パンデミック対策三点セットの有害性
先日、アメリカのボルチモアという街で、州の数学試験が行われたそうなのですが、ボルチモアの 40%の高校で、
「合格した生徒がゼロ」
だったことが報じられていました。基準とされる数学のレベルに達した生徒が「一人もいなかった」ということです。
75%の生徒が最低点だったそう。以下にデイリーメールの報道の一部を訳しています。
(報道翻訳)米国の学生の極端な学力の低下がさらに顕著に。ボルチモアの複数の学校で州の数学試験に合格した生徒がゼロ
BDW 2023年10月1日
これを読んで、「学力低下がさらに進んでいるんだなあ」と思いました。
実は昨年の時点で、アメリカの幼稚園から高校までの若者たちの成績が過去にないほど急激に落ち込んでいたのです。当時、「史上最悪の成績の落ち込み」と報じられていました。
以下は、昨年行われた試験までの、アメリカの 9歳の「数学」の平均スコアの推移です。昨年が統計が取られて以来、最低でした。
アメリカの9歳の「数学」の平均スコアの推移 (2004-2022年)
americanactionforum.org
今回のボルチモアの報道を読む限り、アメリカ全体でも「さらに学習成績が落ち続けている」という可能性を感じますが、アメリカ全体の結果が出るのは、もう少し先だと思われます。
このような「壊滅的な学力の崩壊」は、いたるところで起きていて、ドイツでの子どもたちの読解力の低下については、以下の記事で書いています。
(記事)そしてマスクは残った……。これによる脳力と認知力の低下は乳幼児だけではないことが最近のドイツの調査で判明。小学校高学年の読解力の低下が壊滅的に
In Deep 2022年3月27日
乳幼児の「言語発達の遅れ」もひどいものとなっています。
(記事)アメリカの250万人の子どもの調査で、5歳以下の乳幼児の言語発達の遅れの壊滅的な状況が明らかに
In Deep 2023年5月21日
これらの子どもたちの学習能力の低下について、医療専門家や、あるいは、メジャーメディアは、「ロックダウンにより対面授業が減ったから」というように述べることが多かったです。
あるいは、乳幼児の言葉の遅れについても、「ロックダウンで他の人との人的交流がなかったから」等と言われています。これについては、ほぼ論外で、赤ちゃんが言葉の習得を始めるのは生後数ヶ月です。「人的交流」などというものとはまだ無縁です。お母さんとお父さんが家にいればそれでいい。
まあしかし、ロックダウンが理由だという考え方は「 2021年までなら通用した」でしょう。
しかし、今はもう 2023年の後半です。
多くの国で完全なロックダウンが停止されてから、3年目に近づこうとしているわけです。対面授業がなかったから、あるいは乳幼児の言葉の遅れがロックダウンで多くの人と合うことがなかったから……という理由は、すでに成り立ちません。
もちろんロックダウンがいいことであるわけがないですが、3年は、言葉の遅れも学習能力の遅れも、取り戻すのに十分な時間です。
結局、ここまで知的能力の低下が長引いている理由は、
「身体の機能的なもの」
であるはずです。
そしてそれは、
「脳の変化」
だと私はずっと思っています。小さな子どもなら「脳の発達の停滞」です。
そして、パンデミック当初からずっと反対していた、
・マスク (過去記事一覧)
・過剰な消毒・殺菌 (過去記事一覧)
は、
「どちらも小さな子どもの脳の成長を阻害する」
ものであることも以前書いていました。
マスクも過剰な消毒も、小さな子どもには、それぞれ同程度に「悪」です。
その後、コロナワクチンの展開が始まりましたが、これは論文ベースでいえば、「脳への影響」はあるものです(脂質ナノ粒子もスパイクタンパク質も血液脳関門を超えて脳に到達するため)。
(記事)血液脳関門が破壊されると、どうなってしまうのか
In Deep 2023年4月13日
今回は、これらそれぞれについて「子どもの脳への影響」について可能性を挙げてみたいと思います。
なお、仮に機能的に脳の成長が阻害されていた場合、
「後から取り戻すことはできない」
という現実があります。
2021年の8月に、米ブラウン大学の小児科研究の准教授が発表した調査では、
「パンデミック以前の子どもたちの IQ を 100とすると、パンデミック中に生まれるか成長した小さな子どもたちの IQ 平均値は 78にまで劇的に下がっていた」
