In Deep

地球最期のニュースと資料

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50年ぶりに発見されたアポロ計画時代の記録テープとコンピュータ群を「歴史的価値がない」として NASA は即時に破壊・破棄していたことが判明。そこから思う「人類は月には……」

   

dailymail.co.uk

アポロ計画や、あるいは「人類が月に行った」という歴史的事案にはいろいろと不思議な側面があります。

それだけに、人類が月に行ったこと自体も含めて、それは嘘だとか、それは真実だとか、いろいろな説や主張が存在しつつここまで来ていたのですけれど、月面着陸が真実だろうが真実でなかろうが、「もう何だかダメだ」と思わせる事案が発生しています。

今回はそれをご紹介します。

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ことの最初としては、先週、アメリカで「盗まれたと考えられていたアポロ時代の NASA の数百のテープ群とコンピュータがアメリカのピッツバーグの地下室から発見された」ことが報じられていたことに遡ります。

かつて NASA のデータ作業を管轄していた IBM で働いていたエンジニアの住んでいた地下室から発見されたものでした。

下はそれが発見された時の 7月14日の報道です。

arstechnica.com

これらは普通に考えれば、アメリカの宇宙開発の歴史の上で、他に換えることができないほど大変貴重な物たちのはずです。しかし、この見出しにもありますように、それを見つけたのはスクラップ業者で、つまり「ゴミとして扱われていた」ということになります。

そして、その「見つかった、本来なら貴重と思われるテープとコンピュータ」を NASA はどうしたか。

先に書いておきますと、NASA はそれらの「即時の破壊と破棄」を命じたのです。

まずは、その記事を翻訳してご紹介しようと思います。

ここからです。


Nasa destroyed mysterious Apollo-era tapes found in a Pittsburgh basement after claiming they were of ‘no historical value’, documents reveal
Daily Mail 2017/07/20

NASAはピッツバーグの地下室で見つかったアポロ時代の謎のテープの数々を「歴史的価値がない」と主張して破壊した

 

宇宙競争の中で使用された数百本にのぼる内容不明の謎のテープと、アポロ計画で使用された2つのコンピュータを破棄したと NASA は最近文書で発表した。

これらのテープとコンピュータ群は、世界初の木星探査機であるパイオニア 10号とパイオニア 11号の土星と木星探査に関しての記録、そして、アポロ計画について記録されているものだった。

NASA は、これらに収められている記録には歴史的価値がなく、また、これらのテープを回復させるのが難しかったために破壊・破棄したと述べている。

NASA は 2015年にも、アポロなどの記録テープを消去・破棄しているが、今回のこれらの行為は、陰謀論を主張する人々に「 NASA は何かを隠しており、そのために記録を破棄したのではないか」とする関心を引き起こしている。

長い間失われていたこれらのテープとファイル群は、IBM でエンジニアをしていた人物の地下室に 50年以上保存されていたことが今回判明した。このエンジニアは、ピッツバーグにある IBM アレゲニーセンターに所属しており、 1960年代から 1970年代に NASA に勤務していた。

科学メディア「 Ars テクニカ」によれば、このエンジニアが死亡したのは 2015年で、この地下室の物たちは、その時にスクラップ業者に遺贈されていた。

エンジニアの相続人は、スクラップ業者に「これらの貴重なものは盗まれて紛失しているのではないことを( NASA に)伝えて下さい」と語ったと記録されている。

スクラップ業者は、2015年のクリスマスに「正しいことをしたい」として、これらの NASA のテープやコンピュータを自分が保管していることを NASA のゴダード宇宙飛行センターとジェット推進研究所に連絡した。

文書によれば、そのエンジニアは、IBM が 1968年から 1972年の間に NASA のそれらの資料を廃棄し続けていたため、そのテープやコンピュータ群の一部を(廃棄するくらいなら)自分が所有することができるかどうか尋ねると、「構わない」と言われたのだという。

今回、ピッツバーグの地下室で発見されたファイル群を調べるために NASA のスタッフたちがやって来たが、そのほとんどの磁気テープが 1967年から 1974年の間のものであることを発見した。

