若い世代の女性の精神疾患による入院が50%以上増加という報道から
今日、AFPの「精神疾患による若年女性の入院急増 スイス統計局」という報道を読みました。
これは、文字だけですと、まあ今の時代はそういうこともあるだろうなと思っていたのですが、内容は深刻なものでした。
報道から抜粋しますと、以下のようなことが書かれてあります。
(AFP の記事より)
・スイスの昨年の10~24歳の入院理由の1位が初めて精神疾患となった
・特に女性の間で、精神疾患による入院の割合が昨年は前年比26%増と大幅拡大。10~14歳では同52%増に達した。
・特にうつ病を患う若年女性が急増。2020年には前年比14%増だったのに対し、昨年は同42%増へと伸びが加速した。
10~14歳の精神疾患が前年比で「 52%増加」となっていたり、若年女性のうつ病患者が「 42%増加」とあったり、これは平時としてあり得る数字ではありません。
この記事の精神疾患の増加に関して注意したいのは、「精神疾患の患者数が増加した」のではなく、
「精神疾患による入院数が増加した」
とあるのです。
率から見ますと、その中の多くはうつ病のなのかもしれないですが、入院にいたるまでの精神疾患となると、うつ病であれ他の疾患であれ「軽いということはない」と言えるかと思います。
入院にまで至らない軽度の鬱の人たちを加えると、「どんな社会の状態になってる?」というようにも思いますが、スイスのこの事例では、圧倒的に女性の増加が目立っているようです。
たとえば、
・10~14歳の女性の精神疾患による入院同52%増
に対して、
・同年代の男性の場合は 6%増にとどまっている
また、
・うつ病を患う若年女性の増加が 42%に達している
のに対して、
・同世代の男性では 14%増だった
とあり、比較にならないほど女性が多いようなのです。
なお、うつ病はもともと女性のほうに多い傾向(おおむね男性の 2倍など)がありますが、その理由についてはわかっていませんでしたが、最近、それと関係しているかもしれない理由として、長鎖ノンコーディングRNA (IncRNA)というものが見出されたことが論文で発表されたことが、アメリカの科学メディアが報じていました。
女性のうつ病のリスクを高める FEDORA
The FEDORA That May Increase Risk of Depression in Women
これについては、難解な上に、今回の話とは直接関係するということでもないですので、リンクをご紹介させていただくに留めます。
それよりも、「昨年以来、うつ病の増加が懸念されていた理由は何か」ということを少し振り返ってみたいと思います。
スパイクタンパク質はさまざまに再活性化を促進する
まあ……何でもかんでも、ワクチンに結びつけることはしたくないですが、1年以上前から、こういう状態が拡大するのではないかという懸念は、何度も書いていました。
まず、
「スパイクタンパク質が、ヒトヘルペスウイルス6型というものを再活性化させる」
ということを知ったのは昨年、論文を読んでのことでしたが、
「うつ病発症者の 8割から、このヒトヘルペスウイルス6型が検出される」
のです。
これらに関しては、以下のような昨年の記事で書かせていただいています。
[記事]うつ病……帯状疱疹……
In Deep 2021年9月8日
[記事]数年後の社会 : 双極性障害、大うつ病性障害、統合失調症、アルツハイマー病… HHV-6の再活性化が及ぼす広い影響に戸惑うばかり
In Deep 2021年9月16日
上の記事には「数年後の社会…」と書かれていますが、数年どころではなく、2年経たないうちに起きている。
ヒトヘルペスウイルス6型がうつ病の原因になることを見出したのは、日本の医学者で、東京慈恵会医科大学のウイルス学が専門である近藤一博教授です。
著作『うつ病の原因はウイルスだった』というものにわかりやすく書かれています。近藤教授のチームによる「ヒトヘルペスウイルス6は、感染の潜伏期に視床下部 - 下垂体 - 副腎軸を活性化することにより、うつ病のリスクを大幅に増加させる」 というタイトルの論文はこちらにあります。
