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11月29日にメルマガ第三次世界大戦が迫っているかもしれない中で「体に良い食生活とは何か」と考え込むを発行させていただきました。

2019年からの世界 人類の未来 地球という場所の真実 拡大する自然災害

2019年は「黙示録的な洪水の時代」の頂点へ至る最初の時代になる可能性が

投稿日:2019年4月1日 更新日:

2019年2月7日の米フォーブスより

forbes.com




 

世界中で拡大し続ける大洪水

前回、以下の記事で、現在アメリカで発生している洪水が今後も継続していった場合、それは状況によっては、世界的な混乱を招くかもしれないというようなことを書かせていただきました。

アメリカ中西部の大洪水は「真の黙示録への扉」を開けるものとなるのか? : 重大な食糧危機の発生の懸念と、それを発端とした経済・金融・社会の混乱の勃発の可能性が台頭
 In Deep 2019年3月30日

この記事を書きました後にも、アフガニスタンで発生している大洪水により「 1000万人規模の人々が緊急の食糧援助が必要となっている」というようなことを以下の記事で取りあげさせていただいています。

数年続いた厳しい干ばつの後に大洪水が繰り返されるアフガニスタンで「1000万人以上が即時の援助が必要」な深刻な食糧危機が発生

 

In Deep は、もともと「洪水」という自然災害については、よく取り上げていましたが、その理由は、頻繁に起きる自然災害の中で、

「洪水が最も文明を破壊する自然災害だから」

ということがあります。

洪水というより「水」ですね。大地震でも、地震の揺れと津波の水のどちらが甚大な被害を出しやすいかというようなことを思い出すまでもなく、「水」というものは、破壊する側にまわったときには、徹底的に何もかも破壊する存在です。

それと共に、洪水は、ノアの洪水伝説などに見られるようなエピソードが、各国、各地域の神話に多く登場するものでして、人類にとって「大洪水」という響きは特別な響きを感じるものなのかもしれません。

あるいは、これは、宗教学的な見方であり、実際にそうだということではないですが、ルーマニアの著名な宗教学者であるミルチャ・エリアーデという方は、『世界宗教史』の中に以下のように記しています。

ミルチャ・エリアーデ『世界宗教史』より

洪水の原因は人間の罪であると同時に世界の老朽化であることが確認される。

宇宙は、生存し、生産するという単なる事実によって、しだいに退化し、ついに衰亡するのである。

これゆえに、宇宙は再創造されなければならない。

言いかえれば、洪水は新しい創造を可能にするために「世界の終末」と罪に汚れた人間の終末を大宇宙の規模で実現するのである。(略)

洪水神話の大部分は、いわば、宇宙のリズムの一部を形成していると思われる。

堕落した人間が住む「旧世界」は原水のなかに没し、しばらくすると、「新世界」が「混沌」の水から出現するのである。

 

他にもいろいろな意味で、洪水を記事で取り上げることは、わりと多かったのですけれど、しかし、過去記事を確認していきますと、

「 2018年から信じられない規模の洪水についての記事が突然増えた」

ことに気づきます。

そういうこともありまして、昨年から「本格的に洪水の時代が、その頂点に達しようとしているのかな」というような思いも多少ありましたが、2019年の現在に至って、それは確信に近いものとなってきています。

もちろん「現時点が頂点なのではなく」、「現在そこに向かっている」ということです。

洪水の時代が「ひとつ突き抜けた」と感じたのは、2018年5月の以下の記事で取り上げさせていただいた中東の洪水の光景を見た時でした。

中東オマーンのこの世の終わり的な洪水を見て、瞬間的に「黙示録が今始まった」と自覚するに私を至らせた今の世界の中で

この記事の中で私は、

「今、本格的に黙示録の時代に入ったかもしれない」と実感しています。

というように記しておりますけれど、今はその考えがさらに進展している感じがします。

2018年は、それ以降も、以下のような記事で、あまりにも激しい洪水について取りあげています。

2018年5月以降の洪水関係の記事

まるで全世界が洪水の中のようだ : フェニックス神の聖地であるレバノンの黙示録的な洪水で想いを強くする「この世の行方」

洪水伝説の再来 : アラビア半島を中心とした中東地域の過去1ヶ月の雨量と洪水発生数が観測史上最大に。そこからふたたび思う「黙示録の時代」

完全な洪水の時代へと : テキサスは圧倒的なカタストロフに。そして世界各地でも同時多発的な黙示録的な被害を伴う大洪水が拡大

 

興味深く感じられるのは、

 

