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4月19日にメルマガ私たち現生人類は「鉄の種族」であることから思う生き方を発行させていただきました。

2023年からの世界 人類の未来 人類の覚醒と真実 健康の真実 日本の未来

まさにこれは「有害性の集大成」であることを最近のイタリアの研究で思い出した日

投稿日:2023年8月12日 更新日:




(追記 08/13) 記事中にあります、日本で行われたファイザー社の生体内分布の試験結果(薬物動態試験の概要)は、何と、普通に「医薬品医療機器総合機構 PMDA」(厚生労働省所管の独立行政法人)のウェブサイト内にあることを教えていただきました。

薬物動態試験の概要文 / SARS-CoV-2 mRNA Vaccine (BNT162, PF-07302048)

表組み以外は日本語です。少なくとも、2021年6月(日本で一般の方への接種キャンペーンが始まった時期)頃にはここにあったようです。関係者は皆さん、このことを知ってらっしゃったのですね。筋肉部位に留まるのではなく、全身に脂質ナノ粒子が循環することを

あまりにも多彩なスパイクタンパク質の影響

最近、イタリアの複数の大学や小児科病院の専門家たちが、「小児と青年に対する新型コロナウイルス感染症の影響」という内容の論文を発表していました。

以下にあります。

(論文) 新型コロナウイルス感染症の影響を受けた小児および青少年の内分泌学的関与
Endocrinological Involvement in Children and Adolescents Affected by COVID-19: A Narrative Review

この論文の全体をまとめていた医学メディアの記事を読んでいたのですが、それぞれの項目を見ると、すべての項目が「これはあの時に知った…」ということにつながる論文でした。

そのイタリアの論文は、小児と青年に対しての新型コロナ感染症の影響として、以下の項目を挙げていました。

 

……なお。

 

多くの医学論文がそうですが、「新型コロナウイルス (SARS-CoV-2)」あるいは「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」という、つまり「自然感染」のことを対象として書かれたものが多いですが、これまでのほとんどの研究が示していることとして、

 

「人体に影響を与えているものは、コロナのスパイクタンパク質」

 

だということは、おおむね明らかになっています。

ワクチンにより体内で「抗体」という名の下に作られるものはスパイクタンパク質そのものであるということから、「自然感染のスパイクタンパク質、ワクチンスパイクタンパク質のどちらも当てはまる」ということは言えます。

もちろん、以前何度も書かせていただきましたが、少なくとも mRNA は、

 

・自然感染 → (由来はともかく)人工物が組み込まれてはいない

・ワクチン → 人工

 

というような違いがあります。シュードウリジンというような難しい言葉を使わなくとも、人工物を組み込まれている mRNA が作り出すスパイクタンパク質もまた人工の産物といえます。以下などに書いています。

(記事)「メッセンジャーRNAではなく、これは modRNA」と知り、納得する、巨大な人類への悪意とその顛末
 In Deep 2023年4月25日

 

簡単にいうと、「ワクチンのスパイクタンパク質は《強い》」のです。

プロリンというスパイクタンパク質の防御機構が強化されている(参考記事)。

マサチューセッツ工科大学のステファニー・セネフ博士の発言より

最も気がかりなのは、 mRNA の遺伝子コードを変更していることです。遺伝子コードを改変し、スパイクタンパク質の正常なバージョンを生成しないようにしているのです。

このワクチンでは、通常のスパイクタンパク質は生成されず、スパイクタンパク質の重要な場所にプロリン(一度破壊されたコラーゲンを修復する力をもつアミノ酸)が 2本並んだバージョンが生成されるのです。

indeep.jp

ですので、自然感染とワクチン暴露は同じものではありません。

しかし、ここでは、「仕組みとして、まあまあ同じ」ということで進めさせていただきます。

逆にいえば、論文で、

「コロナに感染した場合」

というのは、

「ワクチンスパイクタンパク質に暴露した場合」

と置き換えて考えていただくといいのかもしれません。

その論文の「項目」をご紹介したいと思います。




 

小児と若者へのこれだけの影響

論文は、小児と若者への影響として、以下を挙げていました。

 

・甲状腺機能不全

・視床下部への影響

・1型糖尿病との関係

・思春期早発症との関係

・副腎への影響

 

これは、すべて、過去に取り上げたことがあるものです。

ですので、このイタリアの研究が、ひとつの論文でそれをすべてまとめてくれていたわけで、刮目した次第です。

長くなると良くないですので、過去記事と簡単な注釈だけをつけさせていただきます。

 

