持たない」ということの勧めです。私自身、こういうのが(たとえば、縄文時代の人たちなんかの)本来の普通の人間の社会の姿だと思いますが、しかし、実際には多くの人が、これを克服していません。

むしろ今は増大している。

怒り、不機嫌、迷信、偏見、虚栄心、名誉欲、差別。

今はこれらが渦巻く社会です。だから、良くなるわけがない。

唯物論も進むばかりです。

これも「時間」が解決してくれるのでしょうかね。

一世代後に「日本人の遺伝子を持つ日本人たちによる日本の社会」が存在しているのかどうかも曖昧になってきたのですから。

由来のわからない遺伝子を持つ日本人ばかりになっているのかもしれないのですから。

いずれにしましても、今回は、遺伝子の問題とはまた異なるタンパク質の不可逆な変化がワクチンによりもたらされる可能性について書かせていただきました。

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