ガーナ政府は「臨床試験前」であるにも関わらず承認
今朝、以下の日本の報道を見ました。内容が何も伝わらない報道ですが、調べるほどに趣深いものであることを知りました。
マラリア新ワクチン世界初の承認 ガーナで、80%予防
英オックスフォード大は15日までに、西アフリカのガーナが同大学開発のマラリア用の高性能な新ワクチンを世界で初めて承認したと発表した。複数回の接種で、80%弱の予防効果を期待できるとみられる。AP通信によると、既存のマラリアワクチンの予防効果は30%程度だった。
ガーナの隣国ブルキナファソで行われた小規模な臨床試験で、高い予防効果が確認された。世界保健機関(WHO)は予防効果が少なくとも75%あるマラリアワクチンの開発目標を掲げてきた。今回のワクチンは目標を初めて満たす水準となり、マラリアがまん延する発展途上国で広く普及する可能性がある。 (共同 2023/04/16)
さて、これでは何もわかりません。何も伝えていないのと同様です。
どんなことでもそうですが、こういう時には、真っ先に承認したその国、ここでは「ガーナ」ですが、その国のトップがどんな人なのかを調べてみると、それがストレートに解釈できる話か、そうではない話であるかどうかがわかる場合があります。
どんな人物かというか、「その人が世界経済フォーラムの人かどうか」ということだけでいいんですが、ガーナの大統領は、調べてみますと、ナナ・アド・ダンクワ・アクフォ=アドさんという方でした。ナナさんですね。
明確な世界経済フォーラムのメンバーでした。
世界経済フォーラムのナナさんのページ
weforum.org
ガーナの綾小路きみまろさんといった感じの明るいイメージの方ですが、そうでもないようです。
「マラリアワクチンは、そっち系か…」と知り、今度は海外の報道を見てみまして、いろいろなことがわかりました。
アフリカは、コロナワクチン接種率が多くの国で大変に低く、そういう意味では、サバイバルできた国が多いのですが、以前から私は、
「アフリカだけが逃げられるわけがない」
と思っていたのですが、その流れのようです。
まずは、英国 BBC の報道をご紹介しますが、要点は、以下となります。
・このマラリアワクチン名は R21
・作用機序や成分などの内容は公開されていない
・接種対象は「生後 5ヵ月から 3歳の乳幼児」
・開発した人は、ジェンナー研究所のエイドリアン・ヒル教授
・臨床試験の「前に」ガーナはすでに承認
ここから BBC の報道です。
ガーナが「世界を変える」マラリアワクチンを承認
Ghana first to approve 'world-changer' malaria vaccine
BBC 2023/04/14
ガーナは、開発した科学者が「世界を変える」と表現した新しいマラリアワクチンを承認した最初の国となった。
R21と呼ばれるこのワクチンは、同じ分野での以前のものとはまったく対照的に、非常に効果的であるように思われる。
ガーナの医薬品規制当局は、まだ公開されていないこのワクチンの安全性と有効性に関する最終試験データを評価し、それを承認することを決定した。
世界保健機関もこのワクチンの承認を検討している。
マラリアでは、毎年約 620,000人が死亡しており、ほとんどは幼児だ。
マラリア原虫から体を守るワクチンを開発することは、1世紀にわたる大規模な科学的取り組みだった。
ブルキナファソでの予備研究の試験データによると、この R21ワクチンは、最初に 3回接種し、1年後に追加接種した場合、最大 80%の効果があることが示された。
しかし、ワクチンが広く使用されるかどうかは、5,000人近くの子供を対象とした今後の大規模な臨床試験の結果にかかっている。
小規模な試験でのデータは、まだ正式に公開されてはいないが、ただし、それらはアフリカの一部の政府機関や科学者たちと共有されている。
データを確認したガーナの食品医薬品局は、生後 5か月から 3歳までの子供にワクチンを使用することを承認した。
世界保健機関と同様に、他のアフリカ諸国もデータを研究している。
このワクチンを開発した英オックスフォード大学ジェンナー研究所の所長であるエイドリアン・ヒル教授は、アフリカ諸国は、パンデミック中にコロナワクチンの展開に遅れをとった後、「承認は、私たち自身が決める」と宣言していると述べている。
ヒル教授は、「 R21 は、今後数年間でマラリアによる子供の死亡率に大きな影響を与えると予想しており、長期的には、マラリアの根絶と撲滅という全体的な最終目標に貢献するでしょう」と述べた。
インド血清研究所は、ガーナのアクラに建設中のワクチン工場で、年間 1億から 2億回分を生産する準備をしている。
血清研究所の CEO であるアダール・プーナワラ氏は、次のように述べた。
「この巨大な病気の負担に大きな影響を与えるワクチンを開発することは、非常に困難でした。ワクチンを承認した最初の国としてのガーナは、世界中のマラリアと戦うための私たちの努力における重要なマイルストーンを表しています」
ここまでです。
「役者が揃ったなあ…」と思います。
この「 R21 」という名称からすぐ思うのは、