甲状腺機能不全とスパイクタンパク質

(記事)コロナあるいはスパイクタンパク質への曝露が直接的な原因の「甲状腺の異常」が欧米で急激に拡大しており、65歳以上の4人に1人に甲状腺の問題があることに専門家たちが懸念を表明
 In Deep 2022年1月31日

(紹介した医学記事より)

> 通常、人口における甲状腺の問題の世界的な平均発生率はわずか約 3%だが、科学誌ネイチャーに掲載されたロンドン医療研究所の最新の研究では、65歳以上の 4人に 1人が、一時的または永続的な甲状腺の問題の徴候を示していたmedicalxpress.com

 

視床下部とスパイクタンパク質

(記事)ターゲットは視床下部 : 体温と身体維持システムが破壊されるメカニズム
 In Deep 2022年12月10日

(論文) SARS-CoV-2の脳感染と病因の中核としての視床下部
The hypothalamus as a hub for SARS-CoV-2 brain infection and pathogenesis

 

1型糖尿病とスパイクタンパク質

(記事)若者に1型糖尿病が増えているという報告を知り、自然感染、ワクチン共に適用できる「分子模倣」という概念を2年半ぶりに思い出す
 In Deep 2023年8月1日

(紹介した海外の記事より)

> 「SARS-CoV-2スパイクタンパク質が 1型糖尿病の引き金となる可能性が最も高いことには、ほとんど疑いの余地はありません」とブラジルのサンパウロ連邦大学の内分泌学者で研究者のフラビオ・カデジャーニ博士は電子メールでエポックタイムズに語った。 The Epoch Times

 

思春期早発症とスパイクタンパク質

(記事)パンデミックが始まって以来、世界中で「女子の思春期早発症」が劇的に増加しているという報告に思い出す「スパイクタンパク質がもたらす時限爆弾」の概念
 In Deep 2022年4月26日

(ご紹介した医学記事より)

> 思春期早発症は稀な疾患であり、通常の場合、5,000〜 10,000人のうちの約 1人程度の子どもが罹患する。男児よりも女児の方が約 10倍高い症例が見られる。

> ところが、パンデミックが始まって以来、世界中の医師たちと両親は思春期早発症の大幅な急増に気づいた。場合によっては、5歳未満の少女が乳房を発達させ始め、8歳未満の少女に月経が始まっている。 mdedge.com

 

副腎とスパイクタンパク質

これは、スパイクタンパク質の副腎への影響と共に、「脂質ナノ粒子は副腎に非常に蓄積しやすい」ことがわかっているということがあります。

以下は、日本で行われた(接種開始の年には機密扱いで、発表されていませんでした)ファイザー社の生体内分布で、48時間後に脂質ナノ粒子が蓄積する上位の臓器です。


SARS-CoV-2 mRNA Vaccine

注射部位を除外すれば、副腎は、肝臓、脾臓についで高い検出量となっています。

脂質ナノ粒子は、人間の生体内では自然に分解するとは考えられていないですので、これは「蓄積」を意味する可能性もあります。副腎は、最近の日本の研究で、生殖機能とも関係していることがわかってきています。

ともかく、こういうさまざまな影響が、もちろん大人や高齢者にも出ているとは思いますが、子どもたちや若者たちに、「通常なら起こり得ない問題」が出ているという現実があるようです。

イタリアの研究はそれを示しています。

このイタリアの研究をまとめていた医療メディアの記事をご紹介させていただいて、今回は締めさせていただきます。


イタリアの研究者が、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた小児と青少年における憂慮すべき内分泌学的な関与を明らかにした

thailandmedical.news 2023/08/12

SARS-CoV-2 によって引き起こされた新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、 小児や青少年の内分泌系への潜在的な影響に関する懸念を引き起こしている。

イタリアのパヴィア大学、 ヴィットーレ・ブッツィ小児病院、 ミラノ大学のイタリアの研究者たちは、この集団における新型コロナウイルス感染症と内分泌学的異常との複雑な関係を解明するために徹底的な調査を行った。 このレビューでは、 新型コロナウイルス感染症の感染中および感染後の内分泌の関与のさまざまな側面を掘り下げ、これらの関係の根底にある潜在的なメカニズムに光を当てている。

 

甲状腺機能不全とCOVID-19

焦点の1つは、SARS-CoV-2 感染と小児の甲状腺機能不全との潜在的な関連性だ。 研究は、未治療の一過性甲状腺機能不全が増加していることを示しており、これはおそらく新型コロナウイルス感染症に続発する甲状腺炎に関連していると考えられる。

