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地球最期のニュースと資料

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誰かが「ネットを使った若者の大量殺りくの実験」をしているかもしれない : ロシアのSNS「青いクジラ」で、これまでに少なくとも130人の少年少女が合理的な理由がないままに自殺

   

2017年2月27日のシベリアン・タイムズより

Siberian Times

前回は、

世界の「行方不明」に関するいくつかの事実 : そして、年間80万人の子どもの行方不明例が発生するアメリカより…
 2017/03/01

という記事で、行方不明に関してのいくつかの事実というようなことをご紹介したのですけれど、この行方不明に関しては、その結果として「死」に結びつくものがやはり多くなってしまう傾向にあります。

これまで失踪や行方不明の中の「不可解なもの」に関して知るうちに、次第に、

「人間の死にまつわる何か大きなものがこの世の背後でうごめいているのではないか…」

というようなことを考えることもあったりしますけれど、特に、過去記事の、

…知性と健康に溢れた男性たちを「死に導く何か」の正体:「そのもの」たちは何を欲しているのか…
 2016/07/10

などで取りあげました突然、導かれたかのように行動して死に至った」男性たちの状況を見ていますと、よくはわからないのですが、「若者の死」を司る存在が、この世にあるのかなあ、というような、そんな錯覚も憶えたのでした。

そして今、ロシアでの出来事が、世界中で報じられています。

それは、

「主催者不明のインターネット・ソーシャルサイトでの《命令》を受けたロシア人の若者たちが次々と自殺している」

というものです。

ロシアの報道などでは、非常に詳細に報じられているものもありますが、出来事の全体像を知るために、簡単に報じられている報道をまず先にご紹介しておきます。

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Blue Whale: The sick online game linked to 130 suicides in Russia
her.ie 2017/03/01

青いクジラ : あまりにも異常なオンラインゲームが130人のロシア人の自殺と関係している

50日間に渡り邪悪な指示に従うことをプレーヤーに奨励するオンラインゲームが 130人以上のロシア人の自殺と関連している。

2月26日にシベリアのクラスノヤルスクにあるビルの 14階建ての建物から 10代の少女2人が飛び降りて死亡した後、この「青いクジラ」と名づけられたインターネット上の存在が再び報道の見出しを飾ることになった。

現地報道によれば、シベリア警察は、ふたりの少女、ユリア・コンスタンティノーヴァさん(15歳)とヴェロニカ・ヴォルコバさん(16歳)の死について調査している。

15歳のコンスタンティノーヴァさんは、ソーシャルメディアネットワークの彼女のページに「 End (終わり)」という単語を掲示すると共に、青いクジラ(シロナガスクジラ)の写真を掲載していた。

16歳のヴォルコバさんは、やはり SNS に「正気を失った … 終わり( sense is lost … End )」と書き込んでいた。

ソーシャルメディアを通して邪魔な命令が配られている。

その背後に誰がいるのか分かっていないが、自殺したティーンエージャーたちは、以下のことを SNS で命じられる。

・腕と足にナイフなどでクジラの形を刻む
・指定された特定の音楽だけを聴く
・毎日ホラー映画を見る
・午前4時20分に起きる

そして、最後の指令が「 50日目に自殺する」というもので、ティーンエイジャーたちは、指令開始から 50日後に自殺するように命じられるのだ。

昨年、ロシアのメデイアは次のように報告していた。

「 2015年11月から 2016年4月の間にロシアでは、子どもの自殺の件数が 130人を数えた。ほとんどすべての子どもたちが同じインターネットグループ(SNS)のメンバーであり、どの子どもたちも家庭環境は良好で幸せだった」

現在も、自殺した子どもたちについての調査は続けられている。


 

ここまでです。

ここで「青いクジラ」としたものは、原文では「ブルー・ホエール(Blue Whale)」となっていまして、この Blue Whale というのは「シロナガスクジラ」のことですが、シロナガスクジラだと何だかそのままですので、ここでは青いクジラとしています。