・ R → Reduce (減少、削減)
・21 → 21世紀
というようなことでしたが、もちろん、この(減少、削減)は、マラリアを減少するという意味で、他の意味はありません。まして、人口削減などの意味はまったくないと思います。
ところで、このジェンナー研究所の所長である、「エイドリアン・ヒル教授」という方は、最初は気づかなかったのですが、
「なんか以前、この名前を書いたことがある気がする」
と過去記事を調べてみましたが、ブログにはなく、いろいろ検索しますと、メルマガで書いたことがありました。日本でコロナワクチンが展開される前の 2021年2月のメルマガでした。
このメルマガでは、2020年12月の海外の記事「オックスフォードとアストラゼネカのワクチン開発者は英国の優生学運動に結びついている」を翻訳しています。
以下は、そこからの抜粋です。
「英国の優生学運動に結びついたアストラゼネカワクチン」より抜粋
…しかし、間違いなく最も厄介なことは、コロナワクチンの主要な開発者たちが、ウェルカム・トラスト(医学研究支援等を目的とする公益信託団体)に直接関係していることだ。
アストラゼネカ社コロナワクチン開発の責任者で、ジェンナー研究所所長であるエイドリアン・ヒル氏は、英国の優生学運動と長年の関係を持つ 2つのグループ - すなわち、ウェルカム・トラストとゴルトン研究所と関係している。
ゴルトン研究所は「優生学の父」と呼ばれるフランシス・ゴルトンにちなんで名付けられ、組織は後に、英国優生学協会と改名された。
英国優生学協会は、人種差別的な疑似科学の推進と、彼らが劣る人種と見なしている人々の人口を減らすことによって「人種ストックを改善する」努力を 1世紀以上にわたって続けたグループだ。
エイドリアン・ヒル氏と英国優生学協会の関係は、彼がサラ・ギルバート氏と共同で開発したオックスフォード-アストラゼネカワクチンを発展途上国で選ばれるワクチンにすることを推進していることを考えると、これは明らかな懸念を引き起こすはずだ。
特に南米、南アジア、東南アジア、アフリカの国々での接種を推進しているが、これらの地域は、ゴルトン研究所の過去のメンバーが、人口増加の削減を求めてきたまさにその地域だ。
unlimitedhangout.com 2020/12/26
先ほどの BBC の報道で、ヒル教授は、
「マラリアの根絶と撲滅という全体的な最終目標に貢献するでしょう」
と述べていますが、ヒル教授は、アストラゼネカ社ワクチンの開発の際には以下のように述べていました。
「コロナを撲滅するという最終目標に貢献するでしょう、その後、コロナワクチンの定期接種に移行すると思われます」
先ほど「アフリカだけが逃げられるわけがない」と書きましたけれど、慈善家のビル・ゲイツさんや、あるいは WHO が 1970年代から開発を続けていた「不妊ワクチン」は、主にアフリカに対してのものでした。
そのビル・ゲイツさんと WHO のアフリカに対しての慈善活動が停止するとは思えないです。
WHO の不妊/避妊ワクチンは、破傷風トキソイドに、「ヒト絨毛性ゴナドトロピン」というものを結合させたもので、この組合せは「不妊を誘発する」ので、用いられてはいけない構造でした。それが使われているのが発覚したのは、アフリカのケニアでした。
ケニアの医師たちが気づいたのです。
以下は、2017年10月の、この事象を調査した論文からの抜粋です。
ケニアの WHO 破傷風ワクチンに見いだされるヒト絨毛性ゴナドトロピンは発展途上国での懸念を引き起こしている
1993年、WHO は「家族計画」のための「避妊ワクチン」を発表した。発表された研究によると、1976年までに WHO の研究者たちは破傷風トキソイド(TT)をヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)と結合させ、避妊ワクチンを製造した。
破傷風トキソイドをヒト絨毛性ゴナドトロピンと結合させると、妊娠ホルモンが免疫系によって攻撃される。
そこから予測される結果は、すでに妊娠している女性の場合では流産、あるいはまだ妊娠していない場合では不妊症を引き起こす。
このワクチンの繰り返しの接種は不妊症の長期化につながる。
…ケニア・ナイロビ当局認定の 3つの独立した生化学研究所が、2014年3月に使用された WHO 破傷風ワクチンサンプルを試験したところ、破傷風のワクチン中に存在してはならないヒト絨毛性ゴナドトロピンが発見された。
この全体は、以下の記事に後半にあります。日本でワクチン接種が始まる直前に書いた記事でした。
・「脳と生殖機能を破壊せよ」 : 青空の実験室と化した地球の中でポリソルベート80を調べる
In Deep 2021年3月7日
上の論文に、
> このワクチンの繰り返しの接種は不妊症の長期化につながる。
とありますが、先ほどの BBC の報道に以下の部分があったことが気になります。
> この R21ワクチンは、最初に 3回接種し、1年後に追加接種した場合…
とありまして、乳幼児に 4回以上打とうとしているようです。
もちろん、R21 ワクチンの成分は公表されていないので、どんなものかはわかりません。