という壊滅的なことになっていました(過去記事)。
このような下がり方は「認知障害以外では起こらない」と准教授は述べていましたが、このようなことが、仮に「脳機能そのものが原因となって起きている」とした場合、このような IQ レベルが今後、改善されることはないということです。
IQ が高かろうが低かろうが構わないのではないかという意見もあるかもしれないですが、確かにそうかもしれなくとも、もともと高い IQ を持って生まれた子どもが、「何らかの原因で脳の発達を阻害されて認知機能の低下が起きた」のだとすれば、これは悲劇であると同時に、人道的な罪です。
社会というものはいろいろな人たちで作られていますが、IQ の高い人たちも確かに社会には必要です。つまり、これらは「将来的な社会の崩壊」を意味することです。
そんなわけで、
・マスク
・消毒
・ワクチン(脂質ナノ粒子が使われているものは全部)
と「脳の発達」の関係を、それそれで書かせていただきます。
マスクと子どもの脳の発達
子どものマスク着用の問題の最大の根幹は、
「吸入する二酸化炭素の増加」
です。
2022年5月にドイツ環境研究所から発表された論文は、「マスクを着用した子供の二酸化炭素は許容可能な安全レベルを超えている」というタイトルでした。
これは、6歳から 17歳までの子どもを対象に、マスクを着用して吸入した空気中の CO 2レベルの平均値を計測したものです。
ちなみに、「座って安静にしている状態で計測した」ものです。つまり、安静時でも、吸入するCO 2レベルが高かったということです。
論文で著者たちは以下のように記しています。
ドイツの論文より
サージカルマスクまたは FFP2-マスクを着用した場合、健康な子供が座って安静にしている状態でも、吸入空気中の CO2含有量が急速に非常に高いレベルに上昇し、子供の健康に危険を及ぼす可能性があると考えられる。
細かい数値などは以下の記事に翻訳があります。
(記事)「子どものマスク着用は、二酸化炭素を許容安全レベルを超えて上昇させ、健康状態を悪化させる」ことを示した研究
地球の記録 2023年3月13日
以下は、日本のあるお医者様のブログからで、「子どもの口呼吸は良くない」ということにふれているものです。これを読むと、「脳の成長にどれだけ酸素が必要であるか」がわかります。太字はこちらでしています。
「口呼吸をしていると子供の知能指数IQが下がるのはなぜか?」より
私たちの身体の中で最も酸素を必要としている組織はどこでしょうか?
答えは脳です。
脳の重さは体重の2%程度と言われています。
体重60Kgの人ならば1200gほどです。
吸った酸素の25%を脳が消費しています。
酸素を大量に必要としているのが脳なのです。
特に脳の細胞と細胞をつなぐシナプスが増加し続けている年齢、男の子11歳、女の子12歳までは特に酸素が必要です。
しかし、口呼吸をしていると脳への酸素供給量が確実に不足します。
脳への酸素供給不足が知能指数IQに影響を与えることは十分に考えられます。
この医師は、あくまで「口呼吸の弊害」について書かれていらっしゃるわけで、マスクのことに言及しているわけではありません。
しかし、先ほどのドイツの論文にありますように、「マスクをすると、現実として子どもの吸入する二酸化炭素が増える」わけです。当然、酸素量は減ります。
また、それと共に、小さな子どもがマスクを着用して鼻呼吸をするのは大変ですので、必然、多くの子どもたちが「口呼吸になる」。
つまり、
「マスクを長時間しているだけで、IQ が下がる」
という可能性が高いということです。
これは、「脳の物質的な成長と関係している」IQ の低下であり、基本的には、後から取り返せるものではありません。
上の文章に、
> 男の子11歳、女の子12歳までは特に酸素が必要です。
とありますが、そのような世代のほぼすべての子どもたちに、長時間のマスク着用を強要していたのがこの 3年半です。
2021年頃までは、主要国全体でそうでしたが、日本では、つい最近までそれが続いていた(続いている)わけです。
子どもたちの IQ が下がらない道理がない。
さらに、先ほどのドイツの論文では、マスクを着用した子どもの場合、吸入空気中の二酸化炭素量がきわめて高いことが示されていますが、以下のようなタイトルの記事もあります。
