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NHKが「心不全のパンデミックが起きている」と報じる中、ワクチン接種後に特に増加する症候群は何かを科学誌ネイチャーのデータから考える

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心不全のパンデミック

昨日、ウクライナの戦争に関しての記事を書きました。

 

[記事] 特別軍事作戦から全面戦争へ。そして黙示録
 In Deep 2023年3月1日

 

この記事の中で、ウクライナが、無人機でロシア本土の複数の民間施設を攻撃したことにふれました。

それでまあ、このことは気になることでしたので、昨晩は、久しぶりに夜 7時の NHK ニュースを全部見たのです。結局、ニュース自体は、ウクライナ側のロシアへの民間施設への攻撃のことは、まったくふれませんでした。

「ウクライナ側の違反行為は報じないのかよ」

と、チッとかいって、それでも、ニュースや天気予報を見ていました。「天気予報のお姉さん、顔色が…」というようなことも久しぶりに確認したりして、そのままご飯を食べながらテレビをつけていたのですが、その後、クローズアップ現代が始まりました。

見ていましたら、タイトルが、急増「心不全」というものでした。

以下に文字におこされた番組紹介があります。

 

迫り来る“心不全パンデミック”の危機 その実態は (NHK 2023/03/01)

 

「タイムリーだな」とは思いましたが、NHK といえば、2021年の「きょうの健康 11月号」で、二大特集として、

 

 「患者急増! 心不全」

 「帯状疱疹 なぜ今増加?」

 

としたものを発行していたことがありました。表紙はこちらのアマゾンに今でもあります。

ちょうどこの頃、世界中のアスリートやパイロットたちの間で、著しく「心臓突然死が増加している」ことを何度か取りあげていた時でしたので、このときもタイムリーだなとも思いました。

以下のような記事に当時の数値があります。

 

[記事] 「アスリートの心臓突然死」が、月平均で以前の「1700%」に達していることが判明
 In Deep 2022年6月15日

[記事] アメリカでパイロットの死亡数が前年比で「 1,700% 」以上増加
 地球の記録 2021年12月15日

 

帯状疱疹については、以下の記事にあります。

[記事] 高知大学医学部の科学者たちが「スパイクタンパク質が帯状疱疹ウイルスを再活性化させるメカニズム」を突きとめる。何と皮膚の最上層部からも検出
 In Deep 2022年9月5日

 

心臓死は原因や因果関係の正確なところは不明ですが、2021年になって、唐突に、1,700%以上も心臓死が増加したというのは、自然の変動ではありえず

 

「 2020年終わりから、2021年にかけての何かが原因」

 

だということは言えます。

その頃、何があったのかはもう忘れました。

 

ところで、先ほどの記事「アスリートの心臓突然死が…」に載せました、アメリカ CDC のワクチン有害事象報告にある 2021年までのすべてのワクチン後の「心筋炎の報告数」のグラフは、もしかすると、原因と関係あるかもしれないことが顕著に示されています。

ワクチン接種後の心筋炎の報告数 / 2010年-2021年までの推移

OpenVAERS / Myo-Pericarditis

なお、2022年は、2021年より報告数が減っていますが (10,612件)、アメリカでの 2022年のワクチン接種数そのものの減少から見ますと、率はむしろ高くなっている気もします。

 

ところで、先ほどのクローズアップ現代を見ていて驚いたのは、冒頭で、

 

> (心不全の)患者数は年々増え続け、推計120万人。年間のがん患者数を上回る規模となっています。

 

と述べられていたことです。

120万人。

「少し以前はどうだったんだ?」と思い、調べてみますと、2021年12月1日の日経 Goody の「忍び寄る「隠れ心不全」」という記事には、

以下のようにありました。

 

(日経 Goody より)

> 心不全で入院した患者の数は、2013年度には約21 万人だったのに対し、2019年度は約29万人に増加。

> 「ただし、この調査は循環器科・心臓血管外科のある医療機関に入院した患者を対象としたものです。一般の医療機関も含めればおそらくその2倍、年間約60万人が心不全で入院していると推測されます」
gooday.nikkei.co.jp

 