このソーシャル「ブルー・ホエール」とは、どんなものなのかといいますと、ロシア最大の SNS サイト(VKontakte)において広がり、現在はそこから中央アジアから東欧などにまで広がっていると考えられるそうですが、

「一種の自殺ソーシャルコミュニティ」

をインターネットで構成しているといえそうで、そこに参加した人たちは、グループの管理者から「自殺ゲーム」と呼ばれる複数の「課題」を与えられ、それを実行していくのだそうですが、先ほどの記事にもありましたように、それはたとえば、

・腕と足にナイフなどでクジラの形を刻む
・指定された特定の音楽だけを聴く
・毎日ホラー映画を見る
・午前4時20分に起きる
・指令開始後 50日目に自殺する

というようなものだそうで、最後は「自殺の指令」で終わっています。

そんなものに普通参加するか? とは思いますが、しかし、実際にロシアでは、これまで 130人がこの SNS 上でのゲーム(?)を介して死亡している疑いが持たれているということで、あるいは、インターネットに国境はあまりないですので、他にもそういう人たちがいるのかもしれないです。

「腕と足にクジラの形を(傷で)描く」ということに関しての「自撮り写真」は、英国デイリーメールなどに掲載されていますが、生々しいですので、ここには載せません。

また、「指定された特定の音楽だけを聴く」というのも、その特定の曲のいくつかはわかっていて、YouTube にもありますが、何だか音楽そのものに意味があるとちょっとイヤですので、ここでは曲名は書きません。

先ほどの記事に、

15歳のコンスタンティノーヴァさんは、ソーシャルメディアネットワークの彼女のページに「End (終わり)」という単語を掲示すると共に、青いクジラ(シロナガスクジラ)の写真を掲載していた。

16歳のヴォルコバさんは、やはり SNS に「正気を失った … 終わり( sense is lost … End )」と書き込んでいた。

という部分がありますが、この翻訳ですと、この 15歳と 16歳の少女が最後に書き残したものの「殺伐感」が、あまり感じられないかもしれません。

ロシアの交流サイト VK に彼女たちは以下のように書いていまして、それがラスト・メッセージでした。

赤い下線を引いた部分がメッセージです。

自殺したユリア・コンスタンティノーヴァさんの最後のメッセージ
siberiantimes.com

自殺したヴェロニカ・ヴォルコバさんの最後のメッセージ
siberiantimes.com

ふたりとも「 End 」という単語を、なぜかロシア語ではなく英語で書いています。

ヴェロニカさんのメッセージは一部がロシア語で、その後に「 End 」とあります。

このロシア語は、

という二つの単語で、それぞれ英語だと「 sence 」と「 lost」でして、これは恐らく「気がくるった」というような意味と近いものではないかと思われます。

つまり、「気がくるった。終わり」と書いて自死、ということだったという感じとなるのでしょうか。

 

いずれにしても、15歳と 16歳の少女による「死に際しての最後の言葉」としては異常に殺伐としているようには感じます。

この

・「終わり」と書いて自死する

という概念から感じる底知れない冷たさ・・・でいいのか、どう表現していいのかわからないですが、そういう途方もない「生への冷淡」を感じてしまうのです。

ここに至るまでの「 50日間」、彼女たちが、ソーシャルサイトから下される様々な命令を、どの程度忠実に実行していたかはわからないですが、「毎日午前 4時20分に起きる」などという、意味があるのかないのかわからないような「儀式」的な感じにも、いろいろと思うところがありました。

死の儀式」といえば、最近、

「まっぷたつにわかれていく人類」 : 2017年は「社会的な地獄」と「精神的な変容」が同居する年になるかもしれないという希望的観測を
 2017/02/21

という記事で、ウェブボットを主催しているクリフ・ハイの 2009年1月3日のエッセイを掲載したことがありました。今から8年前のものです。

そこに以下のような記述がありました。

2009年1月のウェブボットより

こうした一連の人々は「破綻者」 と呼ばれるようになる。彼らは「認識が接続不能」になった人々で、とても暴力的で、自殺の一環として「殺しのパーティー」を行う。こうした現象は変容に伴って現れるので、世界的に発生し、文化の違いに関係なく、そして、かつてない規模で現れる。

