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4月19日にメルマガ私たち現生人類は「鉄の種族」であることから思う生き方を発行させていただきました。

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すい臓ガンを筆頭とした、いくつかのガンが激増する明確な理由

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すい臓のベータ細胞を直撃するスパイクたち

何となくですが、著名人などの方に「すい臓ガン」と診断されたというような報道をよく見るようになったように思います。

現在の社会全般ではどうなのだかわからないですが、

「すい臓ガンが増える理由」

は、以前から、さまざまに示唆されていました。

ここでは、ワクチンというものに特化するのではなく、新型コロナウイルスそのものを含めて、つまり、スパイクタンパク質の影響といっていいかと思うのですが、少し、それについて記します。

理由は、「今後もすい臓ガンが増えることが予想される」からです。

もちろん、増えるのは、すい臓ガンに限ったことではないですが、ひとつの例としてです。

 

「インスリン」というような言葉を聞くことがありますが、以下のようなものです。

厚生労働省のページからです。

インスリンは膵(すい)臓から分泌されるホルモンの一種です。膵臓にはランゲルハンス島(膵島)と呼ばれる細胞の集まりがあり、その中のβ細胞から分泌されます。食後に血糖値が上昇すると、それに反応して膵臓からインスリンが分泌されます。

…血糖値を下げる働きをするホルモンはインスリンだけです。糖尿病の予防には食後の急激な血糖値の上昇を抑え、インスリンの分泌を節約することが大切です。

e-healthnet.mhlw.go.jp

こういう出だしですと、なんだか健康講座的な雰囲気もでてきますが、進めますと、ここに「β細胞」という言葉が出てきます。

ここからインスリンが分泌されるということです。

ただ、これですねえ。

β細胞は「ベータ細胞」と読むのですけれど、パッと見には、免疫細胞である B細胞と見間違う感じなんですよね。

B細胞は、一度体内に入ったウイルスや細菌を記憶し、次に同じ異物が侵入したときに追い出す働きを持つ重要な免疫細胞ですが、β細胞とは関係ありません。

このややこしさを解消するために、ここからは、インスリンを出すほうのβ細胞は、「ベータ細胞」と表記します。

それで、たとえば「糖尿病」というようなものの場合、どのような状態となっているかというと、以下のようになっているようです。

ベータ細胞は、膵島(※ インスリンを作る細胞の塊)でインスリンとアミリンの合成と分泌を行う細胞である。ヒトでは、膵島の細胞の 50– 70%をベータ細胞が占める。1型糖尿病や2型糖尿病の患者では、ベータ細胞の細胞量と細胞機能がともに低下し、インスリン分泌不全と高血糖症が引き起こされる

β細胞

「ベータ細胞の細胞量と細胞機能がともに低下」した場合、インスリンの分泌不全が起きたり、血糖が高くなるというようなことになると。

これは、ベータ細胞が何らかの理由でダメージを受けた場合、インスリンの分泌不全などにより、糖尿病といわれるような状態になりやすいということかと思われます。

そこで、たとえば、以下のような 2021年8月の論文があります。

SARS-CoV-2はヒト膵臓ベータ細胞に感染し、ベータ細胞障害を引き起こす

sciencedirect.com 2021/08/03

概要

新たな証拠は、 COVID-19 パンデミックと糖尿病との複雑な関係を示している。

COVID-19 と糖尿病を機構的に関連付けるために、インスリンを産生する膵臓ベータ細胞が SARS-CoV-2 に感染してベータ細胞枯渇を引き起こすかどうかをテストした。

われわれは、SARS-CoV-2 受容体である ACE2、および関連する侵入因子 (TMPRSS2、NRP1、および TRFC) がベータ細胞で発現し、NRP1  (※ ニューロピリン1というタンパク質)が選択的に高発現していることを発見した。

われわれは、SARS-CoV-2 が、新型コロナウイルス感染症患者のヒト膵臓ベータ細胞に選択的に感染することを見出した

SARS-CoV-2 感染が膵臓のインスリンレベルと分泌を減弱させ、ベータ細胞のアポトーシス(※ 細胞の自死)を誘導し、それぞれが NRP1 阻害によって回復することを実証した。

