個人的には今年の終わりの日である2016年12月24日に
先週くらいに書かせていただきました「数秘術で終わり《9》を意味する2016年から…」という記事で、年と月と日を全部含めて、数秘術で終わりの意味を持つ「9」を示す日の今年の最後は 12月24日というようなことを書きました。
クリスマスイヴであるということを除けば、暦的に何か意味があるということもない今日ですが、個人的には、
「ああ、今日で今年も終わりだ」
というような、口に出して歩いていたら「ああ、あの人は最近の暖かさで頭も…」と囁かれそうな想いが駆けぬけます。
今日は、最近の記事、
・九州沖で「4時間で23回連続」した群発地震からカリフォルニアM6.5、南太平洋のM7.8まで地震の連鎖が止まらない
2016/12/09
・[地震の追記]もしかすると今、地球全体が「発生源不明の謎の振動」に見舞われている? アメリカ地質調査所が検出し続ける地震ではない地震波
2016/12/10
などの記事のさらなる追記のような感じになるかもしれません。
上のリンクのうちの「九州沖で…」のほうの記事では、九州沖にあるトカラ列島で「 4時間で 23回の連続した有感地震」が発生するという出来事と、その他、地震に関係したことをいくつかご紹介しました。
その記事での群発地震は 12月8日に起きたものでしたが、実はトカラ列島ではその後も群発地震が起きていまして、今日(12月24日)も、またもかなり激しい群発地震が起きたのです。
2016年12月24日のトカラ列島での有感地震
・地震情報
12月になってからのトカラ列島を震源とする有感地震の回数は、以下のようになっています。
2016年12月のトカラ列島の有感地震の回数
12月05日(1回)
12月06日(2回)
12月07日(4回)
12月08日(18回)
12月09日(5回)
12月10日(1回)
12月21日(4回)
12月24日(11回)
すべてが有感地震と考えると、かなりの数といえます。
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記録されなかった地震を見て
ところで、今日 12月24日の群発地震の回数は「 11回」としましたが、上のリストに、こちらで赤く囲んだ部分があります。実は、これを入れると 12回になるのですが、これを加えませんでした。
理由は「記録にない地震」となっているからです。
この地震は、最大震度が「3」と、揺れが観測されているのに対して、震源とマグニチュードは、共に「 --- 」となっているのがおわかりでしょうか。「 --- 」は、一般的には「日本の領域に震源がない」ということを示しますが、しかし、この時に、日本の周辺のどこかで、トカラ列島にまで揺れを起こさせるような地震は発生していません。
ということは、
「地震が記録されていないのに揺れた」
あるいは、「揺れたのに地震ではなかった」という記録ということになってしまいますが、ちなみに、震度3を記録したのは、トカラ列島の群発地震の震源近くの十島村という場所で、常識的に考えれば、これも一連のトカラ列島の群発地震のひとつといえると思うのですが、しかし、「地震は記録されていない」のでした。
12月24日 午前8時19分の地震(震度3)の記録
・地震情報
地震直後にこのように表示されることはありますが、地震から数時間経った今もこのままです。こういう「震源もマグニチュードもいつまで経っても表示されない」ということは、群発などの時にはあるのではないかと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、「基本的にない」です。
それは、こちらの地震情報のページで地震を何百何千遡っても同じようなものがないことでおわかりになるかと思います。
現在の優秀な気象庁の検知システムが、国内の地震の震源とマグニチュードを検知しないというようなことは完全にないのです。
そういうこともあり、私は、
「へえ、公式に記録されない地震ってのもあるんだ」
と思って、それを見ていたのでした。
そこでふと、先ほどもリンクしましたが、2週間ほど前に書きました「もしかすると今、地球全体が「発生源不明の謎の振動」に見舞われている?…」の中で取りあげました、「地震ではない謎の震動」が世界中で起きている「かも」しれないというようなことも思い出したりしたわけでした。
これについては、その記事をお読みいただければ幸いですが、たとえば、下のように、地震がまったく起きていない場所で、アメリカ地質調査所(USGS)の地震波計が「震動を検知していた」というもので、それが、世界の非常に多くのところで見られていたということをご紹介したものでした。