二酸化炭素濃度の上昇により「脳力が低下する可能性」があることが研究で判明
Increased levels of carbon dioxide could reduce brainpower, study finds
weforum.org 2018/12/12
二酸化炭素濃度の上昇が「脳力を低下させる可能性」についてのいくつかの論文となどを紹介した記事です。
記事の URL に「weforum.org」とありますが、そうです、これは、かの「世界経済フォーラムのウェブサイト上のページ」なんです。
つまり、ここで書かれている二酸化炭素レベル云々は、いわゆる気候変動だとか、そういうことと絡めて書いているブレインデッド記事ですが、しかし、この記事により「二酸化炭素の吸入が知能を下げる」ということについてのさまざまな論文を知りました。
具体的には、
「 CO2濃度が高くなると記憶力が低下し、集中力が損なわれ、意思決定能力が低下する」
のだそう。
同じことが長時間のマスク着用でも「起きる」と解釈して構わないはずです。
なお、一般的には、脳の発達は 5歳くらいまでの成長段階と、その後、先ほどのお医者様の文章にもありましたが、次が 12歳くらいを頂点とする発達があるとされていますが、アメリカ心理学会(APA)のページで、以下のような記述を見たことがあります。
アメリカ心理学会より
かつては、脳は 3歳までに完全な形に発達し、その後の発達は単なる洗練の問題であると思われていた。
しかし実際は、脳は可塑性であり、経験と発達によって変化することが今ではわかっている。脳の発達は 5歳、あるいは 12歳で終わるのではなく、20代まで続くという証拠がある。青少年の中には、前頭葉の成熟が 25歳まで終わらない人たちもいる。
脳の発達は二十代くらいまで続くということらしいです。
もちろん、質量的、あるいは機能的にある程度完成するのは、先ほどの 5歳とか 12歳くらいなのでしょうけれど、その後も脳の成長は、環境要因などによって続くようです。
いずれにしても、特に 12歳以下などの小さな子どもの場合、「酸欠と、濃度の高い二酸化炭素の吸入は脳に悪い」ということです。
なお、ここでは、マスクと感染症予防の関係について語っているのではありません。それについてふれません。
ここでは、
「マスクと、子どもの IQ の永久的な低下」
についてだけ述べています。
日本はこの狂気のマスク生活が 3年半続いたんですよ?
これで影響がないという楽観的な考え方は一切できません。
過剰な消毒の脳の発達
ちなみに、この「過剰」という範囲ですが、
「 1日1回以上、消毒剤で消毒していれば十分に過剰」
といえます。
これは、2年くらい前の以下の記事でも書いたことの繰り返しですが、皮膚表面を殺菌するための消毒剤であっても「どんな消毒剤でも必ず体内に入る」ということが問題です。
(記事)過剰な消毒がどのように小さな子たちを殺していくか
In Deep 2021年10月21日
そして、その最も大きな有害性は、
「肺への影響と、腸内細菌を含めた常在菌への影響」
です。
有毒物質というのは、液状である以上は必ず大気中に散布・噴霧します。口中で入った場合は、肝臓など解毒のメカニズムがありますが、「吸入」したものに対しては、「解毒のメカニズムがあまりない」のです。そのまま血中に毒素が入ってしまう。
三重大学の今井 奈妙教授(現在は、名誉教授)は論文で以下のように書かれています。
今井 奈妙教授「呼吸による化学物質曝露」より
…呼吸状態の観察は、看護師にとって馴染みのある行為であるが、呼吸に不可欠な空気が汚染されていることや、汚染された室内空気によって神経障害が引き起こされる事実には無頓着な場合が多い。
しかしながら、人体が摂取する様々な物質の割合の 79% は呼吸によるものである。
経口摂取の場合には、 嘔吐や、肝臓による解毒作用を期待できるが、吸入曝露の場合は、肺から直接に血中に流入するため、経口摂取で認められる初回通過効果(肝臓での解毒)が回避されてリスクが増大する危険性につながる。
吸入のほうが血中に入りやすいそうです。
もちろん、微量の消毒剤が体内に入ったくらいで、どうこうということではないです。問題はその期間です。3年半ですよ?