要約すると、私たちの研究は、SARS-CoV-2 が試験管内でベータ細胞の死滅を直接誘導できることを示している

新型コロナウイルスは、

「すい臓のベータ細胞の死滅を直接誘導できる」

ということを示した論文のようです。

そして、タイトルの「SARS-CoV-2はヒト膵臓ベータ細胞に感染し…」という部分を見ていただきたいと思いますが、受容体に「感染」するのは「スパイクタンパク質」です。

つまり、この論文の場合は、自然感染の新型コロナウイルスについてのものですが、スパイクタンパク質の観点から見れば、

「自然感染もワクチン曝露も機序は同じ」

といえます。

ただ、異なることは、自然感染とワクチン曝露のスパイクタンパク質のどちらが「強いか」は何度か記させていただいていますが、その差異は明白であり、

 

・ワクチンスパイクの強度は、自然のスパイクよりはるかに強い

・ワクチン mRNAのスパイクの生産量は、自然の 1000倍超

 

ということになっています。

それぞれ、2021年6月の記事「遺伝子コロナワクチンのさまざまな害についての「完全に科学的な側面から見たメカニズム」を…」にあるマサチューセッツ工科大学コンピューター科学人工知能研究所の上級研究員であるステファニー・セネフ博士のインタビューにあります。少し抜粋します。

スパイクタンパク質の強度について

「ワクチンでは、通常のスパイクタンパク質は生成されず、スパイクタンパク質の重要な場所にプロリン(※ 破壊されたコラーゲンを修復するアミノ酸)が 2本並んだバージョンが生成されるのです」

「ワクチンで作られるスパイクタンパク質には 2つのプロリンがあるので、非常に硬くなっており、形を変えられないようになっています

生産量について

「彼らが mRNA に対して行ったもう一つの改変は、RNAに余分なG(グアニン)とC(シトシン)をたくさん追加したことです。G とC をたくさん入れ、スパイクタンパク質を作ることを有利にしています」

「その結果、自然の新型コロナウイルスのゲイン(※スパイクタンパク質の産生能力)を 1,000倍にし、mRNAが、より多くのタンパク質を産生するようにしたのです」

indeep.jp

ニバーイ、ニバーイどころではなく、1000倍です。もっとも、この 1000倍というのは、一種のたとえであり、正確な数ではないですけれど、いずれしにても、

「ワクチン mRNA では、自然のコロナと比べて、著しくスパイクタンパク質の生産量が多い上に、強度がまったく異なる」

わけです。

そう簡単にこわれない。100人乗っても大丈夫( 古いCM ばっかりかよ)。

ともかく、ワクチン RNA は、スパイクタンパク質の生産数が比較にならないほど多く、そして、自然よりはるかに頑丈なスパイクタンパク質であり、どちらが、臓器に対しての影響が高いかはおわかりかと思います。

そして、もちろん、ワクチンの脂質ナノ粒子(中に mRNA と DNA の断片が入っている)は、すい臓にも達します。

以下は、ファイザー社による薬物動態試験の結果です。他の臓器と比較して特別多いわけではないですが、「時間の経過と共に蓄積している」ことがわかります。

薬物動態試験の結果より

薬物動態試験の概要表

ちなみに、接種後 48時間で、最も多く脂質ナノ粒子が検出されたのは、注射部位を除けば、肝臓と脾臓、そして、卵巣と副腎です。

 

ですので、これらの、肝臓、脾臓、卵巣、副腎などの疾患も今後増えるか、すでに増えていると思わないでもないですが、すい臓の場合、

「スパイクタンパク質が直接ベータ細胞に感染する」

という違いがあります。

とはいえ、肝臓、脾臓、卵巣、副腎への「さまざまな影響」も、次第に明らかになるとは思います。このあたりは、2021年の以下の記事に書いています。

(記事)コロナが、あるいはそのスパイクタンパク質が「もともと生殖不全を引き起こす可能性のあるメカニズムを持っている」ことを知る
In Deep 2021年6月1日

 

また、「副腎」に関しては、以下のようなタイトルの論文が医学誌ランセットにあるように、いろいろと直接的な影響もあるようです。

COVID-19 はヒトの副腎をターゲットにしている
COVID-19 targets human adrenal glands
Lancet 2021/11/18

