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2019年からの世界 地球という場所の真実 宇宙の中の地球

宇宙で不可解な異変 : 私たちの銀河系の中心にある超大質量ブラックホールが、突然「通常の75倍明るく輝く」という事象が発生。理由は不明

投稿日:

2019年8月14日の米ビジネス・インサイダーより


Business Insider




 

銀河系で何が起きている?

私たちの銀河系の中心に、「いて座A*」という超大質量のブラックホールが存在しているのだそうですが、そのブラックホールが、

「突然、 通常の 75倍の明るさに輝いた」

ということが報じられています。

科学系メディアは当然のことながら、冒頭のようなビジネス系の媒体でも、欧米では多くの報道メディアが伝えていました。

これがいったいどういう理由によるもので、「何が起きているのか」ということについては、科学者たちにもわからないようで、かろうじて推測できるのが、ブラックホールの周囲の星やガスなどとの相互作用による何かが起きたのではないかということですが、基本的には、

「既知の科学ではまったく理解できないことが起きている」

と言えるようです。

このブログを始めてからのこの 10年間くらいは、太陽系そして銀河系で、それまでの天文学では理解できないようなことがたびたび起きていますが、今回の出来事も、やはり既存の科学では理解できないもののようです。

まず、冒頭の米ビジネス・インサイダーの記事をご紹介させていただき、その後、この 10年間くらいに銀河系で起きていたことを簡単に振り返ってみます。


The supermassive black hole at the center of our galaxy suddenly lit up brighter than scientists had ever seen, and nobody knows why
Business Insider 2019/08/14

私たちの銀河系の中心にある超大質量ブラックホールが、突如として明るく輝き出すという異変が発生。しかし、科学者たちにはその理由がわからない

天の川銀河の中心にある超巨大ブラックホールが、過去 20年間の観測で見られた光より、突然 75倍も明るく輝きだした。

この光のフラッシュの原因は科学者たちにもわかっていない。

このフラッシュは非常に明るいため、研究者たちは、ブラックホールの研究の中で、ブラックホールが時間とともにどのように変化していくのかについての理論が新しくなっていく可能性を考えている。

天の川銀河の中心にあるこの超巨大ブラックホールは通常は静かだが、今年 5月に、前例のない赤外線の爆発が発生し、天文学者たちを驚かせた。

この超大質量ブラックホールは、「いて座A*」あるいは「 Sgr A* 」と呼ばれる銀河系中心にあるもので、5月13日に、2時間の間、光スペクトルの近赤外領域に沿って突然通常より 75倍明るく輝いたのだ。

研究者たちが 8月5日に発表した新しい論文によると、これは、過去 20年間のこのブラックホールの観測で見られた中で最も明るい光のフラッシュだという。

研究者の一人は、その輝きがあまりに明るかったので、最初は、いて座A* の周囲を公転している恒星「 S2 」と間違えたほどだった。

科学者のひとりは以下のように言う。

「私は、いて座A* がこのように明るかったことを見たことがありません」

論文の筆頭著者である天文学者のトゥアン・ドゥ (Tuan Do)氏は、以下のように述べている。

「これを観測して、すぐに私は、このブラックホールで何か興味深い出来事が起きていることを悟りました」

この新しい発見は、現在のブラックホールに対しての統計モデルの限界を押し広げる可能性がある。そして、これまでの科学のブラックホールに対しての理解は、まだ完全ではないということでもある。

この前例のない輝きを発見した天文学者たちは、ハワイのマウナケアにあるケック天文台で、赤外線カメラを用いて、いて座A* を 4日連続して観察した。

科学者たちは、ブラックホールが近くの星の光をどのように歪ませたかを観察することにより、アインシュタインの一般相対性理論をテストしたいと考えていた。彼らはその目的を達成し、さらには、前例のない赤外線の爆発を観測することができたのだ。