このヒトヘルペスウイルス6型は、双極性障害にも関係していることを、こちらの記事で論文等をご紹介しています。「研究者たちは、HHV-6 型ウイルスがニューロンに感染し、精神障害につながる認知障害を引き起こす可能性があることを初めて示した」というタイトルの論文です。
コロナ、というよりも、「スパイクタンパク質が、ヒトヘルペスウイルスを再活性化させる」ことについては、こちらの記事で、それを示唆する論文等をご紹介しています。
ともかく、
「この1年半、そのような働きを持つ可能性があるスパイクタンパク質が世界中で、人々の体内に注入された」
ことは、動かすことのできない事実であり、先ほどの昨年のブログ記事などに書かせていただいたようなことが正しいのであれば、
「今後おそろしいほど、うつ病を含めた精神疾患が増加する」
ということを当時思ったわけでして、先ほどの記事なども、その懸念というか、「そうなるとイヤだなあ」ということを書きました。
スイスの報道を見る限り、その恐れは現実化しているようです。
いくつかの国のものも見てみたのですが、2021年から 2022年にかけてのデータはあまり発表されていないようでして、2020年頃までのものばかりで、現時点での正確なところはあまりわかりません。
ただ、世界最高のワクチン接種率を誇っていたシンガポールの、今年 3月の記事ですけれど、
「シンガポール国立大学の学生の約 4人に 3人が、うつ病のリスクにさらされている」
というストレートタイムズの報道がありました。
この報道では、行動制限とロックダウンの影響というように書かれていますが、4分の 3はなかなかの数値です。
実際、ロックダウン中には各国でうつ病はものすごい率で増加していましたが、ほとんどの国で、ロックダウンは 2021年初頭に終わっています。
各国でうつ病が劇的に増加しているかどうかは、来年になれば詳細なデータが出てくるでしょうから、それでわかると思いますが、前提として、
「スパイクタンパク質は、その主要な原因となるヘルペスウイルスを再活性化させる」
という可能性が非常に高いわけで、少しでも可能性がある中で、昨年来あのような半ば精神的に強制的なキャンペーンが始まったのは残念でした。
うつ病は結果として、自死に結びつく割合が最も多い疾患だからです。
こういう可能性のある研究が「たとえひとつでも」あったとして、それでも打て打てと言い続けた医学者とか専門家というものを信じられなくなるのは当然のことではないかとは思います。
しかし、影響はヒトヘルペスウイルスの再活性化だけではありません。
もう少し続けます。
性格や気質も変化したかもしれない
精神疾患に大きな影響を与えるひとつの物質があるのですが、スパイクタンパク質はそれに干渉し、精神疾患を起こしやすくする「かもしれない」という論文が昨年発表されていました。
以下の記事でご紹介しています。
[記事]永遠のワクチン接種の発言を聞きながら、スパイクタンパク質は神経疾患や精神疾患と強く関係する「MAO」に結合するという新しい研究論文から思う、やはりやや暗い未来
In Deep 2021年9月7日
MAO とは、脳の「モノアミン酸化酵素」と呼ばれるもので、スパイクタンパク質がこの MAO に結合することを、クロアチアの大学の専門家たちが見出したことを取りあげたものでした。
論文はこちらにあります。
上の記事で翻訳した医学メディアの記事から抜粋します。
SARS-CoV-2 スパイクタンパク質は脳の MAO 酵素に結合し、神経学的問題を引き起こす
クロアチアの複数の機関の研究者たちによる新しい驚くべき研究結果は、SARS-CoV-2 コロナウイルスのスパイクタンパク質が、ある酵素に対して強い結合親和性を持っていることを示した。
それは、モノアミン酸化酵素(MAO)と呼ばれるもので、神経変性状態と関係する酵素だ。
COVID 患者たちに、神経変性状態を含むさまざまな神経学的状態が出現するのは、さまざまな神経伝達物質の活動と化学的経路におけるスパイクタンパク質と MAO の結合とその後の MAO の破壊の結果である可能性を示している。
いくつかの証拠は、モノアミン酸化酵素(MAO)活性が、神経系の生体アミンと神経活動のレベルを調節できることを示している。