その間、幼稚園から高校まで、入口に消毒剤を置いた教育施設も多かったでしょうし、「消毒の励行」なんてことも言われ続けてきたはずです。
まあ、今も他の感染症で消毒の励行が言われていますけど。手洗いとうがいを…みたいなのですね ← どっちも体に悪い。
ともかく、この 3年半の馬鹿げた「消毒社会」で育った子どもたちに何が起きるかというと、最も合理的に考えられるのは、まずは、
「将来的な肺疾患の増加」
です。以下の記事などをご参照下さればと思います。
(記事)「タバコではない」 : 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の最大の発症要因は「漂白剤と消毒剤」であることが判明。第四級アンモニウム塩を含む除菌製品が私たちの社会を破壊する
In Deep 2019年12月15日
子どもの「白血病」も増えるか、すでに増えているのではないかと思います。2018年の英国の研究は、「過度に清潔な環境が子どもの白血病のほとんど(99%)を作り出している」ことを突きとめました。2018年のこちらの記事で翻訳しています。
そして、小さな子どもの場合、
「脳の成長に影響が出る」
ということもあります。
その原因は、長期間の殺菌生活の中で、「少しずつ腸内細菌環境が乱されている可能性が極めて高い」からです。
腸内細菌環境の状態の悪化が、子どもや若者の「精神状態の悪化」につながることは、現在では普通に知られています(過去記事)が、メンタルの部分だけではなく、
「腸内細菌環境の悪化は、脳の発達そのものに影響を与える」
のです。
たとえば、以下の論文は、タイトルだけでもわかりますが、同じような論文がたくさんあります。
腸内細菌叢は脳の発達と行動に影響を与える
Gut microbiota affects brain development and behavior
論文のキーメッセージには以下のようにあります。
· 腸内微生物叢は宿主の脳の発達と行動を変える可能性がある。
· 腸内細菌は、微生物叢 - 腸 - 脳の軸を介して脳と通信する。
· 糞便微生物移植は、自閉症スペクトラム障害の有望な治療戦略だ。
この場合も、最も強く影響を受ける可能性があるのは、「脳が初期の発達中である赤ちゃん」だと思います。
そして次には乳幼児、小学生などの順で、消毒剤による腸内細菌環境の悪化による「脳の正常な発育の阻害」が見られるはずです。
過剰な消毒が赤ちゃんや小さな子どもに与える影響は、あまりにも大きなものですが、肺疾患や白血病として現れるのは、ずいぶんと後であろうにしても、その前に「 IQ の低下」という現象が現れる可能性が高いと思ってっています。
今それが起きている。
この過剰な消毒の有害性についても、書けばいくらでも書けるのですが、最大のものは、ミトコンドリアが一部の殺菌剤に攻撃されるので「寿命が短くなる」というのがあります。
(記事)多くの消毒剤に用いられる第四級アンモニウム塩は、人間の生存に必須の「ミトコンドリア」を殺す
In Deep 2021年2月24日
過剰な消毒の有害性についての全体象は、あまりにも長くなりすぎますので、過去記事のリンクを示すに留めさせていただきます。
ワクチンに関しては、ごく簡単にします。
ワクチンと脳
まず、前提として、
・脂質ナノ粒子は血液脳関門を突破して脳に入る (過去記事)
・スパイクタンパク質単独でも血液脳関門を突破して脳に入る (過去記事)
ということがあります。
血液脳関門、というのは、脳に血流から異物が入らないようにしてくれているバリアです。そこをこれらは通過します。
それどころか、
・スパイクタンパク質は、この血液脳関門を破壊する
ことが示されています。
この血液脳関門が機能しなくなると「脳に次々と異物が入る状態」となる可能性があり、2013年のアメリカの研究者たちの論文には、血液脳関門が機能しなくなると、以下のようになると書かれています。
> このバリアが壊れると、劇的な結果が生じる可能性があり、神経炎症や神経変性が発生する可能性がある。(ncbi.nlm.nih.gov)
スパイクタンパク質が脳に達していることについては、今年 4月にドイツの研究者たちが発表した論文(ヒトの死後組織を検査)にあります。
以下は、その論文にある図に、日本語を加えたものですが、このように「脳のすべてから見つかった」のです。
以下の記事にさらにあります。
(記事)ショッキングなドイツの研究論文:スパイクタンパク質は、骨髄から血管から本体まで「脳のあらゆる部位から検出され」それらは一様に脳組織を破壊していた
In Deep 2023年4月12日
論文には以下のようにあり、スパイクタンパク質が「脳の細胞死を引き起こす」ことが示されていました。
論文より
私たちの結果は、頭蓋骨髄、脳髄膜、および脳実質におけるスパイクタンパク質の蓄積を明らかにした。
スパイクタンパク質のみを注射すると、脳の細胞死が引き起こされ、脳組織への直接的な影響が強調された。 (biorxiv.org)
このスパイクタンパク質による「脳細胞の死」の影響も、ゆっくりとではあっても「確実に」出てくることになると思われます。
高齢の方なら、認知症が増加する、あるいは急速に進行する。若い人にも認知の問題が増える。学習成績の低下が見られる。
このような形となって出てくると思われます。
パンデミック以来の予防三点セットが、すべて、特に小さな子どもたちを破壊したことがおわかりかと思います。
現状でも非常に厳しいですが、仮にもう一度同じことを繰り返したら、日本は滅亡します。
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