観測の 4日のうち 3日間は、このブラックホールは「明らかに光が上昇した状態」だった。

ドゥ氏は、以下のように述べている。

「今年、このブラックホールの明るさが非常に大きく変化し、私たちが過去に見たことがないほど明るいレベルに達しました。このようなことになるためには、何か異常なことが起きているのだろうと考える他はないと思われます」

現状では、研究者たちにも、このブラックホールで何が起こっているのか正確にはわからない。

ブラックホールは、物質が小さな空間に詰め込まれ、非常に強力な重力を与える。たとえば、いて座A* は太陽 400万個分の質量を持つ。

そして、ブラックホールの引力は非常に強いため、光さえ逃げられない。そのため研究者たちは、ブラックホールから放射されて近くのガスや星と相互作用する赤外線または X 線を観察する。

研究者たちは、そのような何らかの相互作用がこの明るい閃光を引き起こしたと考えている。具体的には、2018年に、いて座A* の近くを通過した近くの星との相互作用により、ブラックホールの端でガスの流れが乱れた可能性について研究者たちは考えているという。

いて座A* では、2013年にも、科学者たちによって、同様の不思議な X 線の爆発が検出されている。この時は、通常の X線レベルの 400倍の明るさだった。

いて座A*では2013年に通常の400倍のX線レベルが観測されていた

科学者たちは、いて座A* を引き続き監視し、重大な変化が発生しているかどうかを確認する必要がある、とドゥー氏の研究チームは述べている。

ドゥー氏は、「現在、多くの天文学者の方々が、いて座A* を観測し続けています。そして、この夏はそのような状態が続くと思います」と言う。

 


 

ここまでです。

銀河系といえば、私が、ブログ In Deep を書き始めて、すぐの頃の 2010年に、

「銀河系の本当の形状が判明した」

という報道がありまして、それがとても衝撃的なものでした。

ふだん、私たちが「銀河系」と聞いて想像するのは、以下のような形状の星雲ではないでしょうか。

 

これを「横」から見ると、どのような姿か想像できますでしょうか。

2010年、NASA のフェルミガンマ線宇宙望遠鏡という天文衛星のデータを分析している中で、研究者たちは、銀河系が、いわゆる横から見ると、以下のように、上下に「エネルギーの巨大な泡」を持っていることを突き止めたのです。

私たちの銀河系の姿


NASA

上の図は、米ニューヨークタイムズの記事に載せられていたものですが、その時の記事の見出しもまた、

銀河系の中心部で何か巨大なことが進行している。
天文学者たちはそれが何であるのかは科学者たちにもわからないという。

というものでした。

そのニューヨークタイムズの記事の本文の出だしは次のようなものです。

Bubbles of Energy Are Found in Galaxy

エネルギーの泡が私たちの銀河系で見つかる

ニューヨークタイムズ 2010年11月10日

NASA フェルミガンマ線宇宙望遠鏡 からのデータを調査している科学者チームは(2010年)11月9日に、銀河系の中心部から噴出している2つのエネルギーの泡を発見したと発表した。

11月10日にリリースされた学術雑誌アストロフィジカルジャーナルによると、NASA の調査チームは記者会見を行い、 この泡が、銀河系の両サイドから各方向に 25,000光年の距離で広がっており、これは、超新星 100,000個分にも相当するものだと語ったと記した。

「これは非常に巨大です」と、今回の現象を発見したハーバード・スミソニアン天体物理学センターの研究チームのダグフィンク・ベイナー氏は言った。

どこからこの泡が来ているのかはわかっていない。

今回の調査に参加していなかった米プリンストン大学の天体物理学者であるデイビッド・スパーゲル氏は、この泡がこれまで銀河系の中にあったとは信じられないほど巨大であることに驚嘆の声をあげた。

これについては、2010年の以下のブログ記事に翻訳を載せています。

銀河系の中心で巨大なことが進行していることに天文学者たちが気づき始めた
 In Deep 2010年11月11日

 