さまざまな主要な宗教の中心地といえる中東

と、

現代社会の文化や経済の一種の中心地といえるアメリカ

 

で、特に歴史的な洪水が起きていることです。中東とアメリカの大洪水のバトンリレーみたいな形がよく見られます。

そして、どちらも、どんどんその規模が大きくなっています。

たとえば、2017年 8月にアメリカのテキサス州で発生した洪水などは、当時は「 500年に 1度の洪水」と報じられていましたが、現在アメリカ中西部で起きている洪水は、

「それどころの規模ではない」

のです。

2017年8月27日のアメリカの報道


The Hill

アメリカの洪水は、現実として、どんどん規模が大きくなっています。

2019年3月 水に覆われたネブラスカ州の住宅街


fobosplanet

 

中東もまた、ほぼ全域で以前よりはるかに洪水が多くなっていますが、今年 2019年は、

「イスラエルを繰り返し大洪水が襲っている」

ことが印象的です。

イスラエルも基本的には砂漠に位置する国ですが、最近は本当によく洪水が起きます。

イスラエルでの大洪水を伝える2019年3月2日の報道より


watchers.news

 

少し前までは「考えられなかったような洪水」が世界中で現実に発生しているのですけれど、この

「考えられなかったような洪水」

というフレーズで思い出したのが、冒頭に示しましたアメリカの「フォーブス」の記事でした。

そのタイトルは、「私たちがこれまで見たことも聞いたこともないような洪水がより一般的になり、そしてより致命的になってきている」というものなのですけれど、これは、一般的な洪水のような大雨による洪水ではなく、氷河などでせき止められている高高度の場所にある湖に、さまざまな要因で氷河が落下するなどして、爆発的な洪水が発生するもののことを説明しているものです。

これは「氷河湖決壊洪水」と呼ばれるものですが、その被害は場合により甚大で、ペルーで 1941年に起きた氷河湖決壊洪水では、5000人以上の方が亡くなったと記事にはあります。

それほど長い記事ではないですので、このフォーブスの記事もご紹介させていただきます。

ここからです。


A Type Of Flood You've Never Heard Of Is Becoming More Common And More Deadly
forbes.com 2019/02/07

私たちがこれまで見たことも聞いたこともないような洪水がより一般的になり、そしてより致命的になってきている

ペルーの高所の山中に、氷河に支えられている氷河湖が決壊することによって起こる爆発的な洪水の危険性を持つ湖がある。

それはパルカコチャ湖 (Palcacocha)という湖で、ペルーのアンデスの中の美しいブランカ山脈にある。

その下方には、12万人以上の住民たちが暮らしている賑やかな都市ワラスがある。

しかし、この街には、常に「氷河湖決壊洪水 (GLOF)」という、氷河の決壊による爆発的な洪水に襲われる脅威が存在しているのだ。氷河湖決壊洪水は、地震や侵食、あるいは水圧など、さまざまな原因により隣接する氷河が湖に流れ込むことで起きる予測不可能な現象だ。

パルカコチャ湖で最近この氷河湖決壊洪水が発生したのは、1941年のことだった。当時、今よりもずっと面積が小さかった湖に、氷河の巨大な氷の塊が落ちたときに起きた。

それは湖の水をせき止めていた自然のダムを破壊し、大量の水と共に、氷、岩、そして泥が、下方のワラスとサンタ川の渓谷に押し寄せた。

ワラスの町は埋め尽くされ、5000人以上が死亡した。

近年、北極圏が不均一な気温の温暖化の傾向を見せていることと同じように、気候変動は、アンデスの熱帯の氷河にも過度に影響を与えている。

その変化は、水質の劣化による人々の水の利用の可否や、食料供給への影響に至るまで影響が及んでおり、氷河の周辺に住む人々にさまざまな脅威をもたらしている。

しかし、山岳地帯の下方に住んでいる人々にとって、気候変動の最も恐ろしい間接的な影響の 1つは間違いなく氷河湖決壊洪水だろう。

最近の研究では、気候変動が、氷河に満ちたヒンドゥークシュ山脈(アフガニスタンからパキスタンにかけて広がる山脈)に影響を与えていることがわかっており、西暦 2000年までに 33回の氷河湖決壊洪水が発生したことが指摘されている。

報告書には、永久凍土の融解や、地上の気温の上昇傾向により氷河が後退していった場合は、将来的に氷河湖決壊洪水事象が増加すると予測されるとある。

実際、2016年にインドで発生した氷河湖決壊洪水は、水力発電所を損傷させ、数万の人々に影響を及ぼした。過去 10年間で発生したペルーのブランカ山脈での氷河湖決壊洪水は、それぞれが物的損害と農作物の損失をもたらしている。

