猛暑の中で思う地球の終焉
私自身が、賞とかランキングにまったく関与してこなかった人生であると同様に、たいていの場合、私の住んできた町も、何の特徴もない場所ばかりでした。
今住んでいる、咲いた咲いたチューリップが咲いた県のウインダム・リセット市などは(いい加減にしろ)、「魅力のなさ」という点では日本一を争える場所だと思いますが、それ以外ではランキングなどに入ることもありません。
ところが……今日、8月2日、このビヨンド・リーゼント市が(いい加減にしろ)日本の上位ランキングに輝いていたことを知りました。以下にあります。
(報道) S県ところん市 同率9位入賞 (2022/08/02)
ま……暑さのランキングですね。午後2時に 38.6℃ということになり、猛暑で名高い熊谷市まで、あと 0.2℃と肉薄したのでした。……いやあ、もう……。
それで、なんか「風がない」のですよね。
猛暑とか熱波の時に「風力がきわめて弱まる」ということは、最近のアメリカの報道で知りました。
アメリカにおいて最も風力発電を稼働させているのはテキサス州なのですが、
「今年の猛暑で風力タービンがほとんど動いていない」
ことをアメリカのエネルギーサイトが以前報じていました。猛暑の中で風速があまりにも低く、「稼働しているのは、全体の風力タービンの 8%だけ」なのだそうです。
以下の報道です。
テキサスの熱波が風力発電の大きな問題を浮き彫りに
Texas Heatwave Highlights A Major Problem With Wind Power
oilprice.com 2022/07/13
これはヨーロッパでも同じことが起きていたそうで、風力発電というのは、猛暑に弱いことがあからさまになったようです。
電気需要が高い真夏に使えないというのは、もう何だかアレです。
それに加えて、テキサス州の話ではないですが、あまりの干ばつで、アリゾナ州やコロラド州などの数百万人に電力を供給しているダムがあるミード湖という人口湖が、建造以来、最も水位が低くなっていまして、このままだと、来年か再来年には、「電力が供給されなくなる」可能性が出ています。
[記事] アメリカの数百万人に電力を供給しているミード湖の水位が危険ラインを突破。フーバーダムの発電タービンの大半が動いていない模様
In Deep 2022年6月3日
このミード湖については、日本でも今日報じられていました。
(報道) 米最大の貯水池の水位が観測史上最低に 深刻な干ばつ…「ヒ素」含んだ土が舞う危険性も (msn 2022/08/02)
この記事では、「ヒ素を含んだ土が舞う危険性」を述べていますが、まあ、それもあるのかもしれないにしても、純粋に、
・飲料水、農業用水を含めたすべての水が行き渡らなくなる可能性
・数年内に電力供給が途絶する可能性
のほうが甚大だとは思います。
これは今すぐに起きることではなくとも、ミード湖の水位の低下は、当初の予想をはるかに超えた速度で進行していますので、来年あたりは危険かもしれません。
アメリカ7州に「人が住むことができない場所が生まれる」という可能性があるのかもしれません。電力はどこの国でも今は大変ですが。
それにしても、今日、地球の記録に書きました記事で、何か「とんでもないこと」が起きていることを知りました。
以下の記事です。
[記事] 地球の「自転速度が加速」し続けており、8月1日に過去最高の自転速度を記録。原因は不明
地球の記録 2022年8月2日
地球の「自転速度が激しく変化している(速くなっている)」のです。
米フォーブスによれば、地球の自転速度に変化が出たのは 2020年のことだそうで、今年 7月になってから速度が加速し、数日ごとに「過去最速」を記録しているのです。フォーブスの記事は以下です。
地球が突然速く回転している。私たちのこの地球が記録開始以来最も短い 1日を記録したその理由は
Earth Is Suddenly Spinning Faster. Why Our Planet Just Recorded Its Shortest Day Since Records Began
「その理由は」といっても、理由などわからないのですよ。何しろ起きていることの規模が大きすぎて、そう簡単に理由がわかるはずもないと思います。
こういうことを知り、そして今までの数年でこの地球に起きた「大変化」を思い出していました。もしかすると、地球は、本格的な変化に突入し始めているのかもしれません。そのことを少し書かせていただきます。
いよいよ感、が強いです。
磁極の移動の加速と「真の極移動」
北極の磁極(地名としての北極ではなく、北の磁場の極としての北極)が非常に早いペースで「移動」し続けていることを知ったのは 10年以上前で、それ以来、記事にしていました。