2019年が 60万人だったのなら、120万人という数はまさに倍増ということになります。

NHK が、「パンデミック」という表現をしたのもわかります。

心配されるのは、先ほどのCDC のワクチン有害事象報告にあります「心筋炎の年齢層」です。

横に長いグラフですので、横を縮尺しています。

以下の円で囲んだ部分の年齢層が最も多く心筋炎が報告されているのですが、

「最も心筋炎の報告が多いのが十代から三十代の若い世代」

なんです。

接種後の心筋炎の報告の年齢分布 (9 - 97歳)

OpenVAERS / Myo-Pericarditis

普通だと、年齢が高くなるほど心臓の疾患は増えていくと思われるのですが、グラフでわかりますように、接種後の心筋炎に関しては「年をとるほど少ない」のです。若い人ほど心筋炎が多い理由は不明です。

それに加えて、「何が心配か」というと、心筋炎は「治らない」ということがあるからです。

以下の記事などに書いていますが、心臓の筋肉は「損傷を受けても再生されない唯一の臓器」とされているためです。

 

[記事] 若い人たちに「多発している心疾患」は深刻なことかもしれない。これは生涯引きずる問題だから
 In Deep 2021年12月9日

 

イギリスの国民保健サービスで、30年にわたる外科医担当としてのキャリアを持つアンソニー・ヒントン博士が自らのツイートで以下のように書かれていたことがありました。

 

(アンソニー・ヒントン博士のツイートより)

> ウイルス性心筋炎は、2年後には 10人に 2人、5年後には 10人に 5人が死亡します。これは穏やかな話ではありません。
Dr. Anthony Hinton

 

その後、このヒントン博士のツイートは、アカウントごと停止され……って、おおお、アカウントが復活しとる

……やっぱり、ツイッターは以前とはちょっとは変化したのですかね。

 

それはともかく、心筋炎というのは治らない上に、「 5年後までの致死率が 50%などに達する」という非常に厄介なものです。

心筋の損傷を治すような画期的な技術が生まれてほしいですが、今のところはそれは存在しないです。

ともかく、仮に多くの特に若い方々の心筋に、無症状であっても、影響を受けていた場合、実際には、現時点は「初動」なんです。

時間が経過するにつれて問題がさらに表面化する可能性が高いです。

あと、最近気になった記事で、カナダで医師たちの連続の突然死の調査をしているウィリアム・マキス博士という方がいらっしゃいます。

[記事] カナダでのブースター後の医師の突然死が途方もなく増える中…
 In Deep 2022年11月19日

 

このウィリアム・マキス博士が、最近のアメリカの報道記事を紹介していました。

それは、「ワシントンの公開イベントでの心臓検査で、53% の心筋炎率が見いだされた」というタイトルの報道でした。

この報道を紹介した記事は以下にあります。

ワシントンの公開イベントでの心臓検査で、現役の米軍パイロット2人を含む 53%の心筋炎率が見出された。これは何を意味しているのか
Cardiac Testing at Washington Public Event Found 53% Myocarditis Rate, Including Two Active Duty US Military Pilots. What Does It Mean?

 

なお、元の報道記事はその後すぐに「削除」されました。

今のところ検索には出てきますが、アクセスをすると、内容が消えています。

ウィリアム・マキス博士は、このイベントでの心臓検査はあまり科学的ではなく、53%はさすがにないと述べていまして、過去の査読済み論文などから 、

「接種者の約 3%前後が心筋炎をもっている可能性がある」

と述べていました。

まあ、人口の 50%などが心筋炎を持っているような状態では、 5年後には人類滅亡レベルになってしまいますので、それはないと思いますが、ここで博士が参照していた論文のうちのひとつを昨年ご紹介したことがあります。

心筋炎についてのタイでの研究をご紹介しました以下の記事です。

[記事] ファイザーワクチンを接種した十代の若者の「約3分の1が心臓・心筋への影響を受けている」ことがタイでの調査により判明
 地球の記録 2022年8月13日

 

詳細な検査をした 13歳から 18歳までの 314人のうち、

「 29%に心臓血管系の問題が見られた」

とありました。

この 30%という数字も大きすぎて、途方に暮れるものですが、まあここは、ウィリアム・マキス博士の言う「 3% (約 30人に 1人)」というところを、心筋炎率の数値としたいです。

 

こういう心臓の問題があるとして、「結局、接種後にどんな症候群が多いのだろう」とは思っていました。アバウトなものではなく率としての正確な数値を知りたいと思っていました。

