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原爆の日を過ぎてふと思った「今の自然はどうして核爆発と同じような光景をこんなに作り続けるのか」という答えの出ようのない疑問を持ち続けて

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1946年7月に大平洋ビキニ環礁でおこなわれたアメリカの核実験(上)と、その70年後の2016年7月に米アリゾナ州に出現したマイクロバースト


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毎年ニュースなどで見かけることで 8月6日と 9日が「原爆の日」だったと思い出します。そして、たとえば、報道などでは「 73回目 残虐な核、語り継ぐ (毎日新聞 2018/08/10)」というような見出しなど、さまざまな表現で語られるのですけれど、小さな子どものときから毎年同じような表現の報道を見ていて、そして、たとえば今年の報道には「 73回目」という数字が入るのを見ているたびに、

「 70年も経って、何か少しでも良くなった部分は……」

という気持ちになります。

別に、平和運動に対してや、あるいは各国の核戦略にどうこう言うつもりはないですし、さまざまな理念はそれはそれで素晴らしいと思いますけれど、ただ、何となく「大義名分だけが走り続けてきた 73年」という部分はあるのかもしれないなとは思います。

確かに、戦後の核兵器の数の全体の流れだけを見ていれば、

1987年 全世界の核弾頭数 6万 3484 発

だったのが、

2018年 全世界の核弾頭数 1万 4525 発

となっていまして、ずいぶんと減ったようにも感じるのですけれど、これは米ソ(米ロ)2国の保有が減ったということによるもので、1960年代から見れば、フランスや中国は保有数を大幅に増加させていますし、イスラエル、パキスタン、インド、そして北朝鮮といった国が新たな核保有国となり、地域的にはむしろ広がっている感じです。

現在の世界の核兵器の保有状況

World War 3 nuclear weapons mapped: 14,535 nukes exist today in these 9 countries

もちろん、私自身には、こういう状況が良いだとか悪いだとかいうようなことを言えるような資格も教養もありません。

ただ、ひとつ確実なこととしては、私を含めての一般人というのは、こういう核兵器のようなものを「コントロールする側」ではなく、「コントロールされたことによる結果や影響を受けるだけの側」だということです。

もっと簡単にいえば、「被害を受けるか受けないか」という立場であるわけでして、決して「コントロールする側ではない」です。そして、全世界のほとんどすべての人たちはそうです。

一般的には現代の私たちは「核兵器の使用など実際にはない」というような認識の下で生きています。

基本的にはそうなのだと思います。

意図的に核が使われるなどということは、なかなか想像できるものではないですが、しかし、少し前に書かせていただきました以下の記事で取りあげましたように「間違い」が、この後も永遠に起こらないかどうかはわからないのです。

核戦争が「誤認」によって引き起こされる可能性を人々が想起した7月25日。グリーンランドの米軍基地上空で発生した小型の核爆弾級の爆発をめぐる騒動

この記事にも書きましたが、1967年5月には、アメリカ軍の誤認によって「全面核戦争一歩手前」にまで突き進んでいました。それは下の記事にあります。

1967年 アメリカと世界は「核戦争勃発のほんの一歩手前」にまで連れていかれた。そこに連れていったのは・・・太陽

私はこの「間違いの発生」の可能性というものを、自分の生きている人生の中で排除したことがなく、その間違いの時には、先ほど掲載しました「全世界の核の分布図」のうちのいくつかが、あるいはかなりの数が発射される可能性もあると思われます。

というのも、たとえば、「自動核報復システム」のようなものが、今でもロシアでは稼働していて、攻撃を受けたという時点で、その報復システムは「自動に作動する」のです。1度システムが稼働した場合、止めることはできない仕組みになっているはずです。そんなわけで、ひとつの間違いから何もかもが大きく発展する可能性があると思われるのです。

ずいぶん以前の記事ですが、

ウラジーミルの異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
 In Deep 2014/09/02

では、ロシア国営テレビ・チャンネルのニュースキャスターが、自分の番組の中で、以下のように語っていたことをご紹介しています。

「敵の核攻撃を受けた後、われわれの司令部の人員全てとの連絡が途絶えたとしても、システムは自動的に、地下施設や潜水艦からミサイルを正確な方角に発射する」AFP 2014/03/17)

これは、ソ連時代から運用されている「自動核報復システム」が今でも作動しているということを意味するようです。専門的な用語では「相互確証破壊」といいますが、ここでは自動報復という言葉を使っています。この理念はわかりやすく言えば、

「やられたら、必ず、やり返す」

ということで、さらにいえば、自動報復の正確な定義は、以下のようになっています。

「どちらからの先制攻撃であろうと、どちらの国も完全に滅びる

これが、相互確証破壊の正確な定義です。

平和の理念というのはとても大事なことだと思いますが、それ以前に「現実」として上のようなシステムにこの世界は覆われているということがあります。

 

そんなこの世ですけれど、この数年、とても多く世界中で目につくようになってきたのが、「核爆発のような雲」を伴う自然現象です。

冒頭の米アリゾナ州フェニックスのマイクロバーストは、「この世界の自然現象の変化」を顕著に私たちに知らしめてくれたものだったように思います。 2016年7月のことでした。もう少し接近した写真は下のようなものです。

2016年7月18日 米アリゾナ州フェニックスにて


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この光景は、冒頭に示しましたように、1946年の大平洋上の核実験場での核実験を彷彿とさせる光景そのものでもありました。この 1946年の核実験は、第二次大戦後の「はじめての核実験」でした。

その後も、次々と世に出現する「核爆発のような自然現象」は、さらに激しくなってきている気がします。

最近では、カリフォルニア州でコントロール不能となっている山火事の現場の煙もそのような状態となっていました。

8月6日 米カリフォルニア州オレンジ郡での山火事の煙による光景


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1963年までおこなわれた地上、海上での核実験の写真の中で印象的なものをいくつか自然の風景と照らし合わせて締めたいと思います。

なお、核実験で「キノコ雲」が出現したのは、1963年の夏までです。

この 1963年8月5日に「部分的核実験禁止条約(正式名:大気圏内、宇宙空間及び水中における核兵器実験を禁止する条約)」が調印され、これ以降、核実験は「地下」でおこなわれるようになったからです。ですので、第二次大戦後から 1963年までのものです。

今回のは核実験の写真は、すべてアメリカ軍により実施されたものですが、他の国は写真がほとんど残っていないか公開されていないためです。

ちなみに、まったくどうでもいいことですが、私は「部分的核実験禁止条約」が調印された 1963年8月5日の 2日後に生まれました。

 


1945年から1963年までのいくつかの核実験と自然の姿

1952年 大平洋核実験場での核実験「アイビー作戦」

The "Mike" mushroom cloud

2016年9月 トルコ・ナジリに出現した雲

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1951年 ネバダ核実験場での核実験「バスター・ジャングル作戦」

Troops during the "Buster Dog" shot

2017年9月 タイ南部カオラックでのマイクロバースト

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1957年 ネバダ核実験場での核実験「プラムボブ作戦」

Shot "Smoky" of Operation Plumbbob

2017年9月 イタリア・ジェノバの夕暮れに出現した積乱雲

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1958年 ネバダ核実験場での核実験「ハードタック作戦」

Shot "Oak" of Operation Hardtack

2018年5月 セルビアの首都ベオグラードに出現した雲

earthreview.net
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1953年 ネバダでの核実験「アップショット・ノットホール作戦 」

Shot "Grable" and the "atomic cannon"

2017年3月 オーストラリアのアデレードに出現した雲

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