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4月19日にメルマガ私たち現生人類は「鉄の種族」であることから思う生き方を発行させていただきました。

2016年からの世界 人類の未来 拡大する自然災害

クロアチアに浮かんだ空中都市から行き着いた、アフリカのソマリランドで始まっている「地獄」

投稿日:

2016年4月30日のクロアチアの報道より

croatia-float-cityFANTOMSKI NEBODER NA NEBU IZNAD ZAGREBA

 

今年は、「空中に浮かび上がる巨大建造物」というものが何度か話題に出た年でもありました。

いや・・・ちょっと過去記事を見てみますと、最初は今年じゃありませんでした。

2015年10月9日に中国広東省にある仏山市の上空に出現した光景

china-skycity-top3・過去記事「…中国に出現した「空中巨大都市」に驚きつつも、それらもまたホログラムかもしれないという世の中で」より。

 

この中国広東省の「空中都市」が出現したのは昨年 10月ということで、もうあれから半年以上経っているのですね・・・。

ちょっとこう、最近、「時間の感覚の現実」が自分の中にあるのと違ってきていて、記憶だけで時期を辿ると大体違っていますね。

もうひとつの「空中都市」は、今年3月でした。

2016年3月18日に中国大連の海の上に浮かび上がった光景

china-floating-tairyan・過去記事「次々と出現する「空中浮遊都市」の原因に対して噴出する諸意見…」より。

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クロアチアの雲の上に出現した光景も中国の場合とよく似た巨大ビル群で

そして、この連休中に、クロアチアの首都ザグレブで冒頭のような光景が出現したことが報じられていました。

このクロアチアの報道では、とても冷静に「これは単なる蜃気楼です」と、まとめられていたのですが、ただ、写真自体から何だか「変な感じ」を受ける部分はあります。左にある大きな建物のような影と、その横に並んでいる建物群との角度が変だと思うのです。

下にある木の位置から考えますと、この写真は「斜め」に撮影されていて、大地と平行にしてみると、下のようになります。

croatia-city-45

 

これを報じたクロアチアのメディアは、これまでの「空中都市」のことも知っていて、それらの例にもふれながら、以下のように記しています。

クロアチアの報道の後半部分より

これら空中の超高層ビル群の光景に対して、欧米メディアでは、多次元宇宙への扉だとという説を主張したり、あるいは、地球の国民たちを洗脳するためにホログラムを使うという「ブルービーム・プロジェクト」だという説もあった。

しかし、これらの真実は平凡なものだ。これらは自然現象 — すなわち蜃気楼に過ぎない。蜃気楼は、大気中の温度差によって光が屈折を起こし、遠方の風景などが虚像として現れる現象だ。

というように、極めて冷静に対処して記事を締めています。

この記事にもあり、また、以前の記事にも書きましたが、これらに対しては、陰謀論を含めて、以下のようなさまざまな主張が出されています。

  • 蜃気楼
  • 地球で多次元宇宙の扉が開き始めている
  • 何者かがホログラムで虚像を投影させている

などです。

最も普通に考えられるのは、やはり蜃気楼という言い方でいいのかどうかわからないですが、大気光学現象なのでしょうけれど、「なぜ、最近になって、こんなに同じような光景が浮かぶような現象が続いているのか」ということはいろいろ思います。なぜ「巨大ビル群」ばかりなのかと。

まあしかし、このことに関しては、「こういうことがまたありました」という報告というような感じです。

ちなみに、今回の空中都市が現れたザグレブというのは、クロアチアの首都です。

ザグレブの場所
zagreb-mapGoogle Map

 

このクロアチアというのは、過去記事でふれたこともありますが、昨年から今年、シリアなどの難民たちが大挙押し寄せていた国のひとつです。

 

ヨーロッパの難民危機は今年夏からさらに拡大するのかも

下は昨年9月の報道です。

クロアチアにも難民1万1000人、制御不能で検問所閉鎖

CNN 2015/09/18

ハンガリー・セルビア国境(CNN) 中東やアフリカからの難民が欧州に殺到している問題で、東欧のクロアチアは、セルビアとの国境にある7カ所の検問所を閉鎖した。

クロアチアは難民のために国境を開放したばかりで、この2日間(2015年9月16日と17日)で1万1000人以上が入国した。同国内務省はウェブサイトで、今後は「さらなる発表があるまで」7カ所の国境検問所につながる道路の通行を禁止するとした。

クロアチアの国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によれば、同国政府は1日に500人程度の流入に対応する用意しかできていなかったという。

そして、この時に難民に対して国境を閉鎖したクロアチアは今はどうなっているかというと、この時のままのようで、現在は、下のように、もはや難民とは「関わりを持たない」ということになっているようです。

2016年4月13日の報道より

croatia-camp-closedBalkan Insight

 

現状では、セルビアやクロアチアに入ろうとする難民の人たちは、ギリシャに強制送還され、そして、ギリシャからトルコに移動させられ、さらに出身国へ強制送還される人たちも数多くいるのだそう。

