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2017年からの世界 これからの太陽活動

エイプリルフールの太陽の暴走:黒点数は昨年8月以来の数に達し、Mクラスのフレアも発生。コロナホールも何だか凶悪化し、少し社会的に影響がありそうな気配

投稿日:2017年4月2日 更新日:

2017年4月1日に発生したMクラスの太陽フレア

SIGNIFICANT SOLAR FLARE




 

ほんの少し前に、

太陽の表情が急変:表面には100万キロの長さのコロナホールが出現すると共に、半月の間「ゼロ」だった黒点が唐突に急増し、地球は現在、磁気の嵐にふきさらされている最中
 2017/04/02

という記事を書きまして、(本来なら)現在は太陽活動がもっとも小さくなる「極小期」に穏やかに向かっている太陽が、唐突に黒点を増大させていて、また、それと同時に、太陽の表面に「磁気を噴出する場」であるコロナホールの巨大なものが出現し、現在の地球は磁場の嵐に見舞われていることを書きました。

黒点数は、半月以上も「 0 」が続いていた後、突然、50 にまで届きました。

しかし、すでに太陽黒点ゼロがデフォルトにも近い状態になりつつあったこの時期に、

「いくら何でも 50を大きく超えてくるようなことはないわよね」

と、なぜかギャル言葉で思ったりしていたのですが、今日、NASA のデータを見てみますと、下のように、「黒点数 79 」ということになっていたのです。

それどころか、その黒点群のひとつが「Mクラスの太陽フレア」を噴出さえしたのでありました。

この活動最小期の手前の時期に、太陽はどうしちゃったのか。

 

フレア発生の後、さらにフレアの発生しやすい構造の巨大黒点群も出現

最初、NASA のデータを見た時は、

「そういえば、エイプリルフールだ。黒点数 79 とか太陽フレアとかはネタか」

と思っていたのですが、日付けが変わってもそのままでしたので、どうやら本当のようです。

それで、この黒点数 79 というのは、このくらいの数の黒点が出たのはいつ頃なのかを NOAA (アメリカ海洋大気庁)のデータで調べてみましたら、

・2016年 8月31日 「黒点数 91 」

という日があり、この以来の黒点数となったようです。

このくらいのレベルの黒点がコンスタントに出ていた頃は 2015年の秋くらいまでですので、今の時期としてはかなり多い黒点数といえるものだと思います。

ちなみに、黒点数が 100を超えますと、太陽活動最大期とさほど変わらなくなり、「非常に多い」といえるレベルになりますので、そうはならないとは思いますが、今の 79 からさらに増えるようなことがありますと、なかなか異例の状態といえるのかもしれません。

なお、発生した太陽フレアもまた最近では珍しい規模でした。

太陽フレアは、その爆発のエネルギーの規模で上から、

・Xクラス
・Mクラス
・Cクラス

というようにわけられていて、Mクラスは、2番目の規模のものとなります。

これも NOAA のデータで調べてみますと、今回の規模より大きな太陽フレアが発生したのは 2016年7月23日で、9ヶ月ぶりの規模のものとなりました。

しかも、今回、フレアを発生させた黒点群は、今、出ている黒点群のうちでも「小さなほう」のものです。

太陽フレアを発生させたのは、下の図の右側の 2644 と数字がつけられている黒点群(活動領域)です。

・Spaceweather

上の図にも記しましたが、現在、地球に向いている黒点群 2645 のほうが大きく、また、スペースウェザーの記事によれば、この黒点群は「ベータ・ガンマ構造の磁場('beta-gamma' magnetic field)」を持つ黒点だと記されています。

このベータ - ガンマ構造というのは、簡単にいうと、よくわからないのですが、以前もこの構造の黒点が大きなフレアを発生させることは多々ありましたので、「太陽フレアを発生させやすい構造」であることは確かだと思われます。

他に、ベータ-ガンマ-デルタ構造というのもあるのですが、そのあたりの概念の意味はともかく、過去記事でも、比較的近いところでは 2015年に、

奇妙な体調とメンタルは3月11日にXフレアを発生させる前日に「3…」と描こうとしていた現在の太陽活動のせい?
 2015/03/14

という記事で、この構造の黒点が「Xクラスの太陽フレア」を発生させたことをご紹介しています。

2015年3月11日に発生したXクラスの太陽フレア

spaceweather.com

これは「 3月11日に発生した」ことで、記憶に残っています。

他にも、この構造の黒点がXフレアを多く発生させたことをいくつかの記事でご紹介したりもしましたが、仮に、現在、太陽に出ている黒点群 2645 が、Xフレアを噴出した場合、いつぶりになるのかと調べましたら、

・最後にXクラスの太陽フレアが発生したのは 2015年5月5日

ということでした。この日に、X 2.7 の太陽フレアが発生しています。

ですので、まあ、発生しないとは思いますが、仮に今後、Xフレアが発生した場合、「約2年ぶり」ということになり、しかも、本来なら太陽活動縮小期であり、こういう活動はあまり考えられないものですので、「逆行した動き」というようなことにもなるのかもしれません。