ペルーでの氷河湖決壊洪水の発生を受けて、地方自治体と国際 NGO は共同で、将来の氷河湖決壊洪水への対応を改善するための早期警戒システムを設置した。

ところが、奇妙なことに、この早期警戒システムは、運用前に意図的に破壊されてしまった。

現在、アジアと南アメリカの両方のコミュニティは、より早期の警報システムを設置する準備をしており、次の氷河湖決壊洪水が起こる前に、そのシステムが稼働されることを望んでいる。


 

ここまでです。

このペルーやアフガニスタンなどでの氷河湖決壊洪水というものも、気象や気温の変化の中で、「現在、発生しやすくなっている」わけで、すなわち、「今は、いろいろな種類の洪水が発生しやすくなっている」といえる時代のようです。

基本的には洪水という自然災害とは無縁の「高高度の山間に住む人たち」でさえ、洪水に襲われる可能性が高まっているということのようなのです。

なお、この「高高度の洪水」について思うところがありましたのは、前回の記事で少しふれました「 2009年のウェブボット」のこととやや関係します。

ウェブボットというのは、アメリカの未来予測プロジェクトですが、最近、

「 2009年前に起きるとウェブボットで予測されていたことで、実際に起きていることが今の 2019年に起きていることと似ている」

というように思っていまして、それで、ウェブボットの「 2009年の予測」というものを注視している最近でもあります。

その 2009年1月のウェブボットに以下のような記述があります。

2009年1月31日のウェブボットより

2009年の地獄の夏の期間(5月半ばから10月10日くらいまで)には地球環境も大きく変化する。それは洪水の発生である。

しかし、この洪水はおもに平地が水浸しになる一般的な洪水とはかなり異なっている。それは降雨量がほとんどない高地の谷あいの地域などで発生する大雨による洪水である。大雨はものすごい水流となって高地の谷を下り、洪水を引き起こすのだ。これにより、高高度の地域に突然と湖が出現する現象が相次ぐ。

高高度の地域における降雨量の突然の増大は、気象のパターンに甚大な影響を与える。夏のジェットストリームの方向が変化するのである。これによって気象パターンが変化し、本来は洪水とは無縁な乾燥地域が洪水に襲われるような現象が見られるようになる。

また反対に、この気象パターンの変化で干ばつが多く発生する。

気象パターンの変化で、乾燥地帯で洪水が発生し、湿潤な地域で干ばつが起こるというような変化が出てくる。特に干ばつは深刻である。

ここにある、

> 気象パターンの変化で、乾燥地帯で洪水が発生し、湿潤な地域で干ばつが起こるというような変化

は、もはや顕著であるわけですけれど、ここに書かれてあるようなことが起きるとか起きないとかというようなこと以上に、2009年のウェブボットは、

 

「 2009年は、途方もない洪水の年となる」

 

ということになっていたのですけれど、今年 2019年こそ、その時代のような気がします。

すなわち、「途方もない洪水の年は今」だと私は認識しています。

この2、3年の傾向を見ましても、今年も洪水の時代が継続して、拡大していくことは避けられない感じがします。

もちろん、増えている自然災害は洪水だけではないです。

過去 100年ほどの「自然災害」の件数を見ますと、ものすごい増加ぶりで、頂点は 2001年くらいになっているのですけれど、今年からまた全体として増加に向かいそうです。

自然災害件数の推移


Number of reported disaster events

 

21世紀というのはものすごい時代ですよ。

 

なお、この 3月に大洪水が発生した地域としては、アフリカのモザンビークとマラウイ、そして、アメリカ中西部、イラン、イスラエル、アフガニスタン、インドネシアなどとなっています。インドネシアを除けば、「かつて、そのような大洪水が発生したことがない」ような場所で次々と大洪水が発生しているのです。

今後、5月頃からは、南アジアなどでモンスーンのシーズンをむかえますが、昨年はモンスーンの時期に、インドからパキスタンが壊滅的な洪水に見舞われ続けました。そして、その後は、日本を含む東アジアが「雨の季節」に入ります。

この流れを見ますと、「世界のどこかで必ず洪水が発生している」という時期は長く続きそうです。

 

今後予測されるこれらの洪水は、宗教的な意味を与えるものではなく、「現実的な影響」を世界中に与える可能性がありそうです。

そして、本当に洪水の時代に入っているのなら、私たちは、今、「人類としての節目の時代」に生きていると考えてもいいのかもしれません。
 

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