この発見が 2010年で、おおむね 10年くらい前のことです。

その後も銀河系ではいろいろなことがありましたが、個人的に興味を持ったのは、2017年1月の以下の記事で、何だかよくわからないとはいえ、

「銀河の消滅というようなことが起きている」

らしいのですね。

この記事でご紹介した翻訳記事から抜粋しますと、以下のようなことが起きているらしいのです。

Something unknown is sucking the life out of galaxies

未知の何かが銀河の生命を殺している

Earth Chronicles 2017/01/19

天文学者たちは現在、非常に奇妙で、同時に恐ろしい現象を見ている。宇宙の向こうに散らばっている銀河を「何かが」文字通り殺しているのだ。

この「殺りく」の加害者はまだ発見されていないが、オーストラリアにある電波天文学研究センター(ICRAR)の研究者たちは、この謎の事象を解決しようと努力を続けている。

世界有数の性能を持つ望遠鏡を使って 11,000個以上の銀河を研究している ICRAR の科学者チームは、この事象は、いわゆる「ラム圧ストリッピング」のプロセスに関連する可能性があるという結論に達した。

ラム圧ストリッピングは、銀河にガスを送るものだが、観測されたすべての徴候は、このプロセスが、これまで考えられたよりもずっと頻繁に宇宙で発生している可能性があるということだった。

実際には、ガス状銀河がなければ、宇宙は新しい星を作り出すことができないので、銀河はこのプロセスの中で速やかに死んでいく。

この銀河に対しての犯罪の容疑者は誰なのかということについて確定的な答えは出ていないが、研究者たちは、おそらくは暗黒物質だろうと述べている。

 

こういうように、銀貨系が大きく変化しようとしている中では、当然のように、私たちの太陽系も非常に大きく変化しています。

この 10年間くらいの間に、太陽系で観測されている「大きな変化」には以下のようなものがあります。

2019年までの10年ほどの間に太陽系で観測された変化

・1901年から観測が続いてる太陽磁場が最近の数年間で 230パーセントも増加。

・太陽の影響による磁気嵐が異常に増加している。

・水星のこの数年の変化はとても激しく、極地に氷が突如として現れ、そして突然強力な「磁場」が出現した。

・金星では、過去 40年間で、オーロラの明るさが 2500パーセント増加。

・木星では、過去 10年間で、プラズマ雲の明るさが急激に増加した。

・土星では、過去 30年の間に赤道の流れの速度が大幅に低下した。

・天王星では、雲の活動が急激に増加し、明るさの急激な増加が再度認められた。

・海王星では、大気の明るさが 40%増加した。

・冥王星は気圧が 300%も上昇した。

・月ではその周囲に厚さ 6000キロメートルのナトリウム層が形成されており、つまり「月の環境に大気が作られる前兆」である可能性がある。

・太陽系の端の発光プラズマが 1000パーセントの増加を示している。

これは、昨年の以下の記事でまとめています。

あまりにも大きな「太陽系の変化」に唖然とし……。もうすぐ「月には大気が形成され」、「太陽の縁からは1000%増加したプラズマ光がやってくる」中で、私たちはどうなるのか?

 

こういうように、今は、宇宙の変化が激しいのです。

こう変化が激しいと、近いうちうに、銀河系も太陽系も全部宇宙の藻屑と消えちゃうのかもしれないですね、ハハハ(ハハハじゃねえだろ)。

まあしかし、先ほどリンクしました「宇宙の終わりが始まった?…」というような報道の内容を見ていますと、この宇宙では、たった数年の中で、信じられない速度で変化が続いているということになりそうです。

宇宙年齢というと、数千万年とか何億年とか、そういう単位が出てくることが多いですが、この 10年で見ている変化は、そんなおおざっはな単位ではなく、「何か月」とかで、とんでもない変化を起こしたりしています。

真面目な話として、今、社会も地球も宇宙も一斉に変化していっているということなんですかね。





  • この記事を書いた人

Oka In Deep

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