・国連の発表を報じるアメリカABCニュース。 abcnews.go.com
新約聖書 ヨハネの黙示録 06章 07-08節
小羊が第四の封印を解いたとき、私は、第四の生き物が「行け」と言うのを聞いた。
そして見ていると、青白い馬が現れた。それに乗っている者の名は「死」と言い、これに黄泉が従っていた。彼らには、剣と飢饉と死と地の獣とによって、地上の四分の一の人々を殺す権威が与えられた。
脳卒中や心臓病で亡くなる人は年間1800万人
国連世界食糧計画が、新型コロナウイルスによるパンデミックの影響で、「今年末までに、新たに 1億3000万人が極めて深刻な飢餓に直面する」と発表していたことが報じられていますが、国連としては珍しく、
「聖書に描かれる規模の飢饉になる可能性がある」
という表現を使っていました。
ABC ニュースのその部分をご紹介したいと思いますが、しかし、強調しておきたいのは、これは「新型コロナウイルスのパンデミックによるもの」ではなく、
「各国のその対策が招いたもの」
だということです。
ごく少数の国と地域を除いて、多くの主要国がロックダウンや、外出禁止、集会の禁止、スポーツイベントやコンサートの禁止、店舗の閉鎖などをおこなって経済を自死させている中で、どの国でも、
「自国の農業と食糧生産と食糧流通まで殺している」
のが現実です。
なお、タイトルは「毎年 5800万人が死亡しているこの地球で」としましたが、詳細としては、以下の過去記事などをご参照いただきたいと思いますが、現在の地球は毎年、1年間で 6000万人ほどが亡くなっているのです。
2015年の世界全体の死者数は「5760万人」。私たちは日月神示の「1日10万人の死…」の警告をはるかに越えた時代に生きている
以下は、WHO による 2016年の死亡原因の内訳です。項目の中から印象的なものを抜粋しています。今年の新型コロナウイルスの 4月23日時点の死者数も加えています。
・List of causes of death by rate
心臓血液病というのは、主に、心臓疾患と、脳卒中などの脳疾患です。
こういうデータを見ていますと、「今の私たちの社会は、何に対して怯えているんだろう?」と思わせるような奇妙な状態であることがわかります。
以下が ABC ニュースの内容です。
パンデミックは「聖書に描かれている規模の飢餓」を引き起こす可能性がある
Pandemic could cause famines of 'biblical proportions'
ABC 2020/04/22新たに 1億3千万人が飢餓の瀬戸際に追い込まれる可能性がある。
国連世界食糧計画のデービッド・ビーズリー事務局長は、4月21日、国連安全保障理事会において、新型コロナウイルスのパンデミックは早い時期に現在の飢餓を倍増させ、2020年の年末までに、世界中で「聖書的な規模の飢饉」を引き起こす可能性があると語った。
2019年までにすでに 1億3,500万人の人々が深刻な飢餓に見舞われているが、世界食糧計画の分析によると、新型コロナウイルスが原因で、 2020年末までにさらに 1億3千万人が飢餓の危機に瀕する可能性があると事務局長は述べる。
ビーズリー事務局長は、今はまだ飢餓は発生してないとして、「資金不足と貿易の混乱を回避するために今準備して行動しなければ、数カ月以内に、世界は聖書の規模の複数の飢餓に直面する可能性がある」と語った。
事務局長は「最悪のシナリオ」では、約 30か国を飢餓が襲う可能性があると述べている。それらの国のうちの 10カ国では、紛争などの他の条件のために、すでに深刻な飢餓の危機に瀕しているという。
ここまでです。
今後確実にやってくる飢餓、すなわち食糧危機は、単発的なものでは終わらない可能性が高く、世界中で行われている数々の愚かな対策によって、現在、食糧生産と食糧流通のどちらも大きなダメージを受けています。
中国政府は、日本の年間生産量の6倍に相当する米を緊急買い占め
これまでの世界なら、たとえどこかの国で深刻な飢餓が発生しても、国連などを通じて支援ということになったでしょうが、これから訪れる「危機」では、どの国もそのような余裕がない状況となっていくと思われます。
報道では、中国農業委員会の会長が、「中国政府は 3月末に世界中から 5000万トンの米を購入した」と述べたことが報じられています。
4月16日の報道より
・NTD