そうしましたら、比較的最近、ワクチン接種後 90日以内にどのような診断がなされたかという表が、ネイチャーに掲載されていました。

以下の論文で用いられたものです。

COVID-19ワクチン接種および SARS-Cov-2感染後の体位性頻脈症候群診断のリスク
Apparent risks of postural orthostatic tachycardia syndrome diagnoses after COVID-19 vaccination and SARS-Cov-2 Infection

 

この表の数値を示させていただこうと思います。




 

接種後の各種の症候群の変動率

これは、接種後 90日までに報告されたものですので、それ以降についてはわかりません。

なお、この論文のタイトルにあります「体位性頻脈症候群」というものは、以下のようなもののようです。 POTSと略されるようです。

体位性頻脈症候群と自律神経障害

体位性頻脈症候群(POTS)は立っていると心拍数が上昇し、動悸や息切れ・めまいやふらつき・頭痛などの症状が現れ、立っていることがつらくなる病気です。

自律神経や循環機能の障害によっておこると考えられています。症状が重くなると就学・就労・日常生活が困難になり、社会的サポートが必要になる場合があります。

POTS and Dysautonomia Japan

先ほどの論文の主旨は、ワクチン接種後に、この体位性頻脈症候群(POTS)が顕著に増えたことが見出されたというものです。

以下のグラフはこの論文にあるものです。どの症状、症候群が「接種前より大きく増えているか」のオッズ比です。心筋炎がダントツですが、体位性頻脈症候群も 3番目の高さとなっています。

ワクチン接種前と接種後の症例数率の変化

nature.com

なお、自律神経失調症も POTS に含まれるのだそうです。

それで、オッズ値の高いもの、つまり、「接種後の増加が顕著である」順に、以下に掲載したいと思います。人口 10万人あたりの症例数です。

オッズが 1.09以上のもののみです。

COVID-19 ワクチン接種を伴う暴露から 90日以内の診断

Table 1 Diagnoses within 90 days of exposure for study sample with documented COVID-19 vaccination (n = 284,592)

心筋炎     曝露前 7  曝露後 19       オッズ 2.57

自立神経失調症 曝露前 21  曝露後 47     オッズ 2.24

POTS     曝露前 501  曝露後 763    オッズ 1.52

肥満細胞障害  曝露前 27  曝露後 37     オッズ 1.37

尿路感染症   曝露前 879  曝露後 1,159   オッズ 1.32

めまい     曝露前 954  曝露後 1,237   オッズ 1.30

腰痛      曝露前 1,256  曝露後 1,589  オッズ 1.27

倦怠感     曝露前 1,377  曝露後 1,713    オッズ 1.24

浮腫      曝露前 533  曝露後 663     オッズ 1.24

高脂血症    曝露前 1,952  曝露後 2,421   オッズ 1.24

高血圧症    曝露前 2,080  曝露後 2,559  オッズ 1.23

鉄欠乏性貧血  曝露前 757  曝露後 931    オッズ 1.23

不安      曝露前 1316  曝露後 1,613   オッズ 1.23

うつ      曝露前 795  曝露後 942    オッズ 1.18

胃食道逆流症  曝露前 1,308  曝露後 1,487  オッズ 1.13

蜂窩織炎    曝露前 844  曝露後 955     オッズ 1.13

湿疹      曝露前 844  曝露後 955     オッズ 1.13

糖尿病     曝露前 600  曝露後 669     オッズ 1.12

エーラス・ダンロス症候群 曝露前 19 曝露後 21  オッズ 1.09

頭痛      曝露前 1,096  曝露後 1,196   オッズ 1.09


 

ここまでです。

1.1とかのオッズ (増加率)なら大したことないと思われるかもしれないですが、もともと実数の多い病気、たとえば、うつ病などは、2020年の日本のうつ病患者は、172万人とされています。

100万、200万人単位の病気が、1.1倍増えるということです。

あるいは、日本のワクチン総接種数が 3億回を超えているということに、1.1倍という数をかければ、それは壮絶なことです。

接種キャンペーン後に、日本でも世界でもさまざまに体調不良が拡大している原因が、このネイチャーの論文の数値で少しだけわかった気がします。

どの体調不良が選択されるかは、その人の心身の状況によるのでしょうけれど、「弱いところから攻められていく」という原則は、今のところありそうに思えます。

時間の経過と共にこれが緩和されていくのか、そうではないのかは、今年や来年の新しい調査や研究が出るまではわかりません。

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