最近、この難民のニュースを、日本では特にあまり聞かないのですが、やって来た人々が突然消えるということもないでしょうから、問題は継続し続けていると思われるのですが、ヨーロッパ全体としての難民問題はどうなっているのでしょうかね。

そして、このように「ヨーロッパなどを求めてくる難民の人たち」というのは今後も増えそうな感じが強いのですよね。

これまでのシリアなどの難民の人たちについては、内戦や戦闘などの問題が主流だったと思うのですけれど、先日の、

世界は想像を絶するすさまじい干ばつと水不足の世紀に入ったかもしれない
 2016/04/28

という記事に書きましたけれど、エルニーニョ現象が原因のひとつと見られる天候の異常がかなり全世界的なものとなってきていまして、それはアフリカなどにも及びつつあるのです。

上の記事で取り上げたのは南アジアや東南アジアでしたが、その見通しについて、日本のウェザーニューズは、以下のような予測を立てています。

東南アジア・南アジアの高温少雨、5月まで継続

newsclip 2016/05/03

ウェザーニューズは2日、東南・南アジア各地で顕著となっている高温少雨傾向と2014年から継続しているエルニーニョ現象についての見解と今後の見通しを発表した。

それによると、現在、史上最大規模といわれるエルニーニョ現象は衰退傾向にあるものの、まだ継続している。この影響で、東南・南アジアで高温少雨傾向となり、今年1月以降、ベトナム南部メコンデルタ地域が過去100年で最悪といわれる干ばつに見舞われたほか、4月にはインドで熱波による被害が発生した。

この高温少雨傾向は6、7月ごろまで続くと予想される。

というように、現実点で壊滅的な干ばつをもたらしている高温と小雨は、

> 6、7月ごろまで続くと予想される。

となっています。

そういえば、2014年にノーベル平和賞を受賞した、インドのカイラシュ・サティーアーティという人が、インド政府に、「この干ばつに対して、インドの国家非常事態宣言を発令すべきだ」という内容の信書を送ったことが、インドのメディアで報じられていました。

いずれにしても、現状で相当深刻な上に、まだまだ続くと見られているこの干ばつですが、中東やアフリカも、かなり多くの地域で深刻な干ばつが進行しています。あるいは、アフリカでは「洪水と干ばつが繰り返し起きる」という地域も多いです。

戦争や内戦の下で暮らすことは大変ですが、「食糧のないところで暮らす」ということの厳しさも相当なものがあるはずで、それがかなり現実になりつつあります。

そういう人たちが、仮に、大きな移動を決めた場合、どこを目指すだろうかというと、やはり、イメージ的に豊かそうなところ、つまり、欧州などを目指す人が多いのではないだろうかという気もするのです。

もちろん、今以上にヨーロッパに人々が押し寄せたとしても、どこも受け入れてはくれないのが現状でもあります。

 

このアフリカの干ばつによる記事に関して、最近読んだ中で最も衝撃的だったのは、ソマリランドの干ばつを取り上げた記事で、「飢えで弱った女性たちが、ハイエナの群れに襲われている」というものでした。

somali-drought-2016skynews

 

何だか、今回は、前半と後半が全然違う内容の記事となってしまっていますが、そのソマリランドの記事をご紹介して締めたいと思います。

ちなみに、ソマリランドは、アフリカ東部の端にある小さな国家(国際的には国家として承認されていません)です。

somali-land- map

 


Hyenas Attack Starving Women As Drought Hits
sky news 2016/04/29

干ばつの襲来により、ハイエナの群れが飢えて弱った女性たちを襲撃している

記憶にある中で過去最悪の干ばつに襲われているソマリランドで、飢餓により動けなくなった女性たちが動物に襲われるという事態が発生している。

過去最大のエルニーニョ現象により、東アフリカは雨の非常に少ない雨季となっており、各地で過去最悪の干ばつに見舞われている。

イスラム系の援助団体は、干ばつで飢えて弱った女性たちがハイエナの群れに攻撃されていることを警告した。

援助団体の代表者は、「ソマリランドの多くの人たちが栄養失調で倒れ、その後、動物に襲われている」と述べた。

また、厳しい気象条件が広範囲に飢饉のリスクをもたらしており、ヤギや牛、ラクダなどの飼育している動物も数多く死亡していると援助関係者たちは言う。動物たちは、放牧地の草もないため、母親が子どもに授乳することもできない。

国連は、ソマリランドや近隣のプントランドで 170万人が援助を必要としているとして、7200万ポンド(約 110億円)が必要だとする緊急アピールを発表した。

イスラム系援助団体のスポークスマンは、2011年にソマリア南部で発生した干ばつで 25万人以上が亡くなったことにふれ、「今回の干ばつは、その時の悪夢の再来のように感じます」と述べた。


 

ここまでです。

今後の状況次第ですが、もしかすると、今年はいわゆる「地獄の夏」というかつてあったフレーズを彷彿とさせる時期になってしまうのかもしれません。





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Oka In Deep

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