この 5000万トンというのがどれほどの量かといいますと、日本の農林水産省によれば、
「日本の1年間の米の総生産量は 860万トン」
ということですので、中国政府は、日本で1年間に生産されるすべての米の 6倍の量の米を世界中から緊急に購入したことになります。
中国自体も米の大生産国であり、やはり農林水産省のデータによれば、中国の1年間の米の総生産量は、1億4500万トンに及ぶようです。
その 3分の 1にあたる 5000万トンの米を緊急輸入したというあたりに、中国政府が「今後の何を想定しているか」を見てとれます。
この中国政府による緊急の米の大量購入の後、世界の多くの国が米を含む穀類の輸出を制限しており、報道では、
・タイ、マレーシア、インド、カンボジア、ミャンマー、ベトナムが、米の輸出を制限
・カザフスタン、ロシア、ウクライナ、キルギスタンは、小麦の輸出を制限
していることが伝えられています。
また、中国政府は、4月から中国の人々に「食糧の備蓄」の勧告を始めているようで、中国共産党の甘粛省の事務局が 4月1日に市民に通達した文書は、以下のようなものだったと報道されています。
4月1日、中国共産党甘粛省臨夏県委員会事務局によって発行された「秘密文書」が公開された。
この文書は、穀物、牛肉、羊肉、油、塩などの生活材料の「完全な備蓄」を開始するように各支局に通達し、人々に「必要に応じて、各世帯が 3〜 6か月分の食料を確保するようにしてほしい」と述べている。
これと同時に、共産党は噂だとして否定しているが、中国本土の多くの省で食糧のパニック買いが起きた。さらに悪いことに、4月中旬に、中国の多くの地域で突然の大雪が穀物の収穫を荒らした。さらにイナゴの大群も近づいており、中国に食糧危機が差し迫っている。(NTD)
この記事に、
> 4月中旬に、中国の多くの地域で突然の大雪が穀物の収穫を荒らし
とありますが、雪と同時に、「信じがたい量の雹」が「何度も繰り返して」中国各地を襲い、農作物に大きなダメージを与えました。
4月9日、前例のない雹嵐に見舞われた中国山南市
・twgreatdaily.com
このような雹が農作地にも降り注ぎ、被害を出したようです。
何だかこう、今の世界は、「人間の食糧生産を破壊してやろうという地球の意志」さえ感じられる気候が続いていまして、あまり話題にならないですが、アメリカも各地で、4月の中旬を過ぎても雪が降り続けていることが報じられています。
そして、今回のパンデミック(でのロックダウンなどの各国の失策)によって起きることが確実となっている食糧危機が、これまでとは違う点は「主要国でも起きる可能性が極めて高い」ことです。
少なくともこの数十年は「飢餓」というものは、多くの場合、主要国ではない国で発生するものでしたが、今回の飢餓は広範に起きる可能性が高く、先進国や主要国でも起きる可能性が高いと見られます。
あるいは、「単純な食糧不足による飢餓」だけではなく、経済的な困窮に陥る人が多数出ているための「経済的な飢餓」の発生も多く起きると思われるのです。
例えば、ロシアの英字紙モスクワ・タイムズは、「新型ウイルスへのロシア政府の対策によって、経済が破壊され、大量の飢餓が発生する可能性」を述べています。ロシアでの大規模な飢餓というものは、ソ連崩壊以来なかったはずです。
今後数年での死亡者数は3億人から最大で20億人
昨日の以下の記事では、新型コロナウイルスの「各国の誤った政策」が、無意味に過剰な死者を出していることを書きました。
「ロックダウンという名の虐殺」 :英国で新型コロナ「ではない原因」による死者が封鎖の日より急激に増加し、統計開始以来最大の死者数に。私たちは今、国家による大量殺人という現実を世界に見ている
たとえば、先ほど、「世界の1年間の死亡者数と死亡原因」のグラフを掲載しましたが、ロックダウンや外出禁止を続けている国や地域では、今後以下のような疾患による死者が夥しく増加していくことが避けられないと見られます。
その理由は上にリンクしました昨日の記事にもありますが、ストレスが、脳疾患、心臓疾患、あるいはガンの死亡率を上昇させて、糖尿病と認知症を悪化させることが「はっきりとした医学的な数値として」わかっていまして、そして何より、以前の多くの医学研究で「隔離が人に大きなストレスと死亡率の上昇をもたらす」ことがわかっています。自殺も当然、社会的状況と関係します。