ちなみに、ここ数年は太陽活動が弱いこともあり、NOAA の記録では、「過去 850日」の間で、Xフレアが発生したのは「たった 3日だけ」です。

それだけに、この太陽活動極小期に入りつつある今、Xフレアが発生すれば、とても珍しい事象となりそうです。

それにしても、先ほどリンクしました「奇妙な体調とメンタルは…」という記事では、そのタイトルの通り、その時の私の体調もメンタルも奇妙な感じだったことにもふれていますが、今もそうなんですよ。

やっぱり太陽の影響を受けやすいのかなと、半分思い込みであることを自覚しつつ、そう思います。

ちなみに、現在、具体的に地球はどのような磁場の影響を受けているかといいますと、

・3月29日から現在まで「高エネルギー電子」の影響の臨時警報NICT
・世界の一部地域でブラックアウト(電波障害)が発生NOAA

などが報告されています。

ところで、磁気と関係するコロナホールのほうは現在どのようになっているのかというと・・・何となく「悪い人になったドラえもん」のような表情を見せてくれています。

黒い部分がコロナホールです。

2017年4月1日の太陽のコロナホールの状況

spaceweather.com

 

影響は数日で終わると思うのですが

そんなわけで、こういうように急激に黒点が増えたり、磁気の影響が強い時には、人間的にも社会的にもいろいろとありそうです。というか、この数日を見てみますと、すでに「いろいろあった」というようなことも言えそうです。

何が「いろいろと」なのかは難しいですが、太陽活動がまだ比較的活溌だった 2014年の、

太陽黒点が人間社会にばらまいた「暴力の種子」の数々は今後どこに向かうのか
 2014/11/07

という記事のタイトルそのものの「暴力の種子」の関係というか。

歴史を見れば、「抑圧されていたもの」が「噴出する」時期としては、黒点増大期が最もそれに適合する時であることは過去のデータも示しています。

ふとニュースを見てみれば、暴動的なものも増えていまして、南米のパラグアイでは、憲法改正に対しての人々の抗議が暴徒化し、1人死亡し、その後、国会議事堂が放火されるというカオスに陥っているようです。

2017年4月1日の英国ガーディアンの報道

Guardian

上のガーディアンの報道は動画ですが、かなり荒れているようです。国会議事堂が放火され破壊される様子なども映っています。国会議事堂が放火されて破壊されるということがどの程度の事態かは、たとえば、「日本で同じようなことが起きるとその重大度は?」等と考えれば、かなりの一大事であるとは思います。

まあ、パラグアイはひとつの例ですが、太陽の活動が活溌な間は、

「人間は基本的に興奮する」

ということが歴史的に記録されていることを知って以来、そういうものだと確信するようになりました。

つまり、

太陽黒点の増加は、《暴力、紛争、戦争、人命の軽視、感情の爆発》などとリンクしやすい

ということです(太陽に影響されやすい人と、されにくい人がいると思いますが)。

 

これに関しては、3年前の記事、

太陽と暴動。そして、太陽と戦争
 2014/03/04

に詳しく書かれているように思います。ここには、生化学的なものも含めて、主に、嶋中雄二さんの『太陽活動と景気』 などから記させていただいています。

生化学というのは、たとえば、「太陽に黒点がある時と黒点のない時では、人間の血液の凝固速度が二倍以上違う」というような事実もあるのです。これは、日本の科学者たちが 1935年にすでに発見していたことでした。

そして、その記事に抜粋した、20世紀初頭のロシアの偉大な科学者、アレクサンドル・チジェフスキー博士(1897 - 1964)の言葉、

「大衆の興奮も太陽の周期に従っている」

というものが、最もわかりやすい結論だと思っています。

あと、暴力の他に、「精神的におかしくなりやすい人が増える」ことも、先の記事をはじめ、過去の医学のデータで明らかになっています。

ですので、「奇妙で暴力的な犯罪」などが起きやすいかもしれないですので、気をつけようがないとはいえ、認識はしておいてもいいのかとも思います。

あと、黒点が増える時は交通事故も起こりやすくなります。これは、ロシアや、あるいは、日本の科学者たちも 1966年に統計をとって確認していますが、これに関しては、「太陽黒点と事故の関係…」という2014年の記事に資料などを記していますので、ご参照下されば幸いです。

こういうように、わりと「具体的な影響」が出るものなのです。

しかし、現在の太陽黒点が多い状況はイレギュラーなものですし、出現しているコロナホールも長く続くものではないですので、どちらも、そのうちすぐに消え、つまり、すぐにいろいろと沈静化していくのだと思います。

早ければ数日でこの妙な状況は解消されるはずです。

それまで、おとなしく太陽が沈静化してくれるのを待ちたいところです。

というより、このまま沈静化しなかったら変ですし。

 

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