COVID-19で入院した患者たちは、正常な甲状腺刺激ホルモン (TSH) レベルと並んで低い遊離チロキシン (fT3) レベルを特徴とする甲状腺機能正常症候群の兆候を示した。これらのエビデンスは、新型コロナウイルス感染症の重症度と甲状腺機能障害との相関関係を示唆しているが、その原因となるメカニズムについては、さらなる調査が必要だ。

 

副腎の関与と潜在的なリスク

COVID-19は、 副腎機能に影響を及ぼし、一次性および二次性副腎不全を引き起こす可能性があることが実証されている。サイトカインを介したメカニズムは、原発性および続発性副腎不全の両方に関与しており、小児患者における副腎機能をモニタリングすることの重要性が強調されている。

COVID- 19によって引き起こされる自己免疫性多腺症候群 2型の症例も報告されており、罹患者の副腎機能を注意深く観察する必要性が強調されている。

小児多系統炎症症候群 (MIS-C / ※ 川崎病のような多臓器の炎症病態) に対するステロイド療法と視床下部下垂体-副腎 (HPA) 軸抑制 との間の潜在的な相互作用は、 新型コロナウイルス感染症と副腎機能との複雑な関係をさらに強調している。

 

視床下部-下垂体軸とCOVID-19

視床下部下垂体軸 (HPA) に対する新型コロナウイルス感染症の影響は調査されており、 このウイルスがアンジオテンシ ン変換酵素2 (ACE2 / ※ スパイクタンパク質が受容する部位)の受容体を発現する視床下部細胞と下垂体細胞を標的としている可能性を示唆する証拠が得られている。

これにより、 直接的な視床下部損傷、 免疫介在性下垂体炎、 またはサイトカイン誘発性の変化の可能性が高まる。

新型コロナウイルス感染症後のローハッド症候群(※ 「急性発症肥満」「低換気」「視床下部障害」「自律神経機能不全」が主な症状)様表現型やリンパ球性下垂体炎などの孤立した症例が報告されているが、 視床下部下垂体軸に対するウイルスの影響の全容を理解するにはさらなる研究が必要だろう。

 

1型糖尿病と糖尿病性ケトアシドーシス

COVID-19 と 1型糖尿病との関係は依然として議論の的だ。

パンデミックの発生以来、新たに 1型糖尿病と診断される症例の発生率が増加していることを示唆する研究もあれば、 直接的な関連性を確立できていない研究もある。しかし、 糖尿病性ケトアシドーシス(※ 主に 1型糖尿病の急性代謝性合併症で、重篤になる恐れがあるもの)の有病率と重症度は、 多数の研究報告により、より一貫した傾向を示している。

新たに診断された 1型糖尿病患者の割合が現在高い。

潜在的なメカニズムには、ウイルスによる膵臓ベータ細胞の破壊や自己免疫反応が含まれていると考えられるが、さらなる調査が必要だ。

 

中枢性思春期早発症とCOVID-19

COVID-19 は、 小児成長ホルモン欠乏症検査の減少や、中枢性思春期早発症の診断の増加など、 小児内分泌学における多様な傾向を引き起こしている。

新型コロナウイルス感染症と中枢性思春期早発症との直接的な関係は、まだ明らかになっていないが、パンデミックによって引き起こされる身体的および心理的変化が中枢性思春期早発症の発症に寄与すると考えられている。

ストレス、身体活動の減少、(スマホ等の)画面を見る時間の増加、 睡眠パターンの変化などの要因が、ホルモン経路に影響を与える上で重要な役割を果たしている可能性もある。

 

結論

イタリアの研究チームは、 新型コロナウイルス感染症と小児および青少年の内分泌学的関与との複雑な関係を詳しく調査した。

この証拠は、新型コロナウイルス感染症と甲状腺機能不全、副腎関与、視床下部-下垂体軸の変化、 1型糖尿病の発症、思春期早発症との潜在的な関連性を示唆している。

ただし、これらの関連の根底にあるメカニズムを完全に理解するには、 さらなる研究が必要だ。

パンデミックが続く中、 包括的なケアと適切な治療を提供するには、 新型コロナウイルス感染症の小児患者の内分泌機能の監視と管理が引き続き重要だろう。

この研究は、 新型コロナウイルス感染症に対する内分泌系の反応の複雑さを浮き彫りにし、 小児の健康への影響についての継続的な調査の重要性を強調している。

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