また、現行のファイザーワクチンは、このヒト絨毛性ゴナドトロピンというものに「干渉」している可能性が高いことが米国 CDC のデータからわかります。以下の記事に書いています。
・ワクチンが不妊と流産をもたらすもうひとつの要素「ヒト絨毛性ゴナドトロピンへの影響」。そしてなぜ副作用として女性の不正出血が多いのかもこのあたりに
In Deep 2021年7月3日
なお、慈善家ビル・ゲイツさんといえば、先ほどの BBC の報道に出てくる「インド血清研究所」というのは世界最大のワクチンメーカーで、アストラゼネカワクチンを製造したのはこの企業なのですが、このインド血清研究所は、ビル&メリンダゲイツ財団助成金から、2020年だけで、ワクチン開発のために、 400万ドル (約 5億3000万円)の助成金を受け取っています。
これは、ビル&メリンダゲイツ財団のウェブサイトに記載されています。(なお、WHO への助成金は 100億円以上)
あるいは、先ほどの BBC 自体も、2020年に、2億5000万円ほどの助成金をビル&メリンダゲイツ財団から受け取っています。
ゲイツさんの慈善に抜かりはありません。医学、科学関係施設や製薬企業だけではなく、2020年には世界中のあらゆるメディアに「助成金」を授与しています。
このあたりは、以下の記事にまとめています。
・「世界経済フォーラムの次のステップ」という記事で見たパートナー企業一覧を見て苦笑と絶望の合間に揺れる静かな春
In Deep 2022年2月21日
どんなワクチンかは不明ながら
今回のマラリアワクチンは、その機序がまったく公開されていないですので、どんなものなのだかはわからないのですが、開発責任者が、アストラゼネカのコロナワクチンを開発した方ということで、同じような作用機序である可能性もあるかもしれません。
アストラゼネカのコロナワクチンは、今では日本では基本的に接種はされていないものですが、その作用機序については、約 2年前のこちらの記事で、新潟大学名誉教授の岡田正彦氏の言葉を文字で掲載していますが、その後半にあります。
ワクチンのカテゴリーとしては「ウイルスベクター」というもので、ウイルスに「 DNA 」をくるんで送達するというものです。DNA を使うことは、なかなか問題を含んでいるのですが、当時はお構いなしの世相で、その問題を指摘する専門家は少なくともメディアに出られることはありませんでした。
岡田名誉教授は以下のように述べられていました。
> DNA ですから、接種した人の細胞の遺伝子の中に組み込まれて、それはずっと残ります。ですので、絶えずこのタンパクが作り続けられることになります。
アストラゼネカワクチンを接種された方々の中には、 2年経った今でもスパイクタンパク質が生産され続けている方もいらっしゃると思います。
あと、このワクチンには、脂質ナノ粒子のポリソルベート80が使われていまして、これがなかなか…。
・アルミニウムとポリソルベート80の饗宴。作用と影響
In Deep 2023年3月6日
(1993年の論文より)
> ポリソルベート80を新生ラットに注射すると、注射したジエチルスチルボエストロールと同様の卵巣損傷を引き起こした。
>
> …子宮の内側を覆う細胞の異常な組織学的所見は、ポリソルベート80を投与された 17匹のラットすべてで観察された。 (ncbi.nlm.nih.gov)
このように、ポリソルベート80を打ち込まれた場合、少なくともラットでは「全部」が卵巣に損傷を引き起こしたことが確認されています。
あと、このアストラゼネカ社ワクチンには、
「 2種類の異なる遺伝子組み換えされた生体が使われている」
のも、やや問題なのかもしれません。
英国政府の公式ページによれば、以下の遺伝子組み換えされた生体が使われています。
・スパイクタンパク質をコードする組換え型の複製欠損チンパンジーアデノウイルスベクター
・遺伝子組み換えヒト胎児腎臓(HEK)293細胞
……あれ?
2021年のときには、英国政府の公式ページに、「遺伝子組み換えヒト胎児腎臓(HEK)293細胞」とあったのに、現在は記載がないですね。
ヒト胎児腎臓細胞が使われなくなったのか、記載されなくなっただけなのかわからないですが、かつては記載されていました。
ともかく、遺伝子組み換えの生体は、根本的な意味であまり良くないのです。
以下の記事をご参照いただければと思います。
・遺伝子編集を発端としたヒトを含めたあらゆる生物種の完全な絶滅への道筋が見えてしまった
In Deep 2021年9月29日
いずれにしましても、コロナワクチン接種キャンペーンが思うように進展しなかったアフリカで、このアフリカの大地に通用する脅威である「マラリア」に対してのワクチン接種が、早ければ今年の夏頃から乳幼児に対して始まるようです。
ガーナの大統領から、ワクチン開発者や企業、そして報道媒体も含めて、すべて世界経済フォーラムの支援による「慈善行為」の行為者たちです。
日本を含めた主要国では、次はどんな慈善が展開されますかねえ。
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