報告書によると、その後、 NASA の当局者は、すべてのテープを破壊・破棄するように命じた。

当局は「これらの資料が歴史的に重要であることを示唆する証拠はない。すべてのテープを即時の破壊によって処分することを推奨する」と破棄を強く勧めた。

NASA のファイル担当者によれば、これらのテープ群を調べると、保存されているデータを復元するためには非常にコストがかかることもわかったという。また、仮に、コストをかけて復元したとしても、リールから何かのデータが得られる保証もないと述べている。

地下室に保存されていた2台のコンピュータのうちの1台は非常に重いために、地下室から取り外すためにクレーンが必要だった。ところが、このコンピュータについていた NASA との契約番号「 NAS5 – 2154 」は、アメリカ政府の記録には存在しないものだった。

これらの一連の公式文書は、陰謀論を主張する人々によって、さまざまな疑念を呼び起こしている。

インターネット上には、これらの NASA の行為について、非難するものもあれば、60年の年月を経たコンピュータデータは使いものにならないとして、理解を示す人たちもいる。

しかし、検証も経ずに「即時のデータ破壊」を指令した NASA に対しては疑問の声も多い。


 

ここまでです。

いやもう、何だか NASA による「アポロ計画のゴミ扱い」にはすごいものがありますが、今に始まったものでもありません。

例えば、今回見つかったものと関係するのかどうかわからないですが、2006年には「 NASA が、アポロ計画の記録テープを含むオリジナルの資料を紛失した」ことが報じられています。紛失したテープの本数は 700本以上でした。

今回のものはこれと関係しているかもしれません。

下は、2006年8月に、日本の国立国会図書館のサイトに載せられたものです。

アポロ計画のオリジナル資料をNASAが紛失

国立国会図書館 カレントアウェアネス・ポータル 2006年8月16日

NASAが保管していたアポロ計画の通信記録テープが紛失し、約1年間にわたる調査が行われたものの、いまだ発見に至っていないことが明らかになりました。

紛失したテープは約700本におよび、ニール・アームストロング船長の有名な”この一歩は小さいが、 人類にとっては偉大な一歩である”を記録したオリジナルテープも、目下紛失状態にあるとのことです。

ただし発見されたとしても、磁気が劣化していて再生できる状態ではない、とNASAのスポークスマンはコメントしています。

他にも、NASA はアポロや他の「アメリカの歴史に残る惑星探査計画」の資料について紛失し放題、盗まれ放題、オークションに出品し放題となっています。

 

 

こんなにずさんに扱われてきた歴史的資料

これまで私たち一般人は「月に行った、行かない」で騒いだりしていたわけですが、当事者の NASA は、そういうところを超えていて、

「アポロ計画などはどうでもいい」

という態度を明白にしています。

下手すると、「月? 何それ? どこにあんの?」という態度さえ見せかねないほど、自分たちの成し得た「月への人類の着陸」という偉業にまったくの無関心ぶりを貫く姿勢を徹底させています。場合によっては、「そんなことは知らない」くらいの勢いがあります。

アポロ計画が終わってから 40年以上が経ち、現在の NASA のスタッフには当時のアポロ計画の時には生まれてもいなかった人たちも増えているかと思います。

そういう人たちの中に、「そんなものすごい資料とデータをぜひ研究してみたい」と思う人はいないのですかね。宇宙や科学が好きな若者なら、「何が何でも復元して当時の記録を知りたい」と思う人がいても不思議ではなさそうなのですが。

だって、それ以来、人類は月に行っていないのですから、まさにとても貴重なデータの宝庫だと思われるのに。

時間的に 50〜 60年経てば、確かに磁気テープはダメージを受けるかもしれないですが、しかし、保管されていたのは「人類が立つことなど不可能に近いほど放射線だらけの月面」ならともかく、地球ですし、そんなに全部がダメになるということもないのではと思います。

なぜ、そう思うかというと、私たちの若い時には音楽を聴くためには「カセットテープ」というのが主流でした。カセットテーブも間違いなく磁気テープの一種で、アポロ計画よりは何年も後に開発されたものとはいえ、基本的には NASA の記録テープとそれほど大きく違う構造ではないはずです。

