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2017年からの世界 これからの太陽活動 アメリカの憂鬱

太陽はきっと見ている……のか、あるいはトランプ米大統領が太陽を見ているかわからない中、世界は黒点ゼロ時代の特徴である「統治」と「独裁」に向かう?

投稿日:2017年2月6日 更新日:

ドイツの週刊誌「シュピーゲル」 2017年2月4日号の表紙

spiegel.de

ドイツの「シュピーゲル」は、Wikipedia によれば、

> 発行部数がヨーロッパで最も多いニュース週刊誌であり、毎週平均110万部が売られている。時の政府とも論陣を張る進歩的なメディアである。

ということで、欧米でとても影響力の強い雑誌のようですが、そのシュピーゲルの今週号の表紙が、冒頭のものでした。

トランプ大統領らしき人物が描かれていて、左手に血の付いたナイフを持ち、右手には、往年のアメリカのパンクバンド「カジュアリティーズ」のボーカルの首が掲げられています(違うだろ)。え? ああ・・・自由の女神ですか。 ともかく、アメリカ大統領がここまでの描き方をされるのは珍しいと思います。

バンド「カジュアリティーズ」のボーカル
Google

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太陽活動と米大統領の動静がリンクしている現実

この「アメリカン・ファースト(American First)」と題された号の内容については、シュピーゲルの、

The Pain of a Donald Trump Presidency
 (トランプ大統領就任期間の苦痛)

というページに書かれてあります。

そこには、「このアメリカ大統領は人種差別主義者だ」とか、「トランプは、トップの座からのクーデターを試みている」というようなストレートな表現もありますが、いわゆるメディア等で一般的に批判・非難されているようなことがいろいろと書いてあるという感じです。

そのこと自体にふれる意欲はないですが、政策云々より、トランプ大統領が就任して以来、「あまり良くないなあ」と思ったのは、

「トランプ大統領は、反対者が怒りを感じるように仕向けている」

ことに対して、

「反対者は乗せられた通りに怒っている」

という「怒りの連鎖」というものがありまして、こういう連鎖は本当にあまり良くないなあとは思いますが、 今の世界は・・・まあ日本でもそうですが、「怒るのが当然」というような風潮が色濃く漂っていまして、それはどうなんだろうなあとは思います。

「怒る」ということがどういう意味で良くないかを説明するのは大変に難しいことで、書き出すと、途方もないことになりそうですので今はふれないですが、私自身も、そのこと(怒らないように、あるいは他の面でも感情を爆発させないように生きること)をかなり留意して生きている昨今です。それがうまくできているかどうかは別の話ですが。

ところで、私は、このトランプ大統領という人が、アメリカの大統領になって以来、「太陽黒点数との連動」を見続けていました。

そして、何というかあまく表現できないですが、「うまく流れているなあ」というような感心をしていたということがあります。

 

太陽黒点がない時代の特徴

今年 2017年は、最初の日から「太陽黒点がない日が続いていた」ということに関しては、

太陽黒点のない2017年から起きること
 2017/01/08

という記事などに記したことがあります。

2017年1月1日から1月7日までの黒点数の推移

・NASA

そして、上の 1月7日から1ヶ月経ったわけですが、「その後」はどうなっていたでしょうか。

太陽黒点数の推移は下のようになっていました。そして、そこにトランプ大統領の動きもつけくわえてみました。

 

トランプ大統領就任が近づくにつれて、1月11日まで続いた「黒点0」の状態が終わり、太陽表面の黒点は少しずつ増えていました。

そして、1月20日のアメリカ大統領就任式の日、太陽黒点数は「前日の3倍」という突然の急増ぶりを見せたのでした。

その比較的高い数字はその後も継続しまして、その間に、トランプ大統領は、メキシコの壁の建設の発表だとか、特定の国からの入国禁止などの大統領令を出して、世の中も騒然としたりしていたのでした。

何というか、トランプ大統領の動静は太陽活動とうまく連動しているなあというような感じがしたりした次第です。

今日 2月6日現在は、黒点数は 22個にまで減っていて、新たに黒点が登場しなければ、今後もそれほど多くはならないと思われます。

そして、基本的には、今後、過去記事、

太陽黒点数が「0」となった2016年6月からの世界は
 2016/06/06

という記事に書きましたように、地球は、「長く続く可能性のある黒点0の時代」へと入っていくことになります。

それで、今後の……まあ何もなければ4年間続くトランプ大統領の時代は、「太陽活動から見てどのようになるか」といいますと、上にリンクしました「太陽黒点数が「0」となった…」に、太陽黒点と社会活動を研究していたロシアの科学者チジェフスキー博士の分類を載せたことがあります。

チジェフスキー博士によれば、「黒点ゼロの時代」は、少なくとも、博士がデータを集めた 1920年までは、以下のような期間でした。

チジェフスキー博士の研究による「黒点最小期」の社会の特徴

この時期の特徴:

・大衆の統合性の欠如
・大衆は政治的、軍事的な問題に関心を示さない
・穏やかで平和的な大衆
・寛容で忍耐強い大衆

これらの特徴のもたらす結果:正しい思想を守るために戦うことの情熱の欠如。闘争を放棄し簡単に断念してしまう。

この時期に現れる社会的な現象:平和条約の締結、降伏、占領、問題解決の場としての議会の活発化、独裁や専制の強化、少数エリートによる統治の強化。

とありますが、この中で最も注目すべきは、

> 独裁や専制の強化

そして、

> 少数エリートによる統治の強化

と、「独裁」、あるいは「統治」いうような文字が出てくることです。

これに関しても、今、進んでいる感じはします。アメリカの話というより、世界の多くの国でそのような感じになってきているような気はします。

中国もそういう気配はありますし、フィリピンなどは大統領が「戒厳令」を目論んでいることが報じられています。

下は、最近の中国とフィリピンに関する特筆できるかもしれない感じの日本語のニュースです。

香港の大富豪失踪 中国が送った恐怖のサイン
 Financial Times 2017/02/06

ドゥテルテ大統領、反発根強い戒厳令に意欲
 日本経済新聞 2017/02/06

「戒厳令」とは、語義そのものは「非常事態などに際して、軍隊が警察のかわりに治安の維持にあたること」を示しますが、もっといえば、「憲法・法律などの一部の効力を停止して、国家を軍隊が統治する」ことです。

憲法や法律がないのですから、統治した人は「何でもできる」という状態になることで、独裁を目指している人には魅力的な政治形態だと思われます。

フィリピンの大統領はこれを目指しているらしく、あるいは、アメリカの大統領も「法律って邪魔くせー」と考えているかもしれませんしね。

 

いずれにしても、歴史を見てみれば、ある程度はこの「統治」あるいは「独裁」という方向に世界は向かっていくのだと思っています。

ただ、過去の歴史と違うのは、気候や自然事象が穏やかでいてくれる保証がないということかもしれません。

いずれ記事にするかもしれないですが、最近、イギリスのレディング大学の科学者たちが、「太陽活動の減少が急激すぎること」についての研究を発表していまして、その影響はそう遠くない先にいろいろと出てくる可能性があるようです。

それにしても、太陽が統治しているのか、「太陽を利用しようとする」試みがあるのかわからないですが、世界の流れは太陽と連動しているように見えます。

そして、今こそが、すべてのひとりひとりが感情の爆発を抑えて、冷静に「考える」時代だと思います。





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Oka In Deep

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