MAOは、神経伝達物質であるノルエピネフリン、セロトニン、ドーパミンを脳から除去することに関与している。
過去のさまざまな研究により、SARS-CoV-2 コロナウイルスとそのウイルスタンパク質が、直接的または間接的に脳とさまざまな神経学的側面に影響を与える可能性があることがすでに実証されている。
多くの公表された研究は、COVID-19 に感染した個人に長期的なメンタルヘルスの影響を与える可能性があることに同意している。 (thailandmedical.news 2021/09/06)
この MAO というのは、たとえば、Wikipedia に以下のようにある通り、人間の神経、精神の安定や情緒と関係する「神経伝達物質を分解」してしまうのです。
(モノアミン酸化酵素 - Wikipedia より)
・セロトニン、メラトニン、ノルアドレナリン、アドレナリンは主にMAO-Aによって分解される。
・フェネチルアミン、ベンジルアミンは主にMAO-Bによって分解される。
・ドーパミン、チラミン、トリプタミンは両者によって同程度分解される。 (Wikipedia)
セロトニンやメラトニンが、神経の安定に関係することはよく知られていまして、また GABA と呼ばれる精神を落ち着かせる物質は、神経の安定に大変重要です(ベンゾジアゼピン系抗不安剤は、GABA の作用を薬で増強するものが多いです)。
セロトニンやメラトニンだけではなく、MAO は、アドレナリンとかドーパミンとかも分解してしまう……ということは、神経の安定や安寧も、興奮や闘争心も含めて、
「人間らしい感情がなくなってしまう可能性がある」
のです。
幸せを安らかに感じることもなければ、怒りで打ち震えることもなくなる。
先ほどの昨年のブログ記事で、私は以下のように書きました。
(2021年9月7日の In Deep より)
> それによって、神経疾患的、あるいは、神経疾患とまでいかなくとも、精神的な部分で、あるいは性格などが「変化」してしまうということもあり得るというか、この研究では、ある程度は「それはあり得る」と。性格が変わってしまうというようなことがあるのかもしれません。
>
> 上の神経伝達物質の一覧を見ますと、これらが影響を受けたりした場合、人によって、以前より怒りやすくなったり、逆に以前より感情が出なくなったり、笑わなくなったり、あるいはその逆だったり…という「変化」がコロナ感染の後……と、そして何より……ワク……。 (In Deep)
ここでは「人間の感情が平坦化してしまう」という懸念を書いています。
実際に、世がそうなったかどうかはわかないですが、どうなんでしようね。
以前、以下の記事で書かせていただきました「人々のエネルギーが何か変化してしまった」ということ……これは簡単に書けば、ギラギラしなくなっている「気がする」ということには、こういうことも関係しているのかもしれないないと今さらながら思いました。
[記事] 2021年以来、人間のエネルギーは変わってしまったのだろうか
In Deep 2022年10月9日
それにしても、このワクチンは本当によくできている……。
人間の生化学を熟知した人間でしか作ることができないものです。
ファイザー社が、組換えコロナウイルスの発明を特許として申請したのは、1990年のことでした。32年前です。以下の昨年の記事にあります。
[記事] …1990年のファイザー社の特許「コロナウイルス遺伝子組み換えスパイクタンパク質の発明」から30年間の努力の歴史
In Deep 2021年7月15日
この1990年に、ファイザー社は「犬コロナウイルスのスパイクタンパク質遺伝子治療に関する特許」を出願しています(2010年に失効)。
結構長いんですよ。
それが今、結実しつつあるようです。
>> In Deep メルマガのご案内
In Deepではメルマガも発行しています。ブログではあまりふれにくいことなどを含めて、毎週金曜日に配信させていたただいています。お試し月は無料で、その期間中におやめになることもできますので、お試し下されば幸いです。こちらをクリックされるか以下からご登録できます。
▶ ご登録へ進む