最近では、昨年 12月の以下の記事があります。
[記事] 地球の「北極の移動」速度が劇的に上昇しており、「南北の磁極の不均衡による磁場の崩壊」が近づいているかもしれない。何が起きるかは不明ですが
In Deep 2021年12月27日
1831年に観測が開始されて以来、「北の磁極の移動距離は、 2020年の段階で、2250キロメートルに及んでいる」ことは以前からわかっていますが、1900年代に入り、その動きは加速し、さらに「 21世紀に入ってからさらに加速している」のです。
西暦1900年から2020年までの磁場の移動距離
nature
この図が載せられた科学誌ネイチャーの記事のタイトルは以下のようなもので、「この理由は誰にもわからない」のです。
地球の磁場が暴走しているが、地質学者たちにはその理由がわからない
Earth’s magnetic field is acting up and geologists don’t know why
nature 2019/01/09
いずれにしましても、とにかく現在「ものすごい速度で、北の磁極が移動」し続けています。
最近ふと、10年くらい前に書いた記事の内容を思い出しました。
探しますと、以下の 2012年11月の記事でした。
[記事] 地球は「角度 50度以上の傾き」の大陸移動(真の極移動)を過去6度経験している
In Deep 2012年11月21日
記事では、米ハーバード大学の調査をご紹介しています。
この「真の極移動」とは、地球の外殻と呼ばれる表面が以下のように移動する現象です。
過去の地球で起きた「真の極移動」の状況
earthsky.org
軸が「50度以上も変化してしまう」のだそうです。
もちろん、急速に起きるものではなく(こんなことが急速に起きてしまったら、あらゆる生物が全滅します)、10万年から 100万年かけて、とハーバード大学の説明にはありました。
そして……まあ、今こういうようなことも「何となく少しずつ起きているのではないか」というように思わざるを得ないほどの劇的な変化があります。
2011年にカナダの先住民族の映画監督でもあるザカリアス・クヌットさんという方が撮影した『イヌイットの知識と環境異変』というドキュメント映画があり、そこでは、イヌイットの人たちが、
「星や太陽の位置を含めて何もかも変わってしまった」
ことを述べています。
以下のような「地球の軸が傾いてきているのだと思う」と述べる先住民の方もいました。
以下の記事では、このような変化に対しての非常事態を先住民族が宣言したことを取りあげています。
[記事] 「雪も鳥も空も何もかもが変化してしまったのです」 : カナダの北極圏で暮らす先住民族が、気候変動と環境変化に対しての非常事態を宣言
In Deep 2019年5月25日
2015年には、カナダの北極圏やグリーンランド、シベリア、アラスカの地に住む先住民族イヌイットの長老たちが、米 NASA に、「地球の軸が移動している」という警告の書簡を送ったことが報じられています。上の記事の後半に報道があります。
現在の私たちのほとんどは、今は自然そのものを目安にして行動したり、狩猟したりといったことはないですので、変化がわからないようになってしまっていますが、わかる人にはわかるということのようです。
それは、数値だけでは示されないものかもしれないですが、今は現実に、地球の自転の速度があがり、磁極はものすごいペースで北へ移動しています。
「地球全体が傾きつつある」
というようなことが起きているとしても不思議に思わないです。
大きな気流も海流も崩壊した
あと、「大きな大気の流れが崩壊している」ということも以前から取り上げています。以下は 6年前の記事です。
[記事] 地球の気流が壊れた : ジェット気流が赤道を通過して北極から南極に進むという異常すぎる事態。このことにより、この先の気象と気温はこれまでに考えていた以上のカオスとなる可能性が極めて濃厚に
In Deep 2016年6月30日
[記事] 気流の崩壊は続く : 規則正しく続いてきた成層圏の気流のサイクル「準2年周期振動」の規則性が2015年に崩壊したことがアメリカ地球物理学連合の研究で明らかに
In Deep 2016年9月4日
この「大きな大気の流れ」は、地球全体の気象や気温に大きく関わるもので、まあ、今はこの通りの一種の異常気象ですが、「それまであった大きな大気の流れのいくつかが崩壊」したのなら、この変化は、まだ大きくなっていくと見られます。
それと共に地球の気象と気温を支配している巨大な要素のひとつである「海流の崩壊」も進んでいます。(過去記事の一覧)