ちなみに、副腎には、いろいろな働きがあるようですが、比較的最近知ったこととして、

「副腎は、卵子の形成、受精、胚発生に関係している」

ことが 2020年に、帯広畜産大学によるウシの研究でわかっています。

生殖機能とも関係する部位だと初めてわかったようです。

話をすい臓に戻しますと、他の論文で、さらに興味深い記述に突きあたったことがあります。

 

 

ヒトヘルペスウイルスとすい臓疾患の関係

スパイクタンパク質が「ヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)の再活性化を誘発する」ことを知ったのは、2年以上前のことで、こちらが取り上げた最初の記事だったと思います。

その後、

「ワクチンスパイクは、ほぼすべての種類のヒトヘルペスウイルスを再活性化させる」

ことを知りました。以下の記事にあります。

(記事)ワクチンスパイクタンパクは「ほぼすべての種類のヒトヘルペスウイルスを再活性化させる」ことを示した論文をもう一度読んで気づいたファイザーワクチンの怪…
In Deep 2023年3月18日

この記事に一覧で載せていますが、ヒトヘルペスウイルス(8種類)の再活性化というのは、どれにしても、多くの疾患と関係します。

ヒトヘルペスウイルスの再活性化が原因となり発症する中で、比較的一般的なものは、帯状疱疹(VZウイルス)、うつ病(HHV-6)などです。

 

そして、最近読みました論文に、

「ヒトヘルペスウイルスがすい臓の炎症を引き起こす」

ことが書かれていました。

論文より

…さまざまなウイルスが誘発性急性すい炎の既知の病因の 1つだ。

特に、肝向性ウイルス(B型肝炎ウイルスが最も一般的)、コクサッキーウイルス、サイトメガロウイルス(CMV)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、単純ヘルペスウイルス(HSV)、水痘・帯状疱疹ウイルスなどのウイルスは、すい臓の炎症を引き起こすことが示されている 。

作用機序はこれらのウイルス因子によって異なり、外分泌すい臓および内分泌すい臓の直接的なウイルス損傷から、ウイルスによって誘発される間接的な系統的な炎症反応まで多岐にわたる。

PMC 2021/10/15

このうち、サイトメガロウイルス、単純ヘルペスウイルス、水痘・帯状疱疹ウイルスは、それぞれヒトヘルペスウイルスです。

 

いずれにしましても、

・スパイクタンパク質は、すい臓のベータ細胞に直接感染する

ことに加えて、

・スパイクタンパク質により再活性化されたヒトヘルペスウイルスが、すい臓の炎症を促す

というふたつ大きな作用により、自然感染、ワクチン曝露を分けないで書けば、

 

「スパイクタンパク質は、すい臓への攻撃性が高い」

 

ことが確実かと思われます。

しかし、ここでも自然感染と、ワクチン曝露を分けて考えてみますと、たとえば、自然にコロナに感染した場合に、どのくらいの「数」の mRNA が入り、どの程度のスパイクタンパク質が体内に生じるのかはよくわからないですが、「ワクチンの場合は比較的はっきり」しています。

アストラゼネカのウイルスベクターは最大 500億個、モデルナの脂質ナノ粒子は 400億個、ファイザーの場合は、おそらく100億個に達する

それぞれの脂質ナノ粒子の中に、無傷のメッセンジャー RNA がいくつあるのかはあまり明らかではないが、たとえ 1つだけで、それぞれが 1000個のスパイクタンパク質を生成することに同意したとしても、数か月後には、身体は最低 30兆個のスパイクタンパク質に対処しなければならないことになる。

…ファイザーのワクチンを 3回接種すると、健康な細胞を最大 450億個犠牲にすることになる

Marc Girardot

これについては、以下の記事にあります。

(記事)人類の「血液」は乗っ取られた。時間の経過と共にそれは進む
In Deep 2023年11月15日

 

上にあります「最低 30兆個のスパイクタンパク質に対処しなければならない…」というようなことに、本来は身体が耐えられるわけがないのですが、それを耐えるのが人間の強い部分だとは思います。