「破綻者」は殺気立っている。しかしここアメリカでは、「破綻者」は、自分が超人や強力な対抗者となれるようにするドラッグを使った「儀式」を執り行う。

破綻者の現象は、多くの人が模倣して、誰が一歩先んじるかを競うようになるため、その「死の儀式」は、おそろしく複雑なものになる。こうした「破綻者」の「自殺の儀式」 はときに巨大で極端なものとなる。

というように、意味としては、

「自殺の一環としての殺しのパーティーが世界的に発生し、それは、文化の違いに関係なく大規模に現れる」

というようなことになるのだと思います。

ちなみに、このロシアの「自殺ソーシャルネットワーク」は、その始まりは 2013年頃に遡り、そして実は・・・「昨年その首謀者は逮捕されている」のです。

2月27日のシベリアン・タイムズからその部分を抜粋します。

シベリアン・タイムズより

2016年、ロシア全土で起きた自殺のうち、少なくとも 130件の自殺の背後に、これらの SNS の首謀者の影があるという可能性が指摘された。

そして、フィリップ・ブデイキン(Phillip Budeikin)と呼ばれていた 21歳の首謀者が逮捕された。その後、自殺事件の数は一時的に減少したが、現在もなお、野蛮な自殺サイトに揺さぶられている脆弱なティーンエイジャーたちへの懸念が再燃し続けている。

ブデイキンは、2013年から2016年の間に、人々に自殺を促すための8つの「自殺グループ」の SNS を運営していたことで訴追されている。

ブデイキンの SNS の結果、15人のティーンエイジャーが自殺し、5人がぎりぎりのところで助けられている。

これと関連して、ロシアの新聞は「 2015年5月から 2016年4月までに、ロシアでは 130人の子どもの自殺があった」と述べている。

つまり、「首謀者(と思しき人)」をひとり逮捕したことでは、問題は収まっていないということになっているのです。

おそらくは、

「たくさんいる」

ということになります。

以前から記事に書くこともありましたけれど、悪魔(的なもの)というのは「たくさんいる」というのが、昔からの定番となっていて、過去記事「悪魔の時代のニュース(1)…」では、1990年のアメリカ映画『エクソシスト3』の中で、主人公が、で聖書「ルカによる福音書」の 8章 26節から 36節あたりを読んでいるシーンがあり、

 イエスは悪霊の取りついた男の名を聞かれた。
 その者は答えて言った。
 レギオン・・・大勢だから・・・。

という部分の「大勢……」という言葉を主人公が繰り返して言うシーンが私はとても好きで、今でもたまに、芋焼酎を飲みながらニコニコとそのシーンを眺めたりしています(緊張感ないな)。

 

何はともあれ、「若い人の死」という事象は、自死とそれ以外のどちらも含めて、そして、「犠牲」というキーワードと元に、2014年から連綿と続いています。

結局、今は、

「大きな死の連鎖」

の中にあるということが否定し切れなくなっているわけですけれど、それを食い止めることに、社会的な倫理観の主張(いわゆるメディアなどでの意見など)が「まったく」通用しないことは書くまでもないと思われます。

多くの賢人が言っていた「物質的な意味を超えた自分自身という存在」の概念というものを体得していかない限り、肉体的な死の連鎖は今後も止まらない気はするのです。

何しろ「仕掛けている存在」がいるのですから。

広まりだせば、人種も言語も関係なく、全世界であっという間に広まるはずです。

今の若い人たちは「自分の中にのある無限性」を教わることがないので、多くが命はつまらないものだと思っているのが原因ですが、それを解消する方法は今の社会にはありません(若者の自殺を食い止めた社会的政策がひとつでもありましたか?)。

さきほどのロシアの少女ふたりは「 End 」と書いて自死しましたが、それは「 End 」という概念が本来は人間には適用されないことを「知らない」証拠でもあります。

そして、これが今の世の中のほとんどすべての人たちが持つ概念の基本ラインです。

自死の連鎖が止まる理由があるはずがありません。