太陽活動も稀に見るような不安定さのまま進んでいます。(過去記事の一覧)
そして、最近の記事でご紹介させたていただいた「決定版」が、
「海にプランクトンがいなくなっちゃった」
ということが英国の海洋生物学者が率いる大調査で判明しています。以下の記事でご紹介しています。
[記事] 大西洋のプランクトンが「90%減少した」ことが英国の大規模調査で判明。そこから思い出す、地球の二酸化炭素の循環を支配しているものこそプランクトンだということ…
In Deep 2022年7月18日
この記事でご説明していますが、プランクトンが「地球の二酸化炭素の循環を支配している」のです。
ですので、完全にプランクトンがいなくなったりした場合、地球上の二酸化炭素のバランスが徹底的に崩壊すると考えられます。
英国の研究者は、「プランクトンがいなくなった場合、地球は人類が生きていくことができる環境ではなくなる」と述べていますが、すでに過去と比べて 90%のプランクトンがいないのです。
すでに地球は、「人類が生きられない環境に移行している」という気もしないでもないのです。
確認することが不可能な主張としては、ハンガリー・ブダペスト工科経済大学の科学者であるジャマール・シュライア教授の言う、
「現在、太陽系は、銀河系の最もエネルギーの高い領域である銀河コアに、可能な限り近い位置に近づいていることを示唆している兆候がある」
というのもあります。以下の記事の後半にあります。
[記事] 日本を含めたこの異常な地球の気象と気温の源泉は? …と考えていると最終的にいつも宇宙に至る自分
In Deep 2022年6月25日
実際、太陽系の近くの宇宙で何が起きているのかがわからないようなことも続いています。 2021年に、欧州宇宙機関 (ESA)が「太陽に最も近い星団が破壊されている」可能性を発表しています。
[記事] 地球に最も近い星団「ヒアデス星団」が、正体のわからない「強大な重力」によって破壊されていることを欧州宇宙機関が発表。位置的に次は太陽系…
In Deep 2021年3月27日
あるいは、2019年には、「次々と宇宙から星が消えている」ことが、天文観測で判明したことをご紹介したこともあります。
現在の天文学では観測されている宇宙の星のすべてがデータ化されていまして、そこには「 6億個の星」がカタログ化されているのだそうですけれど、50年前と比較したところ、
「 15万個に及ぶ光源に対応する星が見当たらなかった」
のだそうで、その後、さらに詳しく分析したところ、その中で少なくとも
「 100個の星(光源)が消滅していた」
ことがわかったというものです。以下の記事にあります。
[記事] 「宇宙から星が次々と消えている」ことが天文学者たちの大規模調査により判明。宇宙で何が起きている?
In Deep 2019年12月23日
なんか、まあ、いろいろと大変なことになってる感は、この数年あったのです。
ところが、そのような渦中で「コロナ禍」あるいは「ワクチン禍」「マスク禍」「過剰な消毒禍」というものが出てきてしまって、そちらのほうのことを書くことが多くなりました。
戦争というのは、勝てそうな見込みのあるほうから相手にして攻撃を始めるというのが、わりと基本的だと思うのですが、宇宙や海流相手に戦争して勝てるわけもないですが、「ワクチン禍」「マスク禍」あたりなら、
「もしかすると、何とかなっていくような展望もないではないのかもしれない」
というようには思っていました。
いやまあ、ダメな可能性のほうが高いですが、宇宙と地球の変化で人類が全滅する前に「人から人の、人為的な殺戮を少しでも軽減する」ということは現実的な思いでもあります。
明日の所沢の最高気温を 18℃などにすることは不可能でも、誰かに対して「 4回目の接種だけはやめたほうがいい」ということは伝えられるかもしれない、と。
まあ、これらの「禍」はともかくとして、地球は確かに壊れつつあるかもしれません。
要素が積み上がり過ぎています。
だからといって、ファックファックと叫びながら暴れていても仕方ないわけで(これは暑さの中で私がベランダでしていることですが)、せめて人類の尊厳というようなことをもう少しだけ思い出してから地球の人類として全滅していきたいなあと。
最近は、全滅ではなくとも、ある程度の滅亡は免れないと感じています。
それは 100年後 200年後というような時間軸でもないように思っています。
でも、特に悲観はないですし、自分らしい人生だったのかなあと少し思う程度でもあります。
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