ですので、上の記事のタイトルには、

「時間の経過と共にそれは進む」

と書いいますが、時間の経過と共に「耐えられなくなる臓器が少しずつ出てくる」可能性があるのかもしれないと。

その影響が比較的早いのが、今回取り上げた「すい臓」なのかもしれません。

その次としては、血液(血液のガンなど)かもしれません。

重大な問題のひとつである心筋炎に関しては、耐える耐えないの問題ではなく、「心筋に損傷を受けた以上、いつかは起き得るもの」であり(心筋は基本的に再生されないので、損傷を受けると生涯そのままであるため)、早いとか遅いとかの概念はあまりないです。

ちなみに、今日発表されたオーストラリアの心筋炎に関する研究では、心臓に症状を発症してから「 6ヵ月後に 54%の人たちが、心筋に異常な臨床所見を示していた」ことが述べられています。

(記事)ワクチン誘発性心筋炎患者の「50%以上」が6か月後でも心筋の異常な臨床所見を示したオーストラリアの研究
BDW 2023年12月28日

しかし、半数は、「臨床的な異常は認められなかった」ということでもあり(心筋の損傷状態の指標であるトロポニン値というものを基準にしています)、心筋の損傷って「回復する人は回復するものなのかなあ」と思ったりもしました。どうなんでしょうね。

患者の年齢の中央値が 21歳ときわめて若いことも関係するのでしょうか。

 

それはともかく、最近、興味深い論文を立て続けに見出しまして、こつこつ翻訳したりしていますが、その中のひとつには、以下のようなものがあります。

(記事)終末糖化最終産物(AGE)の受容体の関与が「コロナの単球への直接感染を可能にする」という論文
BDW 2023年12月27日

> 終末糖化最終産物(AGE)経路の受容体とスパイクタンパク質の相互作用が単球感染を可能にすることを示している…  ncbi.nlm.nih.gov

 

終末糖化最終産物(AGE)というのは、言葉を聞いたことはありますが、うまく説明はできません。老化の原因とかと言われているもののようですが、Google などに多くの説明ページがあります。

単球というのは、以下のように、免疫細胞なのですが、マクロファージなどに分化するものです。

単球

白血球の成分の一種であり、白血球の3~8%を占め、感染に対する防衛の開始に重要な細胞です。細菌などの異物を細胞内に取り込み、消化し、異物の一部を細胞表面に提示します(抗原提示)。これをT細胞が認識して、体の防衛が開始されます。単球は血管外の組織に移動すると、マクロファージと名前を変えます。ganjoho.jp

このような、後にマクロファージにもなるような免疫細胞そのものに「感染する」というのはどういうことなのかなとか思いました。

ここでも、研究はコロナの自然感染による事例のものですが、受容体に感染するのはスパイクタンパク質であり、先ほどのすい臓の話と同じ、ワクチンスパイクは「通常より大量に生成され、とても頑丈なもの」です。

あと、ガンに関しては以下のような論文も最近翻訳しました。

(記事)IgG4 は「ガンを超進行性にする」という論文
BDW 2023年11月29日

(記事)「SV40エンハンサーを含むプラスミドは、試験したすべての細胞の核に輸送される」と書かれている論文
BDW 2023年12月19日

 

以下の記事では、「SARS-CoV-2 ワクチン接種と発ガンのマルチヒット仮説」という論文をご紹介しています。

(記事)すべての要素が「発ガン」へと向かわせるメカニズムを網羅したコロナワクチンに関する論文。そして、フィンランドでの先天奇形の異常な上昇の原因は?
In Deep 2023年12月19日

 

もともと、ガンはコロナ以前から増え続けていたものですので、今後さらに増加したとしても目立たない話になるのかもしれないですが、今回書きましたように、すい臓ガンを含めた特定のガンに関しては、

「スパイクタンパク質を軸に考えると、明確にその発生率と進行性を押し上げる根拠が存在する」

ということであり、すい臓ガンを含めた、いくつかのジャンルのガンは今後粛々と増加していくということは避けられないと見られます。

スパイクタンパク質がベータ細胞を直撃する仕組からは、糖尿病も増えていそうです。

これらは曖昧な観測ともいえず、そういう社会に私たちは慣れていくしかないのかもしれません。

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