当時は「アナログの記録媒体(テープとかレコードなど)は時間と共にダメになるから」と言われていたのですけれど、私が最初にカセットテープを手にしたのは中学生の時ですので、今から 40年以上前となります。

その最初の頃持っていた中のごく一部のテープを今でも残っています。

どうなっているかというと「音質は悪くなっていても、普通に聴けます」としか言いようがないのです。

他の磁気テープとして、ビデオテープがあります。

こちらは私が初めて手にしたのはずいぶんと後のことで、30年くらい前ですが、ビデオテープも当時のまま残っているものについては、やはり「とても画質は悪くなっているけれど、内容が何かわからなくなっているほどのものはない」と言えます。

おそらくですが、NASA の使っていたテープが、かつて秋葉原の路上で叩き売られていたようなバッタ物の安売りテープということもないでしょうし、ある程度は高価なものだったとすれば、40年経とうが 60年経とうが「内容がまったくわからなくなるほどダメージを受けてはいないのではないか」と思います。

結局、NASA が「データを即時に破壊せよと命令した」のは、それ(データのダメージ)が理由ではない気がします。

「記録の内容がわかったとしても、NASA にとって歴史的に価値がない」という判断だったのだと思われます。

 

 

結局、人類は月には行っていないのかも

私は・・・ここにきて、

「やっぱり、アポロの月面着陸はなかったのではないだろうか」

と、翻然と悟ったような気がします。

これは科学的証拠からのことではなく、普通、自分たちの組織の歴史的な偉業に対して、こんなにまで冷たくできるものでしょうか。

かつて1度だけ甲子園に出たことのある高校の野球部が、その際の記念品を「ゴミと間違って捨てる」ということは、そんなにはないことだと思います。

現役時代に1度だけ幕の内で最高優勝をした力士が、後にその記念品の数々を「オークションで売る」ということもあまりないように思います。

ところが NASA はアポロ計画に対してそんなことばかりしています

このあたりは、過去記事、

超巨大国家プロジェクト「アポロ計画」の国宝級装備品たちが次々と消滅したりオークションで売られたりしている「歴史のその後」
 2016/08/16

という記事などでも、

・NASA から 400以上の宇宙関連アイテムが盗まれていた

・月面で月の石の採取に使われたバッグなどがオークションで売られていた

・アームストロング船長が月へ飛んだ際に使った宇宙飛行の装備品で満たされた袋が物置からゴミと一緒に発見された

などをご紹介したことがあります。

これらを見ていますと、「アポロ計画は本当に国家的な偉業だったのか」と思わざるを得ないような、粗雑で、ずさんな国家的価値の扱い方が散見されます。

日本でもどこの国でも、宇宙事業の資料や記念品をこんなにもずさんに管理したり、「ゴミとして捨てたり」はしていないのではないでしょうか。

あるいは、宇宙開発に関係するものは、どんな国家的価値のあるものでもすべてはゴミとして処分される宿命にあるということなんでしょうか。そういう慣習でもあるのでしょうか。

今ひとつわからないところですが、こうして、多くの人たちの宇宙への夢もまたどんどんと消えていくという形にはなっていきそうです。

月面に立つアームストロング船長の影。写真左上には枯れ草
アームストロング船長の失敗

 

そもそも、最近は、「人類は物理的な宇宙開発は拡大できない」ということがデータから次々と明らかになっていて、そのことは、

2017年の月面探査ミッションに続き、アメリカは再び「月面に人類」を送ろうしているけれど、結局は「人間は物理的な宇宙空間には行ってはいけない」ものなのでは・・・と思わせる問題が次々と発覚
 2016/08/15

などで記したことがあります。現状のデータでは、ぶっちゃけ有人火星飛行など夢のまた夢で、できるとすれば、「火星に行って戻ってきた探査機からご遺体を回収するためのプロジェクト」以外での実現は無理です。

物理的な宇宙開発に明らかな限界が来ている今だからこそ、私たちは、いよいよ「本当の宇宙」に目を向けなければならないのかもしれません。