地震ではない震動の検知の例
なお、このアメリカ地質調査所の地震波計 Heliplots は、今は、先日のような騒がしさもなく、「地震のない場所では反応しない」という、極めて正常な状態で動いています。
2016年12月24日の地震波計 Heiplots ページ
「先日の状態は結局何だったのだろう」とも思いますが、先日、「地震が記録されていない場所で震動が検知されまくっていた」ことは事実で、理由はいまだにわかりませんが、今日、の日本の領域での「公式に記録されなかった地震」を見まして、「いろいろとあるのだなあ」というようには思いました。
平時としては相当な増加傾向にある日本の地震
なお、一般的な数字と比較しての話ですが、12月に入ってからの「日本の有感地震の数はかなりの増加傾向」にあります。
その数は、
「 12月1日から 12月24日午後 5時までの日本の有感地震は 218回」
となります。
24日間で 218年というのが多いか少ないかということについては、日本で起きる有感地震は、全体を平均すると「 1日に 3〜6回」(日本地震学会)となり、これを基準に書いています。
もちろん、大地震などが起きた際には、この数は大きく上昇して、たとえば、東日本大震災があった 2011年は、日本の 1年間の有感地震は 10681回に上り、これは実に「 1日 30回」という計算になります。今年の熊本地震の後も大変な数の余震等があり、そういう状況下では数字が変わりますが、何もない場合には、大体 1年間で 2000以下となっていて、日本では 1日平均 3〜 6回程度の有感地震が発生しているというのが通常の数値です。
今年の 12月は、特に大地震があったというわけでもない中で、現在までの「有感地震 218回」というのは、1日平均だと「 9回」ということになり、平均より相当多いといえます。
今年 2016年は、熊本の地震、鳥取などの地震もあり、膨大な余震があったことを考えますと、日本の今年の有感地震の数は、かなりのものになっているかと思われますが、12月の、つまり「平時」でも、このように地震が多くなっていることが、はっきりしてきています。
世界全体でも、比較的規模の大きな地震が連続していまして、たとえば、12月17日頃から 12月21日までは、「毎日」のようにマグニチュード 6の地震が発生していました。
12月17日からほぼ6連続したマグニチュード6以上の地震
12月17日 M 7.9 パプア・ニューギニア
12月17日 M 6.0 ソロモン諸島
12月18日 M 6.1 ミクロネシア
12月18日 M 6.4 ブラジル
12月20日 M 6.4 ソロモン諸島
12月21日 M 6.7 インドネシア東チモール・USGS
これを見て、ちょっと興味深かったのは、先ほど書きました「トカラ列島」の群発地震は、以下のように起きました。
12月のトカラ列島の有感地震の回数
12月05日(1回)
12月06日(2回)
12月07日(4回)
12月08日(18回)
12月09日(5回)
12月10日(1回)※ここが地震が起きなかった間
12月21日(4回)
12月24日(11回)
この「地震が起きなかった間」に、日本以外でマグニチュード6以上地震が連続して起きたことになります。
すべてが環太平洋火山帯での話であり、「地震のバトンタッチ」のような状況を見せていたということが何とも興味深かったのでした。
熊本の地震が起きた頃に、
・M6以上の地震が毎日起きている世界を迎えた中、シュタイナー学派の「21世紀前半から悪魔的存在が活動を開始した」とする見解を思い出してみる
2016/04/17
という記事を書きましたが、この記事のタイトルにある「M6以上の地震が毎日起きている世界を迎えた中」という表現そのものが、そういうことが珍しいことだということを示唆していると思うのですが、今年はそれが複数回起きています。
地震が増えていることを数値から実感します。
来年になれば、今年 2016年の全世界の地震の数、規模、被害の全容なども発表されてくると思いますが、日本を筆頭に、2016年は相当な「地震の年」といえるものだったと思われます。
そして、グラフがまったく減少の方向にふれていないので、来年もその傾向は続くことは間違いなさそうです。
トカラ列島の群発地震に何か意味があるかどうかはわからないですが、火山の噴火などを含めて、環太平洋火山帯の地質的な活動はますます活溌になり、そのようなかたちでの地球の様子が露わになってくる予感があふれている感じです。
そんなように、いろいろとありそうですが、皆様におかれましては、クリスマスや年末の夜などを楽しくお過ごしいただければ幸いです。