ですので、これらの死者の増加は避けることができないと思われます。
来年 2021年の終わりまでには、地球の 1年間の病気による死者数は「倍増」しても不思議ではないです。上の病気関係だけで、1億人を超える方々が亡くなっても不思議ではないと考えています。
そして、そこに「餓死」が加わる。
これまでも地球に飢餓は存在していましたが、国際的な援助が、多少なりとも機能していました。しかし、これから始まる食糧危機においては「人道援助」という概念は消えてしまうかもしれません。
世界食糧計画は、1億3000万人が新たな飢餓に直面しているとして、すでに飢餓の渦中にある 1億3000万人と合わせると、「対策を取らないと」今年中に、2億6000万人の人たちが飢餓に直面するとしています。
しかし、「対策を取る」どころか、先ほどの中国共産党のように、世界中から米を買いあさっていたり、あるいは、多くの国が米や小麦の輸出の制限を始めていまして、飢餓対策がおだやかに進行するとは思えない部分があります。
冒頭に載せました聖書「ヨハネの黙示録」に出てくる、飢餓をもたらすー「第三の騎士」の後に登場する、黄泉(ハーデス)と共に蒼ざめた馬に乗ってやってくる「第四の騎士」は、
「飢餓や疫病や野獣をもちいて、地上の地球の 4分の 1の人間を死に至らしめる」
とありますが、現在の地球の人口の 4分の 1は、おおむね 20億です。
現在の状況から考えますと、数年のうちには、地球の死亡者数はこのくらいの数に達する可能性もあるのかもしれません。
なお、聖書では「飢餓の後に病原体の流行がやってくる」と記されているようですけれど、これもあり得ると思っています。
なぜなら、以下の記事などで記しましたように、今の社会は、「過剰な消毒」で、多くの人々の身体が「病原体に対して極めて弱くなっている」はずだからです。
世界中で拡大する大規模な消毒剤の空中散布や、日常的な手の過剰殺菌により、いよいよ人類の健康状況は終末の局面に至ると予測される
大気中に散布された消毒剤を肺に吸い込み続け、無意味な手の洗浄を続けている上で、免疫力が下がらないわけがない。過剰な消毒を続けている一部の人たちでは、病原体に対しての免疫が、最低レベルに低下している可能性があります。
ですので、本来なら、普通の免疫力の中では爆発的流行になどならないような病原体によっても、「弱くなった人類」に対しての新たなパンデミックがもたらされる可能性はあるかもしれません。
先日、ブラジルで「未知の新型ウイルス」が発生し、700人以上が発症したことをお伝えしたことがありますが、この記事に、この数年は「ものすごいペースで新しいウイルスが発見されている」ことを書いています。
発見されるウイルスの急激な増加
・2016年までに発見されていたウイルス 1万5,222種
・2019年までに発見されたウイルス 19万5,728種類
かつての 20倍ほどの勢いで新しいウイルスが発見され続けている現在の地球では、コロナウイルスへの対策からもたらされる壊滅的な飢餓の「後」に、本当に恐ろしいウイルスのアウトブレイクがないとも限らないです。
しかし、では、こんなような「毎年何億人も亡くなっていく」ような世の中でどう生きればいいか。
これも何度も書いていますが、ストレスを持たないことです。
免疫とストレスの関係を軽く考えるべきではないです。
ですので、たとえば、今回、私が書きましたような深刻なニュースを聞いたなら、
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
と笑うほうがいいです。
実際、私はそういうニュースを見るたびに今ではむしろ笑います。各国政府の失策も、「健康対策としながら、実際には、不健康と死亡率を増大させている」という、まるでモンティパイソンの世界です。人類はこんなにも愚かだったと。
そのような残酷な各国の政策による「まるで喜劇のようなこの地球のシステム崩壊の行方」を楽しい気分で思い描いてこそが、今と、これからの世界の生き方です。
他に生き残る方法はないです。
ただし、緑茶と海藻は習慣的に摂取したほうがいいです。
あと、土をいじったり、屋外の虫や細菌にふれるのはいいことですので、この機会に、お花や観葉植物などの世話を始めるのもいいかもしれないですよ。
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